- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062779173
作品紹介・あらすじ
伍子胥は父・五奢、兄・伍尚とともに楚に仕える身だった。だが、楚王の佞臣・費無極が弄した奸計により、父と兄は誅せられてしまう。血涙を振るって危地を脱した伍子胥は、「つぎに楚都にくるときは、楚を滅ぼすときだ」と復讐を固く誓いつつ中原諸国をさすらうのだった。大河中国歴史小説の伍子胥篇、第三弾。
感想・レビュー・書評
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楚を見限り呉に行き着いた伍子胥たち。
伍子胥の飛躍の時が近づきつつある。
紀元前の中国の話だが、現代中国にも復讐への執念は今も根付いているが、正義を愛し潔い精神は残っているのだろうか⁈詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終巻で本の感想を書く。
悲しみを抱えて諸国流浪する伍子胥。
晋の文公、管仲、子産、晏嬰など、宮城谷物語のこれまでのヒーローの名が出てきて、悲壮感以外の彩りを加える。
いよいよ新興国家「呉」へ。 -
屯という児童は出自が不詳で、由来には翳(かげ)がある。永翁〈えいおう〉と桃永〈とうえい〉の三人家族であるが血のつながりはない。子胥(ししょ)は一時期、起居をともにしていた。やがて永翁の家が徒党を組む暴漢に襲われる。永翁にも過去の暗い事情があった。
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やっと伍子胥にフォローの風が吹いてきた。
次も楽しみ。 -
乱暴な言い方だが、“時代小説”とはその時代を舞台にしたフィクション、“歴史小説”は史実(史書の記述)に沿って描かれていくもので、宮城谷昌光はそのオーソリティーのひとりだと認識している。
第二巻と同様にこの第三巻も活劇が登場する“時代小説”という印象を受け、その点が少々違和感を覚えたものの、読んでいて面白かった!
「小事を視て大事を知らなければ、とりかえしがつかない事態に遭遇するということである。」『密告者』より。
「人は根拠のないことを信じないくせに、風聞に接して右往左往することがある」『脱出路』より。
「臆病がすぎると、妄想がさらに妄想を産む」『脱出路』より。
「毎日が有意義であることは、いかなる聖人にとってもありえないが」『呉へ━━』より。
「時のむだづかいのほうが、人生にとって、損失は大きい。」『呉へ━━』より。
「おのれを大切にすることは、人を大切にすることになる。」『蘭京の船』より。
「大器をつかいこなすには、それ以上の大器が要る。」『延陵の地』より。
「人の智慧と勇気には限度があり、天下で偉業をなす者には、かならず天佑がある」『呉王と公子光』より。
「良い主とは、━━よく聴く人。である。」『呉王と公子光』より。
「天に活かされたと感じたかぎり、大事にむかって邁進しなければならない。」『呉王と公子光』より。
「偉材を活用できるのは、英主のみだ。」『謎の絵図』より。
「ながながと説くと、かえって決断をにぶらせることに気づいた。自身の運命を拓くのに、よけいな助けは要るまい。」『謎の絵図』より。
「人は、多くのことを知れば、かえってつらくなるということがある。」『謎の絵図』より。 -
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続きが早く読みたい!
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伍子胥(ごししょ)は父・五奢(ごしゃ)、兄・伍尚(ごしょう)とともに楚に仕える身だった。だが、楚王の佞臣・費無極(ひむきょく)が弄した奸計により、父と兄は誅せられてしまう。血涙をしぼって危地を脱した伍子胥は、「つぎに楚都にくるときは、楚を滅ぼすときだ」と復讐を固く誓いつつ中原(ちゅうげん)諸国を流離うのだった。大河中国歴史小説の伍子胥篇、第三弾。
著者プロフィール
宮城谷昌光の作品





