ノクチルカ笑う (講談社文庫)

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  • 講談社 (2014年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784062779296

作品紹介・あらすじ

  死体って、光るのかな。文化祭の準備中、お化け屋敷の人形を見て呟いた女子の一言を、沖津は聞き逃さなかった。人をつっつくこと、陥れることが趣味のイケメン沖津は、人形を造った美術部男子が光る死体の秘密を知っていると勘づく。卒業生・由良が母校の美術教師に。「由良シリーズ」待望の新作。


「死体って、光るのかな」文化祭の準備中、お化け屋敷の人形を見て呟いた女子の一言を、沖津は聞き逃さなかった。お化け屋敷のネタがばれクラスが崩壊の危機を迎えるが、やっとのことで開催にこぎつけた文化祭。そのまっただ中、つっつくことが趣味、人を陥れることばかりを考えて生きているイケメン沖津の最大の興味は、人形を作った美術部・真名井に光る死体の秘密を聞き出すことだった。卒業生・由良彼方が美術部教師として赴任する、「由良シリーズ」最新作。

みんなの感想まとめ

テーマは、文化祭を舞台にした学園生活の中での人間関係の葛藤と、隠された暗い真実です。表面的には爽やかなストーリーが展開される一方で、クラスのモヤモヤした雰囲気や、主人公たちが抱える複雑な感情が巧みに描...

感想・レビュー・書評

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  • 爽やかな学園小説かと思いきや、途中で垣間見え、ラストにはある程度ハッキリする背景の何とまあ黒いこと。
    なまじ大半を占める表面的なストーリーが面白いだけに、この居心地の悪いアンバランスさが妙な魅力に思える不思議な作品でした。
    もう1つ付け加えると、由良君は完全にオマケの扱いでした。

  • 人によるのかもしれませんが、自分はこの話の後味は悪くなかったです。個人的には好きな部類かもです。爽やか青春ストーリーかと見せかけて、段々とひびが割れて崩れていくような不穏さがついには弾けてしまう。またそれが解決を見たかと思ったら、さらなる不穏さを残して前半が終わる。後半はその不穏さを引き起こした正体に気付いてしまった者からの視点で進んでいく。犯人のトラブルを引き起こした理由を語る場面は清々しいほどサイコパス染みてて、ある意味一番印象に残ったシーンでもありました。前半と後半のラストでそれぞれの主人公が、自分がやったものだと心の内で白状する場面は、全然違う雰囲気の意味なのに、文章的には共通してて、その造り方もすごく好きでした。

  • いつの間にかひっそりと続いていた由良シリーズ。
    謎の解明も魅力的だが、本作の心に残るポイントは、うまくいってないクラスでの、モヤモヤした雰囲気の描写だ。なぜこんなにも息苦しいのか、、、。自分の理想との乖離、心がうまくついていかない状態が思い出されて苦しくなる。
    解決もしたが、何かドロリとした感情が残った。

  • 久しぶりに由良シリーズ……とは言ってもほとんど出ていないけど。でもこういう形でシリーズが続いていくのも良いんじゃないかな、と個人的には思う。
    読み終わった印象は、暗い?黒い?そんな感じ。でも嫌な感じはあまりしない。主人公2人の抱えているものがあまりにも日常的でなさすぎて、ピンとこないからっていうのもあるかもしれない。むしろ文化祭前にクラスがギスギスしていた時の方が苦かった。自分はもう高校生の年ではないけど、あの年頃の、教室の、クラスの、ギリギリで保たれている均衡はよく分かる。感情と理性の間。子供と大人の間。前半にそういった高校生独特の空気がとても感じられたからこそ、より後半の歪さが浮いて見えた。
    あと、内容のことではないけど。イラストが変わるだけでだいぶ印象も変わってくる。本って不思議だ……

  • ほかの由良3部作よりも違った毛色の仄暗さでした。せっかく舞台が高校で、しかも文化祭なのに、あまり印象に残らず……
    由良シリーズは青春の良さや悩ましさを丁寧に切り取っている描き方が好きだったので、ちょっと残念でした。
    それでも、セイジャの式日のラストシーンで、教師になってね、生徒と約束したシーンを想うと、先生をしている由良くんの姿が見られて本当に良かったです。

    最後に。皆様書かれていますが、イラストが也さんでなくなっていたのが本当に残念!やっぱり由良シリーズは透明感と線の細さが美しい也さんのイラストが、作品の雰囲気をより一層儚く彩っていたのではないかと思いました。
    切ない気持ちのまま本を閉じて表紙にもどると、なんだか切ないながらも愛しい気持ちになるのです………。

  • このシリーズは読む度に面白くなっていくなと思いました!ちょー最高です!!

  • 2.8

  • 久々のシリーズ新刊。

    高校の文化祭のざわめき。

    その中に、いろんな思いが渦巻いてるなー。

    物語は2部構成。

    ちょっとブラックな感じかな。

  • サイコパス!!!

    由良シリーズといいつつ、出番ちょろっとだし…(; ^ω^)
    由良シリーズって裏切りじゃん(; ^ω^)

    サイコパス沖津と、そのサイコパスに気付いてしまった真名井の話。

    真名井の叔母が「私がどこへ出ても恥ずかしい大人だから」に「そうだよ!」って否定しねえのかよ!って笑っちゃいました。


    文化祭の出し物、お化け屋敷を作ってる最中、誰かがネットにお化け屋敷の裏方写真を掲載。
    ネタバレしたお化け屋敷なんて楽しくない。ってことでみんなは大騒ぎ。
    リーダーの国近を責めたり、犯人探しをしたり…。
    真名井は別にそのままやればいいだろ。二年七組ががっかりするだけで、誰もがっかりしねえよ。と思いつつ、その場を鎮めるために「ちょっと変えればいいだけだろ」と案を出す。
    犯人は沖津なんだけどね。

    真名井は沖津がバラしたと気付いて取引をした。

    真名井が作った人形。真名井は国近に「光らせなくていいの?」と聞いた。
    真名井は小さい頃に家族を亡くした。
    母親が妊娠中に、父親が外で女を作っていたから、狂った母親は弟が生まれてすぐに父と弟二人を殺した。
    川に川の字になるように転がせて。
    そして、真名井はキャンプに行っていたから殺されなかったが、母親は山の中で迷って死亡した。
    その後、叔母に育てられた。

    父親と弟の死体に夜光虫が付いていたから、真名井は文化祭で使う人形にも、光らせなくていいのかと問うた。

  • 9月27日読了。図書館。

  • ずっとノクルチカだと思ってたよ~~。
    真名井くんがもてるのはなんとなく分かるよ・・・職人気質文化系(草食とは言ってない)。
    沖津くんはね!!これはいいクズと見せかけてラストのお姉さんの・・・あの・・・、怖かった・・・。陰鬱ダークさが『夜宵』ぽいです。

  • 帯タイトルは
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    「光る死体」の謎が
    校舎を揺るがす。

    傑作「由良シリーズ」の描き下ろし新作が登場!
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    しばらく読書から遠ざかっていたので
    リハビリの一冊でした。

    「うつろい揺れる」年頃。
    「小さな爆発」を繰り返している年頃。

    舞台は高校の文化祭前の準備時間。
    どんな人の懐にもすっと入りこめる沖津。
    人をひきつけ空気を変えられる真名井。

    それぞれが抱え隠していること。
    それが見えない隔たりとなっていること。

    めんどくさいけどラクだからいいや、とか
    あいつ何か気に入らない、とか
    微熱な苛々をどうやって発散するのか。

    文化祭準備中に起こった事件。
    日常が崩れ爆発する瞬間。

    踊ってるのか踊らされてるのか。

    どこにでもありそうな日常に
    「光る死体」が入り込むことで
    ミステリー感もあります。
    読後感は爽やか。

    由良がどう登場するのか気になっておりましたが、
    とっても少しだけ。残念。

    由良が高校生だった頃の物語は、
    作品中を軽やかに必死に駆け抜けてくれていましたが
    今作はすでに「大人」になっており
    物語の外側の人物でした。友情出演です。

    でもやっぱりこのテイストの話、好きです。
    また読書再開し始めます!

  • 三部作で綺麗に完結してたから続くとは思わなかった。そして絵が変わってたのがひたすらに残念でならない。也さんの絵がほんとに好きだったので。そして由良くんがほんとに関わらなさすぎて、由良シリーズというか、スピンオフみたいな感じでやればいいのになと、思ったり。本文を読むとやっぱり引き込まれる文章で、ぐさぐさと来る感じは相変わらずで嬉しい反面複雑な気分だった。まだ続くのだろうか。多分買ってしまうのだろうな。

  • 個人的に好きです。

    高校生、文化祭いいな~。楽しかったな~。
    当時の自分にとって文化祭とは、あまり大切なものではなかった。何かを一生懸命準備したという思い出もない。
    今思うとそれはとてもモッタイナイことだ。

    この話に出てくる高校はとても文化祭に熱心。

    ついこないだ由良シリーズ一作目『プシュケの涙』を読んだ。これは面白いと思い、すぐにこの本を見つけた。
    一作目同様、青春感がすごい。爽やか。爽やかミステリー?

    脳内で通っていた高校を舞台にストーリーをすすめていた。楽しい。

  • 由良シリーズ四作目。
    表紙が三部作の雰囲気と変わってしまっているのが少し残念。でも文章は間違いなく由良シリーズです。
    由良彼方に期待してはがっかりすることになります。あまり登場はしていないので。

    最後の文は沖津の視点なのだろうと思うと、沖津もなかなかの過去があっての性格なのかもしれないと思いますが、由良シリーズの時間軸は過去にいかないから、明かされることはないのかなー。

    犯人を知ったときは驚きました。でもその人と言われれば手口の検討はつきました。
    過去にしばられてもみんな幸せになってほしいです。

  • 死体って、光るのかな。文化祭の準備中、お化け屋敷の人形を見て呟いた女子の一言を、沖津は聞き逃さなかった。人をつっつくこと、陥れることが趣味のイケメン沖津は、人形を作った美術部男子が光る死体の秘密を知っていると勘づく。美術教師には卒業生の由良彼方が着任中。「由良シリーズ」待望の新作。〈書下ろし〉

  • 由良君シリーズは三部で終わりかと思っていた。
    表紙変わってしまったんですね~このシリーズはずっと也さんが良かったな。残念。
    由良君はちらっと出てくるけど話にはあまり絡まないのでスピンオフ的話かなー。
    読み終わってみると構成とか雰囲気とかやっぱり由良シリーズの系統なんだけど。

  •  相変わらず後味は悪いんだけど、プシュケの涙よりは気が楽。

  • さらりと読めるのであまり深くものを考えたくないときにオススメ。

  • いつもよりも出だしで物語の中に入れなかったので(由良シリーズと思って読んでるのに知ってる人がいない泣と…)、読み始めるのに少し時間がかかってしまいました。
    最初を越えてしまえばあとはいつも通りで、登場人物は違えど独特の雰囲気や主人公2人の何とも言えない個性がやはりいいなあ、としみじみ。買ってよかったです*

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著者プロフィール

第10回電撃ゲーム小説大賞金賞を受賞し、受賞作の『我が家のお稲荷さま。』(電撃文庫)でデビュー。本作はシリーズとなりアニメ化される。主な著書として『プシュケの涙』シリーズ(講談社文庫)、『おーい!キソ会長』シリーズ(徳間文庫)、『オコノギくんは人魚ですので』シリーズ(メディアワークス文庫)、講談社BOX『夜宵』シリーズ、などがある。

「2020年 『虫籠のカガステル 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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