- 講談社 (2014年10月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784062779401
作品紹介・あらすじ
全米批評家協会賞 小説部門 最終候補ノミネート!
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。
わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。
芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
みんなの感想まとめ
心の内面と恋愛の複雑さを繊細に描いた作品は、静謐で美しい言葉が紡がれる世界です。主人公は人付き合いが苦手な校閲者で、日常生活の中で心の変化を経験します。彼女の不器用さや苦しみが恋愛に影響を与え、その葛...
感想・レビュー・書評
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今回のレビューは、『校閲』の”お仕事”をされていらっしゃる方の体験談をまずお聞きしましょう。
『図書館へは調べものがあるのでかなり頻繁に行くのだけれど、書店にはよほどのことがないかぎり、行かなくなってしまった』。
さて、どうしてでしょうか?そこにはどんな違いがあるのでしょうか?全く理由が思いつきませんのでその理由をお聞きしたいと思います。
『以前、何気なく入った書店に自分が校閲をした小説が積まれてあるのをみて、あの小説はこんな装丁になったのかとうれしい気持ちで手にとってひらいてみたのだけれど、ひらいたそこに誤植をみつけてしまって以来、まだ記憶に新しいタイトルのついた新刊に触れることがなんだかこわくなってしまった』。
なるほど。そんな風に理由をお聞きするとその心情が痛いほどよくわかります。人間はミスをする生き物です。どんなに気をつけていても仕事にミスはつきものです。あなたにも真っ青な思いをした経験が一度や二度ならずあると思います。そう考えれば『新刊』として書店に並ぶ『小説』にも『誤植』が全くないということもないのでしょう。
さてここに、『校閲』を”お仕事”にする一人の女性が主人公となる物語があります。『校閲』の世界のあんなことこんなことを描くこの作品。そんな物語に『光』が象徴的に描かれていくこの作品。そしてそれは、”恋愛の究極を投げかける”川上未映子さんの美しい文章に魅せられていく物語です。
『段ボール着いた?』と、『午前中のぶんの仕事を終えて、昼食』の準備をしているところに石川聖からの電話を受けたのは主人公の入江冬子。『まだあけれてないんだけど』と答える冬子に『いいよ、まだあけなくて…しめきりはまだけっこう先だけど、今度こそいやにならないでね』と言う聖。そんな聖に『だいじょうぶ。さすがに慣れてるよ』、『調べなきゃいけない本がこうして1ヵ所にまとまってるなんて、夢みたいだもの』と冬子は答えます。『フリーランスの校閲者』として働く冬子は『三年前の四月の終わり』に『大学を卒業してはじめて働いた会社を辞め』ました。『小さな出版社で』『校閲者』として働いていた冬子でしたが、『小さなころから』『人とでかけたり、付きあったりすることはもちろん、言葉を交わしたりふつうに会話することさえうまくでき』ない中に生きてきたこともあり『小さな会社にある独特の雰囲気に最後まで慣れることができ』ないでいました。そんな中に、かつてその会社で働いていた恭子から『仕事を受けてくれる余裕はないかしら?』と照会を受けます。『遅くても八時には家に着いて、簡単な食事をと』ると『ほかにはすることなんて何もなかった』という日々を送っていた冬子は『大丈夫だと、思います』と仕事を受けることにします。そして、『大手出版社』の『校閲局に所属』する石川聖という女性を紹介され、仕事をスタートしました。『聖とわたしはおなじ年で』、『おなじ長野県の出身』ということもあって親しく接していきます。やがて、『一年が過ぎたころ』、『会社はどうなの、と聖がきいてきました。『じつは居心地はそんなによくはない…』と話す冬子に『だったらフリーランスでやるのもありかもしれないよね』と説明をはじめた聖。『会社を辞めるなんて』『ただの一度も考えたことがなかった』冬子でしたが、『二十年以上、それでやってる人もいるし』等説明される中にさまざまな思いが込み上げます。そして、『会社を辞めて、フリーランスの校閲者になることを決めた』冬子。
場面は変わり、『フリーランスの校閲者』としての日々を送りはじめた冬子ですが、アルコールを手に取るようになり『缶ビールならゆっくり時間をかけて一本、日本酒なら一合を飲むだけで、それだけで、わたしはいつものわたしではなくなることができるようにな』ります。『どことなく、愉快な気持ちがして』『仕事が終わって眠るまでに時間があるときに』『お酒を飲むようになった』冬子。そんな冬子はある日、『ある企業と大学が主催しているおおきなカルチャーセンターの総合案内誌』を目にします。『外国語、社会参加、芸術…』と、『十数件もの講座が存在している』ことを知った冬子は『新宿の一角のある建物』で開かれていることを知ると早速でかけることにしました。そして、『ものすごい数の講座のチラシ』から五枚を抜き取り『いやになったら、いつだってやめればいい』と思いつつ、『トイレへ行って』持ってきた『魔法瓶をとりだして日本酒をがぶりとあおり』ます。そして、窓口で整理券を取り、ソファで待っていると、『胃のあたりなのか…気持ち悪さが渦巻き』だし、トイレへ走るも入口で吐いてしまいます。そんなところに『男性用トイレから勢いよくでてきた人にぶつかってしまった』冬子。その後、個室トイレに入って落ち着いた冬子は再び受付前へと戻ります。そんな中に『はす向かいのソファに座った男の人がさっきからこちらをちらちらみているのに気がつ』きます。もしやさっきトイレでぶつかった人かもと思う冬子は謝りに行きます。『五十代半ばくらいにみえた』男の人に『だいじょうぶだったんですか』と逆に心配される冬子。そして翌週、再び『カルチャーセンター』へと赴いた冬子は、『先週の、あの男性』と再び目があいます。『軽くほほえ』む男性は、『受講ですか』と『にこやかな表情で』話しかけてきます。そんな男性・三束(みつつか)との出会いをきっかけに冬子の日常が変化していく様が描かれていきます。
“入江冬子(フユコ)、34歳のフリー校閲者。人づきあいが苦手な彼女の唯一の趣味は、誕生日に真夜中の街を散歩すること。友人といえるのは、仕事で付き合いのある出版社の校閲社員、石川聖(ヒジリ)のみ。ひっそりと静かに生きていた彼女は、ある日カルチャーセンターで58歳の男性、三束(ミツツカ)さんと出会う”と内容紹介にうたわれるこの作品。2011年9月号の雑誌「群像」に掲載され、2023年2月に、全米批評家協会賞の小説部門最終候補に日本人作家として初めてノミネートされてもいます。文庫本360ページというこの作品ですがその魅力を3つの視点から見て行きましょう。
まず一つ目は、この作品の主人公である入江冬子の”お仕事”小説的側面です。物語中、冬子は『大学を卒業してはじめて働いた会社を辞め』『フリーランス』として働き始めたことが描かれていますが、その”お仕事”が『校閲』です。その”お仕事”はこんな風に説明されています。
『一冊の本になるまえのさまざまな文章を何度も何度もくりかえし読んで、誤字脱字や言葉のつかわれかたや内容に事実誤認があるかどうかを調べる ー つまり朝から夜までただひたすら「間違い」を探す』。
はい、私が『校閲』という”お仕事”にイメージするのもこのような感じですので違和感はありません。しかし、そんな立場の人の物の見方というのは私にはもちろんわかりません。この作品ではこんな風に興味深く吐露されていきます。
『この仕事をするようになってから、画面のしたに流れるテロップの間違いが気になってそれが直せないのが苦痛になり、自然にテレビはみられなくなってしまった』。
“お仕事”を離れてもさまざまな場面で自然と『校閲』を意識されてしまうのですね。テレビを見ているとその場面の後で、先ほどの『テロップ』に誤りがありました…と訂正が入る時がありますから、間違いを見つけるという”お仕事”の大切さがよくわかります。また、『校閲』作業における心構えのようなことも説明されます。
『校閲の仕事を始めて最初に教えられるのは、その、そこに書かれてある物語を読んではいけないということなんです。…なんというか、小説でもなんでも、読んじゃだめなんです』。
“お仕事”によって、発売前の小説が読めてしまうというのは、少し羨ましいと感じる部分がありましたがそうなんですね。発売前の『小説』が手元にあるのに読んではいけない…でも、どうしてなのでしょうか?
『わたしたちは物語をどれだけ読まずに…とにかく、感情のようなものをいっさい動かさないようにして、…ただ、そこに隠れてある間違いを探すことだけに、集中しなくちゃいけないんです』。
確かに、物語を読んで感動して涙を流してなんていたら、『間違い』を見逃す確率は高まると思います。あくまで”お仕事”として、『間違いを探すことだけに、集中』するという『校閲』の”お仕事”。物語では、『フリーランス』となった冬子の生活込みでその舞台裏が描かれていきますが、間違いなく、”お仕事小説”的な楽しみ方が味わえると思います。
次に二つ目は、予想外な楽しみ方です。物語には三束という男性が登場しますが、彼の設定は高校の『物理の先生』です。物語では、三束の語りの中に『物理』の豆知識がさまざまに顔を出します。
・『宇宙のなかでいちばん小さな物質といわれているものが、もしかしたら粒のかたちをしているわけではなくて、ひものかたちをしているのかもしれない』
・『物がみえるのはそれに光が当たっているからで、何にもないようにみえるところ、たとえば大気中にも分子がありますから、まあ簡単に言うとそれに反射しているものを、いまわれわれは光としてみているということになるわけです』
・『ほとんどの光は物に吸収されて、消えてしまいます…反射したり、すり抜けたりする光もあることはあるんですけど、けれどもいつかはなんらかの物にあたるでしょうから、そこで吸収されてしまって、最後にはやっぱり消えてしまいます』
確かに『物理』っぽいです。物語ではこのような形で『物理』についての知識を語る三束にさまざまな質問をする冬子の姿が描かれていきます。こんな風に説明されていくと科目名だけで毛嫌いしていた『物理』にも興味が沸いてきそうです。
そして最後に三つ目は、『物理』の話題にも登場した『光』についてです。この作品には上記した通りさまざまな読みどころがありますが、作者の川上未映子さんはこの『光』こそがこの作品のモチーフであり、人生のあり方にとても似ているとおっしゃいます。
“光はいつか消えてしまう、だけど今あることは信じられる。それは私たちの人生にも通じることで、私たちは必ずいつかいなくなる、だけど今確かにここにいる。光だけではなく、世の中にある色んなものがすごく似ているんだけど、その1つ1つを説明するのではなく、主人公である冬子の静かな日常を通じて、色んな光が点在して響き合うような世界観を作りたいと思ってたんです”
『光』というものをとても大切に捉えられていらっしゃることがよくわかります。この作品では『光』という言葉が実に96回も登場しますが、印象的に綴られた表現を三つほど見てみましょう。
・『そこにあるはずの無数の光のことを思い、仕事をし、そうしているうちに薄暮がおとずれ、毎日は何度でも夜になった』
・『夜の光だけが、わたしの誕生日をひそかに祝ってくれているような、そんな気がしたのだ』
・『なんでもない光のなかを、あの夜とおなじような気持ちで歩くようになっていた』
96回も登場する『光』の中から3ヶ所を抜き出してみました。もちろんこれだけではこれがどのような場面でどのようなことを意味しているかはわからないと思いますが、『光』という言葉が主人公の人生の中で大きな意味を持っていることはわかると思います。特に意識せずとも強く印象に残る『光』が描かれていくこの作品。『光』という言葉が美しく、さまざまに形容されていく物語に是非ご期待ください。
そんなこの作品は、『フリーランスの校閲者』としての日常を送る入江冬子の物語が描かれていきます。
『人とでかけたり、付きあったりすることはもちろん、言葉を交わしたりふつうに会話することさえうまくできず、小さなころからそういったことに自信のなかったわたし』、『一緒に食事をしたり、電話をかけて長話をするような友達もいない』
そんな風に自らのことを認識する冬子は働いていた会社にも馴染めず『フリーランス』の道を選択します。そんな選択の理由となったのが『大手出版社』の『校閲局に所属』する石川聖の存在でした。
『頭の回転がはやくて、その場の雰囲気をさっと見極め、ときには気の利いた冗談を言って相手を笑わせたりもできる、わたしには想像もつかないような能力をいくつも持った女性』
そんな印象を聖に抱く冬子は、日常に関係する唯一の友人という位置付けで仕事以外の話もするなど彼女に心を許していきます。同い年でおなじ長野県出身という聖の存在は間違いなく冬子の人生に大きな影響を与えていきます。しかし、そんな冬子の感情に未だ経験したことのない大きさをもって位置付けられていく人物が現れます。それこそが、『新宿のカルチャーセンター』で偶然に出会った三束でした。東京生まれの五十八歳という三束は、三十四歳の冬子からすれば父親といっても良い年齢差の存在です。そんな三束とさまざまに会話する冬子の中に一つの感情が湧き上がってきます。
『なぜわたしは、こんなに苦しい気持ちでいるのだろう。仕事も、そのほかのことも、何をする気にもなれず、なぜこんなにもどうしようもない気持ちでいるのだろう。これはいったいなんなのだろう』。
物語ではそんな冬子がさまざまに思いを深めてもいく様が描かれていきます。冬子の戸惑いの感情の中にもどかしさが募る展開は、文字にはならない冬子の思いを読者の心の中に紡ぎあげてもいきます。そんな物語を川上未映子さんの美しい表現の数々が、昇華させてもいきます。極めて純度の高い物語が見せるその結末、そこには『光』を象徴的に描いてきたからこそ見える、次に続いていく冬子の未来を予感させる物語が描かれていました。
『真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。
それは、きっと、真夜中には世界が半分になるからですよと、いつか三束さんが言ったことを、わたしはこの真夜中を歩きながら思いだしている』。
そんな風に作品冒頭を綴る川上未映子さんの表現の美しさに魅了されるこの作品。そこには、主人公・冬子の心の機微を具に見る物語が描かれていました。『校閲者』の”お仕事小説”が描かれていくこの作品。『光』という言葉が物語を象徴的に演出していくこの作品。
全編に散りばめられた印象深い言葉の数々にも魅了される、とても静かで穏やかな『光』を感じる作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
土砂降りと落雷。
動く予定だった電車は、落雷による信号機の故障で動かなくなり、その影響で、行く予定だった場所に行けなくなってしまった。
ぽっかりと空いた時間。
まるでこの作品を読み終える時間が用意されたかのように、そこにすっぽりとはまり込んだ。
この作品は「静謐」という言葉が似合う。
土砂降りと静謐。
この対極の空間。
その空間の中で。
ひとつひとつ紡ぎ出される言葉が、それらがまるで濁点のないひらがなだけが、はらはらと降ってくるような、静謐な文字の世界。校閲という主人公の職業と、ぴたりと重なる。
ひらがなの使い方、句読点の打ち方、段落の分け方。
それらすべてが美しく、絶妙なバランスでもって支えあって、緻密に計算されたように構成されている。
ある三角形があるとして。
頂点Aが動けば、それに合わせて頂点Bも動き、全体のバランスを調整している。この三角形は、常に流動的に頂点が動き、移動を繰り返す。動きながらにして、その三角形は、常に美しいバランスを保っている。
それほどまでに、美しい言葉で構成された、究極に繊細な世界。
その世界で、一粒の結晶も逃さないように、上に手を伸ばす。しっかりと歩く。言葉が雪のように静かに降り、しんしんと積もってゆく。
じっくりと足で踏む雪の感覚を味わうように、ミシッという一瞬の音を聞き逃さないように、読み進めてゆく。
恋そのものが苦しいのではない。きっと、主人公自身の苦しみが、恋を苦しくさせているのだろう。彼女はその、主人公が抱える痛みを、静謐な世界で描ききる。主人公の生きづらさにフォーカスしながら、恋の美しさを描いた、長編傑作。 -
川上未映子さんは、いろいろな種類の感情を言葉にする能力が高い。川上未映子さんの小説を読むと、自分の感情にも言葉が与えられる感じがして、すごく好き。
何ともいえない、グレーな気持ちすら言葉になってしまう。
最近「人生はハッタリで生きてナンボやな」と思っていたところに、たまたまこの小説を読んで、ハッタリの人生についてまた考えている。
私はハッタリで生きるほどのキャパシティがない、かつ、めんどくさいので「人生はハッタリで生きてナンボやな」というのは、そうやって生きている人はうらやましいなという意味。
本当は、内心では、うらやましいというより、かわいそうだと上から目線で見ているのだけれど。
ダメな自分を嘘で取り繕うと、嘘が嘘を呼んでしまうよね。
どんな人にも「ダメ人間」な部分ってあるんだから、自分のダメなところはダメなまま受け入れていこうと、いつもの結論に落ち着く。
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ー 真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。
それは、きっと、真夜中には世界が半分になるからですよと、いつか三束さんが言ったことを、わたしはこの真夜中を歩きながら思い出している。
何もかもが美しい小説だと思った。
読み終わった後、その余韻でため息しか出ない…
人を思うこと。
その喜び、切なさ、そして苦しさ。余すところなく表現されている。
校正といえば、ドラマ「校閲ガール」の石原さとみを思い出してしまうが、主人公の冬子は、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」の恵子をどこか彷彿させるところがある。34歳。ひとりでひっそりと静かに生きている。
ある日、カルチャーセンターで58歳の男性、三束さんに出会い、恋をする。
この小説は「究極の恋愛」について書かれている。そして、川上未映子さんにとっての究極は「成就しない恋愛」だという。
この小説は、光がモチーフとして扱われている。光はいつか消える。だけど今確かにある。「恋愛」はそのようなものではないか。だからこそ美しい。
そして、川上さんが「光そのものの演奏」と言う辻井伸行さんが弾くショパンの「子守歌」!
これからこの小説を読まれる方は、この曲を聴きながら、真夜中に読まれるのをおすすめします。-
なるほど~
「負けないで」はもはや日本国民全員知ってますからね…
いやほんとに、驚きました…なるほど~
「負けないで」はもはや日本国民全員知ってますからね…
いやほんとに、驚きました…2021/09/16 -
naonaoさん。
ツイッター見つけましたよ!
noteとアカウント名同じでしたね!
今、ワクチン接種2回目終えて15分待機中ですが、これ...naonaoさん。
ツイッター見つけましたよ!
noteとアカウント名同じでしたね!
今、ワクチン接種2回目終えて15分待機中ですが、これから発熱するかと思うと憂鬱…2021/09/18 -
たけさん
あ!見つかってしまいましたね!
どこかでヒント出そうと思ってたのに!(笑)
ワクチンお疲れ様でした!わたしは明日ですソワソワ
...たけさん
あ!見つかってしまいましたね!
どこかでヒント出そうと思ってたのに!(笑)
ワクチンお疲れ様でした!わたしは明日ですソワソワ
トレーニングはしばらくお休みですね!2021/09/18
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映画化決定とのことで読みました。
主人公の入江冬子は、人付き合いが苦手で勤めていた会社を辞め、フリーランスの校閲者に。
日々の生活は、自宅で仕事をし、どこへ出かけることもない、いわゆる陰キャ。
仕事をふってくれる大手出版社社員の石川聖との関わりから少しずつ冬子の心境の変化が生じていく物語。
読んだ最初の印象は、人はみんな不器用なんだなってことです。
それは恋愛においても、仕事においても、生活すべてにおいてです。
もっと素直になればいいのに。
プライド、慢心、自己否定、引っ込み思案などその他いろんな感情が自分自身を苦しめる。
まさに恋愛の心境が描かれているものだなぁと感じました。
三束さんとの会話のテンポ感が(会話が続く時のリズム良い相槌や合間合間に生じる沈黙など)うまく表現されていると思いました。
川上さんの文章は、あえてひらがなを使ったり、句点をあまり使わずに一文を長くするなど、少し独特なところがあります。
そういう文章も作品に一風変わった持ち味を出しているのでしょう。
(好みが分かれると思いました。)
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冒頭から引き込まれました。
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。
どこか詩的で、幻想的な雰囲気を纏った文章は
中々描けないと思います。
川上さんの作品に共通して言えるのが、言葉の
一つ一つが詩のような表現で、読んでて気持ちいい余韻に浸れるところで、もちろん物語も素晴らしいのですが、引き込まれる文章が描けるというのが小説家の醍醐味だと感じました。
冬子と三束さんのぎこちない関係がどう変わるのか、冬子の葛藤が読んでて胸を突く場面もあるが、読み終わって最高の恋愛小説だと実感しました。
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大人の恋なのに、初心な感情があって、相手への強烈な思いや、臆病から来る恐怖が、こちらにも伝染してくる。
どんな真夜中も、どんな大恋愛も、風化する。 -
主人公の入江冬子は人と関わることが苦手で、会社を辞めて、一人暮らしの自宅でフリーランスの校閲の仕事をしていて、大手出版社の社員石川聖に、仕事の受け渡しをしてもらっている。
聖は冬子と同い年で同郷という共通点があるものの、はっきりとものを言う性格で、冬子とは対照的な性格をしている。
いつもぼんやりとしていて、ほとんど感情を表にあらわさない冬子という人物を際立たせるために、石川聖がすごく重要な役割を果たしているような気がします。
女性らしい滑らかな文章で綴られていて、物語にどんどん引き込まれていきます。
カルチャーセンターで知り合った三束さんと冬子との会話の内容が、二人の醸し出す空気が切なく澄み切っていて、まるで夜の闇に吸い込まれてしまいそうで、ほんとうに美しいのです。
たとえそれがいつかはかなく消え去ってしまったとしても、この出会いが一筋の光のようにいつまでも冬子の心の中で輝き続けているのだと思う。
恋愛ってそういうものなのだなぁと思う。 -
恋愛小説なのにドロドロしてなくて、物足りない感は好きだけど、ちょいちょい抽象的で疲れたかな(笑)
冬子の会社勤めの頃の辛さが一時期の私とが重なる部分があった。なぜか、遠巻きにされることがあったりして。。それ故傷つきなくないし傷つけたくないから、深入りしないし深入りさせない。。私の場合は部署によって息を潜めていたから。でも解ってくれる人はいっぱい居たから私はちゃんと息してる。
冬子。。そこは解るんだけど。。
そこの場所から抜け出して一人になっても覇気がないまま、いわばアルコール中毒みたいになる。そして、年上の人に恋愛感情を持つお話なんだが。。。途中たんたんと抽象的に話が進むので冬子に対してイライラしてしまった。
皆どんな人もそれぞれ悩み、孤独を感じ、恋愛で穴を埋めようともがく人もいて。自分の殻に篭る主人公と強い自分を装って敵を作りながら生きる聖。でもどうしても自分を肯定して貰いたい冬子。うーんどうしろって言うんだ。
とか思いながら映画化はどうなるんかなと思いながら読了。
ただ私は校閲者にはなれない。
読書しちゃうから -
都会の真夜中、校閲者の冬子が出会う三束さん。静かな描写の中で揺れる心や孤独感、淡い期待と不安が丁寧に綴られ、日常の何気ない瞬間が“光”となって響きます。川上未映子ならではの繊細な文体は読後に深い余韻を残し、恋愛小説を超えた群像劇としても楽しめる一方、派手な展開を求める人にはやや物足りなさも。キャラクター同士の距離感や内面の葛藤がリアルに描かれ、大人の共感を誘う名作です。静かな夜に寄り添いたい時にぜひ。
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今日はどっぷりと、休もうと思い
朝から、着替えもせず
ゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロ
読書、コーヒー、読書、甘物、コーヒー、読書、昼ごはん、コーヒー、読書、読書
傍にネコ、膝にネコ、お腹の上にネコ
そんなドロドロにリラックスした至福の1日に
途中まで読んでいた、本作の後半を一気に読んだ
主人公の入江冬子の一人称で書かれた本書。
この冬子、なかなかの陰キャ。
感情を表現するのが苦手を通り越して、引きこもりに近いほど。
そんな主人公が心を開いていくが…
一歩踏み出す勇気が持てない。
一歩踏み出す人生じゃなくてもいいと言う諦め、その欲がなくなって、冷めてしまう人を深掘りした作品。
傷つくことを避けている主人公の葛藤が物語のほぼ全てを占めている。
心理描写は、秀逸。
ググッと引き込まれて、緊張するシーンがいくつかあり。そこは良かった。
ここまで拗らせている人が現実にいるかと思ってしまう部分が多分にあったけど、理解できる部分はあった。
残ったセリフ
「クラッシックなんて、ちゃんときいたことないので、わかりますかね」とわたしは言った。
「わかるも何も、音楽ですから、ただきくだけですよ」と言って三束さんはまた笑った。
*
どんなことでも、自然に受け取るだけでいいんだよなぁと思わせるセリフで良かった。
何にでも、高い敷居なんてなくて、敷居を感じている自分がいるだけ。冬子は、ここが強すぎるんじゃないかな。相手の評価を勝手に想像して思い込む。
思ったことを丸裸に出す聖
思ったことをまるで出せない冬子
このバランスを考えさせられる作品でした。
どんな自分が生きやすく、充実するのだろう
光と陰…
物語としては、正直それほど面白い訳ではないかな。
それでも、なんかズッシリ感じるんだよなぁ。
この人の作品。
でも、未映子さん作品の中でも、ズッシリ具合も⭐︎3かな。
そんでも、そんでも
やっぱり、
ググッと、クワっと、迫ってくるシーンが未映子さんの本を読む醍醐味。
存分に味わえました。-
レビューの書き出しに思わず笑っちゃいました(*^^*)
私も似たようなもんで、
傍らに猫はいないけど、ゴロゴロして
出かけない日は過ご...レビューの書き出しに思わず笑っちゃいました(*^^*)
私も似たようなもんで、
傍らに猫はいないけど、ゴロゴロして
出かけない日は過ごしてますから^^;
川上未映子さんの作品、別の作品を読んだことがあります。
重いけど、読み応えはありますよね!2025/05/11 -
かなさんコメントありがとうございます
川上未映子さんの作品は、
心の吐露の長ゼリフが、スゲェんでよね〜
空気を読みがちな世の中。
傷つき...かなさんコメントありがとうございます
川上未映子さんの作品は、
心の吐露の長ゼリフが、スゲェんでよね〜
空気を読みがちな世の中。
傷つきたくないし、傷つけたくない。
そんなのをぶっ飛ばして、心の吐露のがスゲェってなります。2025/05/13
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人づきあいが苦手で、孤独を当たり前のように生きてきた冬子。
誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々の中で三束さんに出会った。
冬子だけでなく、ここに出てくる人みんながとても不器用。
きっと誰にでも見える部分と見えない部分があって、一見輝いて見えても、その裏では誰もが生きづらさを抱えているんだろう。
"何もしてこなかった"冬子が34歳にして初めて抱いた感情。
曖昧な2人の関係だったかも知れないが、恋をすることで冬子は確かに変わったんだと思う。
そして私が1番不器用だと思ってた聖も、自分の弱さを吐き出すことで変われたんだと思う。
光について語られる描写がとてもロマンティック。
光はいつか消えてしまうものだけど、1度見つけた光はいつまでも心の中には残る。
静かで、儚くて、とても美しい恋愛小説だった。 -
すべて真夜中の恋人たち
装丁がただ、ただ美しく。
音色さえ聴こえてきそうなデザインであったため、手にとりました。
川上さんの小説は始めてです。
1.主人公
30代半ばの女性。職業はフリーランスの校正作家。
1人で部屋にこもり、文字の誤りを見つけ、正す職業。
学生、就職、そして転職ともに、本人曰く「自身で決めることはなく、意思も少なく、流れ」で生きてきたひと。
2.変化
そんな彼女が少しずつ変化する。
お酒を飲めず。
しかし、仕事を終えての18時からの晩酌がリズムに。
スクール。
外の世界へ。習い事がどんなものがあるのか?
チラシを片手に教室へ。
出会い。
スクールで一人の男性との出会い。
気になる存在。
久しぶりの感覚に、戸惑いを覚えながら、季節を重ねる。
3.読み終えて
ひとりきり
時間空間
あらためて
初めて気づく
音色ありけり
日常には、音も色も溢れている。
小説の世界では、この音や色を認識できることの尊さを教えてくれる。
他人が認識する音、色。
自身が認識する音、色。
そして、自身と他人が違う存在だからこそ、一人きりの空間で感じとれる音、色。
最初から最後まで、静かで、空気を感じることのできる小説でした。
初めての感覚の世界に誘われました。
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高岡さん(^_^)/
お久しぶりです♪
この本は2-3年程前に読んだと思います。
題名が気にいって、です。
残念ながら、内容はすっぽりと...高岡さん(^_^)/
お久しぶりです♪
この本は2-3年程前に読んだと思います。
題名が気にいって、です。
残念ながら、内容はすっぽりと抜けてしまいました。その頃ブクログにいたら、と思うことがしばしばあります。
家に読みたい本があるのに、図書館予約本の連絡がありました。
いつ、話題作が読めるのでしょうか。
話題作ではなくなってしまう!
(◎_◎;)2022/10/16 -
メッセージ。ありがとうございます。
同じですね。
装丁が素敵で、手にとりました。
本との出会いは一期一会。
コロナで、本との対話がさらに...メッセージ。ありがとうございます。
同じですね。
装丁が素敵で、手にとりました。
本との出会いは一期一会。
コロナで、本との対話がさらに大切となりました。
図書館から早く届きますように。。。
2022/10/16
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川上さんの本は初めて読みました。文章はとても綺麗で情景が浮かんでくるようでしたが、主人公の冬子の考えや行動が自分と違いすぎて、なかなか感情移入できず。冬子の仕事が校閲者なので、その部分は興味深く読みました。
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暗くて静かな感じなんだけど、1つ1つの描写が細かく丁寧でそれこそ暗闇の中で光を見てるような感覚だった。
考察とか色々読んでなるほどなと納得。
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川上未映子さんの作品は「ヘヴン」に続き2作目。
タイトルと表紙の装丁に惹かれて購入しましたが、主人公はじめ、登場人物の心情がひとつも理解できないままでした。
主人公の、三束さんへの執着とも言える恋慕も、魔法瓶に日本酒を入れて常に酔っていないと会話さえできないのも(酔った状態での会話も覚束ないものでしたが)、すべて理解不能。
前作で感じたキラキラした詩的表現も今回はなく、作者さんの伝えたいこと、書きたいことが分からないまま終わってしまった感じでした。 -
「孤独の中に繋がりを感じる」
✼感想✼
川上未映子著書。
恋には様々な形があることを教えてくれ、
決して手を繋いだり、身体を重ねることだけが
恋というものではない。
ただ相手のそばに居たい。それだけでも充分
恋というものに定義されるものだと感じた。
主人公である“入江冬子”が物語中に出てくる
心の表情や動きや感じ方の文中の表現が本当に綺麗で
これを文で読者に想像させることが出来る
川上さんの表現力にとても驚いた。
✵あらすじ✵
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。
わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ
自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、
そんな日々のなかで三束さんにであった---。
芥川賞作家が描く究極の恋愛は、
心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。
渾身の長編小説。
✣参考サイト✣
https://www.amazon.co.jp/すべて真夜中の恋人たち-川上-未映子/dp/4062172860/ref=nodl_ -
冬子はフリーで校閲の仕事をしながら訪れた喫茶店で三束さんと出会う。2人の関係はずっと初心(うぶ)2人の思いが重なり合いながらも初心さを秘めて最後まで過ぎ去った。三束さんは一体どんな人物というのも曖昧な謎のまま終わってモヤモヤした。笑。聖はよい姉貴的だけど性格があまり好きにはなれなかったなぁ。
冬子も三十代にしては子どもぽさがずっとしていて本当に初心な恋愛を堪能した感じがしました。
2026年秋に映画化されるので映像も愉しみたいです。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
川上未映子の作品
