地の底のヤマ(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779562

作品紹介・あらすじ

九州・三池炭鉱。一人の警官の人生を軸に、熱き男たちの生き様を描いた話題作。吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 5月-1。4.0点。
    炭鉱の街大牟田の警官。幼馴染みたちや、地元住民との色んな関係を描く。
    70年代の炭鉱での労働争議の中、発生する殺人。
    時代ごとの部構成で、一つずつ事件を解決し、その周囲の移り変わりを描く。
    労働争議の中、警官の父が殺害されたことも追っていく。

    時代背景を丁寧に描写。面白い。下巻も期待。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    昭和三十八年。福岡県の三池炭鉱で大規模な爆発事故が起きた夜に、一人の警察官が殺された。その息子・猿渡鉄男は、やがて父と同じく地元の警察官となり、事件の行方を追い始める。労働争議や炭塵爆発事故の下、懸命に生きる三池の人々と、「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、社会派大河ミステリー。

  • 長い。
    そして暗い。
    1人の男の人生と町の歴史の話。
    壮大。
    まだ、上巻と折り返し地点。
    先は長いです。
    話の長さ、そして重さ。
    読み応えが凄い

  • 下巻へ

  • 昭和三十八年。福岡県の三池炭鉱で大規模な爆発事故が起きた夜に、一人の警察官が殺された。その息子・猿渡鉄男は、やがて父と同じく地元の警察官となり、事件の行方を追い始める。労働争議や炭塵爆発事故の下、懸命に生きる三池の人々と、「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、社会派大河ミステリー。

  • 昭和の九州大牟田を舞台にして描かれる長編小説。

    主人公の猿渡鉄男は亡き父親と同じ、警察官の道を歩む。炭鉱を巡る労働争議、炭塵爆発事故の中、様々な事件を追う猿渡…

    猿渡鉄男の警察官だった父親の死の真相に迫るミステリーなのか、猿渡鉄男の原罪に迫る大河小説なのか、先が読めないまま、上巻を読み終える。この先、どういう展開になるのだろうか。

    第33回吉川英治文学新人賞受賞作にして、第30回日本冒険小説協会大賞受賞作なのだが…

  • 暗いなぁ

  • 炭鉱の街、大牟田の現代史。
    炭鉱があるがゆえに集まった人々が、炭鉱だったが故に引き起こされた事件・事故に翻弄される。
    三池炭鉱の大規模爆発事故のさなかに、殺された警察官の息子が、ずっと悪夢の中に見る黒煙。
    すこしづつ、黒煙の向こうで起きた事件が明らかにされていく。
    感想は下巻で。

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著者プロフィール

1965年、福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。労働省(現厚生労働省)勤務後、フリーライターに転身。96年、『ビンゴ BINGO』で小説家デビュー。『劫火』『残火』で2005年と10年に日本冒険小説協会大賞(第24回、29回)、『地の底のヤマ』で11年に第33回吉川英治文学新人賞と第30回日本冒険小説協会大賞を受賞。14年、筑豊ヤクザ抗争を描いた『ヤマの疾風』で第16回大藪春彦賞受賞。他の著書に『光陰の刃』『最果ての街』『目撃』『激震』などがある。本作は『バスを待つ男』に続くシリーズ第二弾。最新刊は、シリーズ第三弾の単行本『バスに集う人々』。

「2023年 『バスへ誘う男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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