シェルター 終末の殺人 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062779890

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  • 「シェルター 終末の殺人」
    作家三部作に連なるホラーアンドミステリ長編。


    三津田信三作品を初読了。果たして一作目はこれで良かったのだろうか。


    主人公は、三津田信三。元編集者で現在ミステリ小説を書いている。彼が構想していた小説「シェルター終末の殺人」執筆の為、火照陽之助の屋敷を訪れていた。その時、稲妻かオーロラか異常事態が発生する。三津田はその他の見物人と共に核シェルターに逃げ込み危機を脱したかに見えたが、そこで連続密室殺人事件が起きてしまうというストーリーです。


    クローズドミステリーに注目する前に目につくのが情報(ウンチク)の量。火照陽之助の屋敷の生垣の描写では、S・キング「シャイニング」に始まり、映画版シャイニング、キング自ら脚本を書いたTVミニシリーズまでに派生し、シェルター外で起きたと思われる核爆弾に関する描写では放射能に関する知識が膨大に盛り込まれています。シェルター内では、火照の膨大なビデオコレクションに加え、小説と映画では犯人の隠し方は違うやん?みたいな話を星影と三津田で始めてしまう始末。後者に至っては、2人の熱い会話は、数ぺージに渡り、もはや本書のハイライト。


    その情報(ウンチク)は、連続密室事件の真相を追求する三津田と星影の推理にも活かされながら進んでいくのですが、肝心の謎は好みが分かれそう。解説の篠田氏の私的三津田ベストランキングでは1位を争う何度も読みたくなる小説らしいですが、私はその面白さをかみ砕けなかった。


    果たして、三津田作品の1発目は本当にこれで良かったのだろうかw

  • 核シェルターという閉鎖空間での連続殺人事件。
    クローズドサークルどころか、「そして誰もいなくなった」に通じる展開。しかし、そこは三津田氏なので、アクロバティックな展開がある。

    ・・・のだけど、刀城シリーズを期待すると外れるかも。
    主人公の一人称で描かれ、色々伏線もあるのだけど、退屈な展開が多い。ダラダラとして内面描写は必濃くて退屈。
    意外性は十分あるのだけど、核シェルターという仕掛けの大きさ、それまでの経緯など、話が広がっている割には、謎に向けて話がどんどん収縮してしまって面白みがない。

    筆者のホラー映画の蘊蓄が展開されるのも、同じ映画ファンの私から見れば楽しいが、マニアックなファンでなければチンプンカンプンだろうし、密室トリックもこじつけのそしりを免れないのでは?
    (もちろん、そこも含めてオチはあるのだけど)

    並の作家の作品であればともかく、三津田氏の作品としては物足りなく感じる。期待が大きすぎた、というのに尽きるのかな?

  • なんじゃそりゃ。

  • 途中で飽きちゃったし、結末もあんまり好きじゃないかな

  • 密室がアホみたいに出てきてワクワクしまくりだけど、真相がこれじゃあね…
    別に機械的トリックを否定するわけじゃないけど、メインのネタがアレなんだから、ここはもう少し力入れてよ…と。
    メインのアレだって否定するわけじゃないけどさ…ここまで冗長に書くだけのネタでもないでしょうに…

  • 大爆発が起きて核シェルターに逃げ込んだ数人が事件に巻き込まれる。
    「三津田信三」含む男女が次々と密室で死体となって発見される。
    これは自殺なのか、殺人なのか。

    三津田さんの大好きなホラー映画、小説がてんこもり。

    トリックの描写は想像が追いつかないから、実写化希望!と思ったけど、最後まで読むと…こりゃ無理だ。
    ネタは好きなんだけど、この厚いの読んできて、結局なんだったんだー感が。

  • 核シェルターに閉じ込められた人間が一人、また一人と死んでいく典型的なクローズド・サークルもの。密室もてんこ盛りでプロセスは非常に面白かったものの、結末はこれまでの議論は何だったのと思える終わり方だったので満足出来ませんでした。
    また、密室トリックも図説が必要な機械トリックばかりでややこしく微妙でした。
    途中で繰り広げられるミステリー映画談義はとても面白かったです。

  • 究極の嵐の山荘形式のミステリです。
    究極の密室でもあります。
    相変わらずのミステリとホラーの見事な融合です。
    楽しめました。

  • 核シェルター内で起こる連続殺人。ホラー映画やミステリー映画に関する薀蓄が多く楽しい。賛否両論となりそうな結末ですが、自分は結構好きです。
    とはいえシェルター外のことについては、もう少し説明が欲しかった気もします。本当に外は放射能で汚染されているのか、閃光やオーロラの正体は。想像はいくらでもできるのですが、作品内で明確に示されなかったため少しもやもや。それも作者の術中なのかもしれませんが。

  • そうそう、扉に逃げ込んだ時の描写がずっと引っかかっていた。ヒントは既にいくつか出てたのに、この結末は狐につままれたよう。よく思いつくなぁ。シェルターで生き残ってもこれは地獄。

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著者プロフィール

2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉、『黒面の狐』『わざと忌み家を建てて棲む』『忌物堂鬼談』など多数。

「2018年 『犯罪乱歩幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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