- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062789622
作品紹介・あらすじ
なぜ、自分は学生生活をうまく送れないのだろうか?なぜ、自分はまわりの仲間たちと違うのだろうか?社会に出てから役に立つライフスキルを身につける法を徹底解説。
感想・レビュー・書評
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【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001562910 -
<閲覧スタッフより>
自主性を求められる大学生活において、つまずくポイントを紹介。発達障害を抱える本人はつまづきとどう向き合うか、周りはどうサポートしていくかを具体的に伝え、実践的な内容になっています。将来に向けても参考になる一冊。
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所在記号:493.76||DAH
資料番号:20095369
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講談社から2010年に刊行された本で、青年児童心理学が専門の佐々木氏と発達障害者の就労支援が専門の梅永氏の二人が監修している。
本書は100頁弱の図解雑学のような構成で、発達障害者が上手く大学生活を送るには何が必要か、そして本人・周囲の人間・大学側の立場それぞれにできることを具体的に説明する。
本書で知った点。
・先天的な脳機能の障害から行動や思考の偏りが表れる。ただし、この行動(の)特性は必ずしも劣っているものとは限らない。正しい理解と支援が得られれば本人は問題なく暮らせる。つまり発達障害とは、本来特性であって障害ではない。正しい理解が不足した場合に(生活上の問題が生じ)障害と診断される。(10p)
ついでに、雇用関連でこの本のテーマと関連するのが、品川裕香『「働く」ために必要なこと』(ちくまプリマ―新書)など。こちらは、大学生活ではなく就職活動・就労の方に焦点を当てて現在のキャリア教育・若者の自立などを問題にしている。ただし発達障害に主眼を置いているわけではない。 -
・履修登録がうまくできない
・大学の用事が把握しきれず混乱する
・サークル活動になじめない
・男女とも適度な距離で付き合えない
・会食や飲み会、合宿になじめない
・卒業・就職でつまづく
・・・苦労しましたし、苦労してる最中です
無事に社会でやっていけるか、その前に無事に社会に出られるか本当に怖いです。
無事、現役で第一志望の大学の希望の学科に入学。
高校とは一転変わって、自分のやりたいことに打ち込み、毎日がHappy Lifeになる・・・はずだった、のに
学科では初めのうちはみんなで仲良く分かち合うことや飲み会で楽しくできることが多かったのだが、いつのまにか一人だけ浮いて迷惑な存在になっているのに気がつく。
周りのみんながなんとかこなしているドイツ語も、自分だけ一生懸命やっているつもりなのにさっぱり分からず、留年。
サークルでも、マナーの悪さや人との関わり、しっかりしていないことをよく注意されたり、集団で話し合うことがここまで苦手だとは思わなかった。よく混乱して苦しんだ。
恋愛もうまくいかない。相手に接近しすぎて迷惑がられる。
発達障害の診断も大学生になると受けづらい。
鬱状態、無気力になって神経科に相談し、「これは自分の努力じゃどうにもできない。自分の特性だ」ということに薄々気がついてそのことを言っても、「君、サークルとか元気に出てるんでしょ。自分で上手く工夫できるよ。そういう診断は引きこもりとかそういう状態になってからだね」などと言われ、医者を転々と探し、やっとこさ診てくれるところを見つけ、3万円の検査料を払って無事に、アスペルガーとADDと分かる。
ちょっと安心した。
生きづらさそのものはなくなることはないけれども、ずいぶん自分というものを知ることがしやすくなったし、発達障害を告知することで周りの助け、支援も若干受けやすくなったと思う。
このことは自分にとって明らかにプラスでした。
今でも、気分の浮き沈みの激しさや、混乱、ストレスは大きくて嫌になることは多いですが、七転び八起きで前に進んでいる・・・と思います。
就職活動もものすごく苦労していますが、うまいこと運よく幸せな職場に就いて働きたいです!! -
スクールカウンセラーさんから紹介された本.症状とそれに対する対処法が簡単に書かれています.学生さんと一緒に見て,対処していくのに便利です.