- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062800419
作品紹介・あらすじ
ラーメンから現代史を読み解くスリリングな試み。
感想・レビュー・書評
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“作務衣系"がラーメン屋を代表するスタイルとして完全定着を果たすのは、1990年代末。おそらくは陶芸家に代表される日本の伝統工芸職人の出で立ちを源泉。2000年代からは「ラーメン」から「麺屋」へ。店に掛かる暖簾も中国由来の赤と白から和をイメージする黒や紺へ。
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文化系トークラジオlifeで知った速水さんの本。
タイトルで興味を持っただけでネタ本枠に入ったままずっと積読していた。
ようやく開いてみると、
小麦、戦争、インスタントラーメン、メディアと国民食、現代ラーメンのまとめなど、
近代日本をラーメンで斬ったちゃんとした歴史本なのだった。
速水さん元気にしてるかなあ -
2022年読了、タイトルから期待した内容とは少し違ったが、読み物として面白かった。
これほど戦後日本の盛衰と関連の深い食べ物はないだろう。本作品が記された10年後の今もラーメンは進化している。でも僕は家で食べるサッポロ一番みそラーメンが一番好きだ。 -
戦後から2010年ころまでのラーメン史を辿るにはよい本だった。中国から入ってきたものがいつの間にやら愛国に向かっているという視点もおもしろい。
タイトルにつられると政治的側面を強く語るのかと思いきや、文化的側面から戦後史を追うので読みやすい。
たしかに自己啓発・作務衣系は増えた -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/57047 -
良い意味で、暇つぶしとしては最高の一冊だと思います。
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HK6a
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作務衣は伝統の着物ではないし、現代ラーメンは中国起源ではない。
ご当地ラーメンは地方の伝統とは関係ない。
現代のナショナリズムは、そういった伝統とは関係なく生まれ、そのことを恥じるものではない。
ひねくれた視点からの鋭い分析。佳作 -
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