イタリア海洋都市の精神 (興亡の世界史 08)

  • 講談社 (2008年7月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (398ページ) / ISBN・EAN: 9784062807081

作品紹介・あらすじ

地中海に栄えた中世都市の興亡と生活空間 海からアプローチする中世イタリア都市の新たな魅力。ヴェネツィア、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァなどの成り立ちと現在を、都市史・建築史の視点で読み解く。

みんなの感想まとめ

中世のイタリア海洋都市の魅力を深く掘り下げた本書は、歴史と建築の視点から、ヴェネツィアやアマルフィ、ピサ、ジェノヴァなどの都市の成り立ちとその現在を描き出します。著者は建築の専門家であり、地中海沿岸の...

感想・レビュー・書評

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  • 地中海沿岸都市の景観が好きでたまらないので、大変ワクワクしながら読めた。ただ、建築についての知識が足りなくてついていけない部分もある。紙幅があるから難しいのだろうけれど、図説と写真をもっと用いてほしかった。

  • 世界史シリーズではあるが、著者が建築科の教授だけあってどちらかというと建築史に近い。
    現代の都市を歩いて、歴史を遡るという構図が、ブラタモリに似ていて中々面白い。
    あぁ、地中海行ってみてえなぁと思える一冊。

  • 中世の歴史を華やかに飾った四つの海洋都市、アマルフィ、ピサ、ジェノヴァ、ヴェネツィアが主役を演じますが、他にもナポリ、ポルト・ヴェーネレ、ドブロヴニク、モノーポリ、ガッリーポリ、さらにヴェネツィア人の足跡を訪ねてギリシャに残る植民都市とクレタ島の海洋都市が登場します。

    中世に発展したイタリアの海洋都市は、どれも独特の自然地形をもつ場所に誕生し、その特徴を生かしながら建設されました。その立地の違いが、いかに固有の都市の風景や人々の生活スタイルを生んだのかをみることもこの本の大きなねらいだと語る著者陣内教授、彼は歴史にも詳しい建築の専門家です。

    >土地の条件を生かし、限られた技術力でそこを上手に開発しただけに、どの都市も、それぞれ変化に富んだ作品としての面白さを強くみせる。地形や自然条件を最大限生かしたのが、ヨーロッパでは中世都市なのであり、逆に、巨大な技術と経済力で計画的、画一的に都市をつくってきた近代人の目に、今、新たな価値あるものとして、高い評価を受けるのである。

  • 興亡の世界史シリーズの中でも異彩を放つのが本書。ヴェネツィアやジェノヴァを初めとする中世からの海洋都市を、現地観光も踏まえたうえで広い視野のもと解説。現地の歴史や他都市との関係もさることながら、観光本の体裁も兼ねている。

  • イタリアの海洋都市について著者が情景を喚起しようとしている努力は伝わるのですが、有名どころなので旅番組か動画などを見た方がイメージが湧くのではないかと思われます
    ベネチアのゲットーや建築の基礎など、なかなか面白い話もあるのですが

  • 中世から近代にかけて、地中海世界で覇権を築いたイタリアの都市国家。その興亡をおいながら、建築の観点からも都市を分析した面白い一冊。
    残念なのは、写真や図などがある程度はついているのだけれど、豊富な建築史的な解説を頭に思い浮かべきれないこと。2時間くらいのDVDで映像付きで著者が解説をいれてくれたりしても面白いのでは、って思いました。

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著者プロフィール

陣内 秀信(ジンナイ ヒデノブ)
1947年生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。法政大学名誉教授、江戸東京研究センター特任教授。専門はイタリア建築史・都市史。著書に『東京の空間人類学』(筑摩書房、1985)、『都市のルネサンス──イタリア社会の底力』(古小烏舎、2021)、『地中海都市の空間人類学』(古小烏舎、2025)などがある。

「2026年 『海からみる江戸東京』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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