天皇と宗教

  • 講談社 (2011年9月1日発売)
4.13
  • (4)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 44
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062807395

みんなの感想まとめ

天皇と宗教の関係性を探る本作は、歴史的な事例を通じて、天皇の信仰がどのように扱われてきたのかを深く考察しています。特に、英照皇太后の仏教信仰が尊重されなかった事例や、昭和天皇のキリスト教に対する予想な...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 天皇や皇族に信教の自由はあるのか?英照皇太后の死去に際して、本人の仏教信仰を尊重すべきとの考えが拒否された…!キリスト教はもとより、仏教さえもそのような扱い絵であったとは実に興味深いところ。戦後、昭和天皇はキリスト教がもっと増えるであろうと予想していた!これも面白い。国家神道が宗教ではないとの理屈付けを否定すべきとの考え方が、逆にGHQとして、介入しづらくしたということは考えられることである。天皇の信仰が日本独自の宗教なのか、それとも単に慣習なのか!それを天皇本人の立場から、面白い視点を知ることができた。欽明天皇時代に仏教が神祗信仰と異質のものとして受け止められていた、「神祗」という言葉自体が日本独自はなく古代中国・朝鮮にもあったとは驚きだった。そして順徳天皇(鎌倉時代)の故実書「禁秘抄」の「神事を優先にすべき」との思想に始まり、明治初期にはキリスト教敵視を誤っていると考えた木戸・大久保・大隈・伊藤博文らが方向転換を考えた、更にキリスト教を国教にして文明国の仲間入りをしようと考えた福沢諭吉、原敬…実に興味深い天皇史あるいは仏教・キリスト教との関係史である。

  • 面白かったー
    天皇と宗教との関係性については、漠然としたイメエジ(しかも仏教支持やら現人神やら国家神道やら、何かと混乱した内容の)しか感じておりませなんだが、なんとなーくスッキリした気分です。

    天皇の周囲を、サポーターやファンとして解説するのは、最初は軽い印象がありましたが、だんだんうまい比喩だと思うようになりましたよ。
    天皇が天皇であるためには、まわりが天皇として扱わないといけないんですよねー

    誰もが納得しないカタチで物事が決まっているという見方も、ぼくの考える政治のあり方と似ていて、面白いと思いました。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

国立歴史民俗博物館教授(日本古代史) 【著書・論文】『差別の地域史 渡辺村からみた日本社会』(共編、法蔵館、2022年)、『古代律令国家と神祇行政』(同成社、2021年)、「皮革生産賤視観の発生」(『日本史研究』691、2020年)【趣味・特技】斜め読みすること

「2022年 『REKIHAKU 特集・歴史の「匂い」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小倉慈司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×