- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062810623
作品紹介・あらすじ
女房は日本人初の女性宇宙飛行士だが、おかげで夫婦は年中離れ離れ。寂しさをグッとこらえて「待っているのが大好き」と強がることこそ"ハードボイルド"で"素敵"な生き方だ!だけど…。「美しいがん細胞」に魅入られて有名大学病院の病理医として超多忙な著者は、「大リーグが好きだ!」とイチローの大活躍を予言し、プロ顔負けのデータ分析も披露する。週刊文春に好評連載された「私の読書日記」も収録、珠玉の知的エッセイ。
感想・レビュー・書評
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読書日記では溢れるメジャーリーグ愛もさることながら、いろんなノンフィクションを読んでてその読書の幅の広さに改めて驚かされる!
奥さん自慢をするときはそれ専用の本を書くと豪語してるのもご愛嬌で面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医師であり、宇宙飛行士向井千秋さんの「亭主」としてもおなじみの著者。マンガ『宇宙兄弟』に登場するJAXA理事長茄子田シゲオのモデルにもなっており、おかっぱ頭と口ひげがトレードマーク。
前半は宇宙飛行士の家族としての経験や、医師として思うこと、大好きな大リーグの話などを綴ったエッセイ。後半は週刊文春で連載していた「私の読書日記」をまとめたもの。
村上春樹ファンのようで、『村上ラヂオ』の紹介はハルキ文体で書かれていました。 -
てっきりJAXAの職員だと思ってたけど病理医だったんですね。
宇宙兄弟に出てなかったっけ?
とにかく変わったおっちゃんのエッセイで面白い。後半の書評では読みたい本がたくさん見つかった。 -
文庫本のチャンドラーのあとがきを書いておられました。肩書が慶応大学としかなかったので、誰か分かりませんでした。しかしこの本のタイトルは頭に残っていて、図書館で偶然みつけました。読んでみて、宇宙飛行士の向井さんの旦那さんであることを思いだしました。
前半のエッセイは、なんか気難しい人だな、という感じで好きになれませんでした。けれども後半の書評は、私が好きな分野の本が多く紹介されていて、とても参考になりました。 -
万起男ワールド全開!!話題や各ボリュームなんかは、万起男さん居酒屋で話してる感じ。
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以前読んだ「君について行こう」がとてもおもしろかったので
読んでみた。
相変わらず向井万起男さんという人は
ユニークに屈折している。
文章は相変わらずおもしろい。
本は、前半のほうがおもしろい。 -
昔読んでいた雑誌で連載されていたエッセイが書籍化したもの。当時楽しみに読んでいたことをうっすらと思いだしながら図書館で借りてみた。
やっぱり面白かったです。さらっと読み終わり、すっきりです。 -
宇宙飛行士向井千秋氏の夫であり、病理医の向井万起男氏のエッセイ集。デビュー作ともいうべき『君について行こう』『女房が宇宙を飛んだ』の二作は宇宙飛行士への愛に溢れた愉快で感動的なエッセイだったけど、本作はそんな前置きが必要ないほど向井氏のオリジナリティに溢れたマニアックなエッセイが詰まっている。
まずもって、そのタイトルや本人そっくりの似顔絵が書かれた文庫の表紙に笑わせられてしまった。
内容は、タイトルのハードボイルド(著者によれば、それは武士道に相通じるものだそう)に関するエッセイや、著者の趣味である大リーグに関するマニアックな話題、「週刊文春」に連載していた「読書日記」など様々なもの。
「読書日記」はいわゆる書評集で、多分に脱線してばかりだけど中には未訳本もあって宇宙飛行士マニアや大リーガーマニアにはオススメの一冊。 -
名前と顔は有名なマキオさん。想像以上に面白い人だった!
いろいろへぇ!って思ったけど、一番感じたのは、夫婦って、いろんな形があるんだなー、ってこと。 -
「君についていこう」と違ってあまり宇宙飛行の話は多くなくて、内容的にはどうということもない気もする(たいへん失礼!)けれど、わたしは個人的にマキオさんの文体がすごく好きみたいで、おもしろく読んだ。なんか親しめる文体なんだなー。けっこうだらだらとしていて(たいへん失礼! でも長くなることを気にしないっていいな!)、「私ってどうしてこんなにデータ分析が好きなんだろう?」とかいうつぶやきとか、千秋さんの台詞がいちいち「ねえねえ、マキオちゃん」からはじまるとか、なんだか愛らしい感じで。あと、会話を文字に起こすのがうまいな、と。アメリカ人との英語でやりとりを訳したときのしゃべり言葉も、日本語だったらそういう雰囲気なんだろうなっていうのがよくわかる。