図説 絶版国鉄車両 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062812320

作品紹介・あらすじ

名車両「乗り鉄」回顧録!
今ではほとんど見かけない、乗れない、国鉄全盛期の歴史遺産! 鉄道ファンなら必読の当時のルポ!

当時の列車の風景がよみがえる! 憧れだった新幹線やブルートレインから、いつもの街に溶け込んでいた近郊形電車まで、さまざまな車両を日本全国追い求めて、乗って書き下ろした旧型車評論。国鉄時代の忘れえぬ列車の数々に、思わず自分の人生とリンクさせてしまうかも!? 豊富な写真と解説で、現役を引退&引退寸前の古い車両を懐かしむ、ファン必携の回顧録!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この巻では、0系新幹線から特急形電車などの解説されています。

  • 国鉄(JNR)が分割民営化されたのが1987年のこと。
    一般的に鉄道車両の耐用年数は20年凸凹とされてゐます。即ち国鉄末期に造られた車両も、既に廃車となつてゐたり、現役であつても第一線から退いて細々と走つてゐる情況であります。
    そんな消え行く(消え去つた)国鉄車両を解説しつつ、著者が乗車したルポを再録してゐます。懐古。

    新幹線・特急型電車・特急型気動車・急行型電車・急行型気動車・通勤近郊型電車・客車の各章でお馴染みの国鉄型車両を紹介してゐます。
    このうち、現在「急行型」といふのは、新造はされてゐません。急行といふ種別そのものが絶滅危惧種となつてゐます。急行と名乗ると、乗客の受けが良くないみたいです。ハイレベルな急行よりも、しよぼい特急を選ぶといふことで、JR東日本は未だに185系電車を駆使してゐます。なめられてゐますね。

    また、ここでいふ「客車」とは、自らは動力を持たず(自走できない)、機関車などに牽引されて走る昔ながらの客車を指します。これも一部夜行列車を除けば、殆ど走つてゐないのです。「汽車」も死語になりつつありますね。
    私は基本的に、鉄道は新しい車両、施設の方が良いに決つてゐるといふ考へですが、本書を読むとあの時代がよみがへつて来て、一掬の涙を禁じ得ない(少しおほげさ)のであります。
    あ、昔の方が良かつた点が一つありました。国鉄時代のJNRマーク、あれは格好良かつた。現在の「JR」のロゴは何とかなりませんか。あまりにも緊張感がないマークですね。今さらですが...

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-226.html

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1955年、東京生まれ。出版社勤務を経て、1982年からフリー。鉄道や旅をテーマとして、『鉄道ファン』『にっぽん列島鉄道紀行』などにルポを発表するかたわら、鉄道趣味書の編集にあたる。著書に『消えゆく「国鉄特急」図鑑』(松本 典久との共著、彩流社、2001)『SLが走る名風景—日本全国77路線への旅』(松本 典久との共著、彩流社、2001)、『京王電鉄ものがたり』(ネット武蔵野、2003)『鉄道車窓風景563—絶景パーフェクトガイド』(レイルマンフォトオフィスとの共著、ネコ・パブリッシング、2005)『寝台特急カシオペア』(小峰書店、2006) 『カシミール3Dで見る・自分で描く空から眺める鉄道ルート』(杉本 智彦との共著、実業之日本社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈10〉九州—ぐるっと日本30000キロ』(山崎 友也との共著、山と渓谷社、2005)『全国フリーきっぷガイド—おトクに旅する』(人文社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈2〉東北—ぐるっと日本30000キロ』(佐々倉 実との共著、山と渓谷社、2006)『ゆったり鉄道の旅〈6〉東海—ぐるっと日本30000キロ』(長根 広和との共著、山と渓谷社、2006)『今しか乗れない国鉄型名車ガイド』(並木書房、2002)『あたらしい新幹線ずかん』(レイルウェイズグラフィックとの共著、小峰書店、1998)『トミックスでんしゃものしりずかん』(小学館、2001)『でんしゃにのってしゅっぱつしんこう! 東海・信州編』(武井 正雄、小学館、2000)『東海のでんしゃずかん』(松本 典久RGG、小峰書店、1994)『はやいぞ!ぼくらの新快速』(井上 広和との共著、小峰書店、1998)など児童書を中心に多数。

「2006年 『昭和鉄道情景 路面電車篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本典久の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×