パンプルムース! (講談社+α文庫)

  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062812443

作品紹介・あらすじ

江國とちひろからのクリスマスプレゼント 「はじめて子どものための本が書けた」江國香織の詩と、世界中の子どもたちに愛情を注いだちひろの絵の夢のコラボレート。手のひらサイズに優しさと強さを込めて

感想・レビュー・書評

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  • パンプルムース!

    まるで魔法の呪文みたい。
    何か素敵なことが起こるような。

    パンプルムース、という耳慣れない外国語の響きが楽しくなって、アクセントもあやふやに口に出してみた私。

    フランス語でグレープフルーツって意味なんだって。と『パンプルムース!』という詩の女の子に教えられる。

    昨日までその言葉を知らなかったという女の子の得意そうな顔が目に浮かぶよう。

    いつかフランスに行ったらレストランで澄ました顔で注文するんだって!

    いわさきちひろさんの絵に江國香織さんがひらがなの詩を付けたこの本は、子供の頃のあったかもしれない、なかったかもしれない記憶を呼び起こし、あるいは生成する。

    こんな素敵なこどもだったらよかったのにな。

  • いわさきちひろさんは、初めて好きになった、絵描きさんで、中学生のとき、まねて水彩画をよく描きました。
    背伸びして、『詩とメルヘン』という月刊誌に投稿したこともあります。
    久しぶりに、ちひろさんの絵を眺めてなつかしかった!
    「いわさきちひろ美術館」は昔、近くに住んでいたので、何度も行きました。

    「パンプルムース」は、フランス語でグレープフルーツのことなんですね。
    大学では、フランス語をとったけど、江國さんの詩で初めて知りました。
    うちの、2軒隣の家に、毎年夏に、お母さんが日本人で、お父さんがフランス人の男の子(今年中学3年生)がバカンスにくるので、来年、会ったら「パンプルムースは好き?」(好きは日本語だけど、あちらは日本語ペラペラだし)と聞いてみようと思います。
    毎年、「ボンジュール、サバ?」「アビアントゥ」しか言えないんじゃちょっとはずかしいものね。
    「パンプルムース」ちょっと発音がむすかしいですね。

  • 15/09/20
    「なくときはくやしいの」P24と、
    “さあ あたらしい せかいの まえ”
    という最後のフレーズが好きな「えいがかん」P50と、
    “はしれ いぬ こぼれろ ミルク”
    で始まるリズムがさいこうの「よのなか」P61がお気に入り。

  • 素敵

  • あめのひ と せかいにとちゅうから が気に入った。

  • 娘4歳6ヶ月、息子1歳10ヶ月時、図書館にて借り

    娘が音読にハマっていたので、詩はちょうどいいかなーと借りたけど、
    眠くて絵を見ながらの読み聞かせが嫌な時に、詩集を読んであげるととても心地よく眠れるらしい。
    今日は眠いから詩を読んで、と。。

    江國香織、昔小説好きだったなあ。
    と、彼女の絵本やコレを見つけて思わず借りる。
    単なる恋愛小説になったとき離れたけど、この人のつむぐ言葉の心地よさは相変わらず好き。

  • 『江國さんがちひろさんの絵を選んでひらがなの詩をつけました。』←文庫本の帯の言葉

    江國とちひろがコラボしたらみんな買うだろうっていう編集者のドヤ顔がうかぶ。

    それにまんまと乗せられた私。

    最初のほうは、なんだかやけに、ちくちくトゲトゲしてて、読んでて辛かった。

    絶望してるとき、したいときに読んだらいいかも。

  • 子供の頃の、不安でふわふわしていて、退屈で、不機嫌で、それでもやっぱりきらきらした時間を思い出す。

  • 「あかるいからだのなか」が好きです。「生きてる」とかしないところが勉強になる。
    「えいがかん」のラスト、「さあ あたらしい せかいの まえ」も、普通「はじまり」って言っちゃうのになー。

    なんて、批評がしたいんじゃないです。ただただ、その感性と思慮がうらやましくて。

    「永遠にのめない『ぶどう酒』のある人生は、ない人生よりずっと愉しいということ。」

  • 声に出して読むと気持ちがいい
    ひびきやリズムが好き*

    いわさき ちひろ 絵
    江國香織 文

    詩にも、あとがきの言葉にも笑みがこぼれます。
    疲れたとき、休憩したいときオススメ

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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