筒井版 悪魔の辞典〈完全補注〉下 (講談社+α文庫)

著者 : アンブローズ・ビアス 筒井康隆

• 講談社 (2009年1月20日発売)

作品紹介・あらすじ

「9年に及ぶ難行苦行」の末、ついに完訳! 「ビアスの笑いは根底に憎悪や嫌悪感を持つ苦い笑いである」文豪はいかに訳出し、読者を笑わせたか!?巻末に「『悪魔の辞典』新訳の悪夢」を再録。ついに文庫化

感想・レビュー・書評

[講談社＋αさんの感想 · 2015年5月26日]

本邦で過去3度にわたる名訳・迷訳を超えて、9年におよぶ難行苦行の末、ついに完訳!筒井康隆、唯一の翻訳書を上下2巻で完全文庫化。下巻はM~Z。“ビアスの笑いは根底に憎悪や嫌悪感を持つ苦い笑いである”(「『悪魔の辞典』新訳の悪夢」より)。その辛辣なビアスの世界を、スラップスティックの鬼才はいかに料理し、読者を震撼させたか!?巻末に「日本語五十音索引」付き。

[eichan7さんの感想 · 2012年7月27日]

原著ビアスに巡り合ってから数十年がたつ。筒井康隆の言葉が優しく感じるのは、それだけ馬齢を重ねたということか。

[nur1202さんの感想 · 2011年10月29日]

（上下共通）
完訳ってのがそもそも重要なわけです。
筒井もがんばって訳したんだろうけど、原書の単語の選択であるとか、時代性であるとかが、やはり全体的に楽しかったと言い切れないところです。
資料的価値は間違いなくありましょう。
下巻の「UN-AMERICAN」だけは現代的だなぁというか、昔からアメリカは変わらないなぁというか。
この項目だけでも一読して苦笑いを是非。