決定版 タオ指圧入門 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
4.38
  • (8)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062813037

作品紹介・あらすじ

生命力を高めて体を治す東洋医学の真髄!
経絡を学び、生命現象を成り立たせる「気」のルートを解明し、正確なツボを正しく圧すことができれば、誰でも「気のからだ」を癒し、健康な体を手に入れられる!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中国ソフト整体なるものに通い始め、「経絡って、聞いたことあるけど、何?」と調べたら、異様な高評価のこちらに当たり読んでみました。遠藤先生の略歴だけで怪しくてクラクラする、何者…。内容はたいへん興味深いですし遠藤先生はたいへん真面目に治療に向かわれていることが伝わります。ツボと呼ばれるのは「氣の虚実」であるそうです。経絡はもちろん視覚では見えない

  • 経絡の流れるルートを学び、ツボを指圧することで患者さんを治療しようというのが従来の経絡治療。これに対し「タオ指圧」とは、いま目の前にいる相手を診断し、誰もが持つ肉体を凌駕した「気のからだ」を癒すことで患者さんを治す行為だ。「超脈」という気の流れる筋をあるべき状態に導き、「気のからだ」の歪みを治すまったく新しい手技医療。生きとし生けるものの幸せを願い、二十余年にわたる研究の末ようやくたどり着いた、最高の医療を伝授。

  • 20140423読了
    とにかく情報量が多い。もう少しじっくり読めるようにしたい。蔵書待ち。

  • 一般の人には難しく実用的でない。
    この本を読んでも自分で指圧はできない。

  • 世界各地で翻訳され、日本語版は最後に出されたという変わった経歴のある一冊。1999年刊「タオ、気のからだを癒す」を加筆・編集したもの。
    指圧の説明をしているのだが、その内容は気を通じた人間関係論といった様相であって、あらゆる人に通じる話。

    ●東洋医学は患者を共感的に理解し、生命的な一体感によって癒す方法。(共感とは己の過去を投影して見るものではない。また共感すべきものは症状ではなく、根源的ないのち。)これにより生命本来に備わる治癒力が導き出される。
    ●経絡は気が流れるルート。生命は常に経絡が流動することで保たれている。停滞をもたらすのは恐れや不安。
    ●指圧は経絡の「虚実」を診断し治療する。「虚」とは不足・欲求であり、行動に繋がる。「実」とは行動に必要なエネルギーの集中。通常行動が終われば休息に入る。虚実自体は生命体の行動の元だが、その歪みが深くなり、固定的になることで病気が起こる。
    ●患者の生命に共感しようとし続けるうちに治療者の自我は取り払われ、患者の「虚」が飛び込んでくる。
    ●治癒とは気が変化すること。無意識が変化すること。自我には変化を拒む傾向があるので、患者の無意識の抵抗を受けるときがある。
    ●指圧は無我になるための修行:治療者として生きることは、エゴ心を純一な真実心へ振向けていくこと。生命を尊重し、生けるものに対して善意と肯定的関心を抱き、幸せを願う心を深めていくこと。

  • この本を読んで、あらためて自分がこの道に進もうと思った時のことを思い出している。

    私が、指圧を始めようと思ったきっかけは、ここイタリアで、ひとり暮らす寂しさの中で、体の不調を覚え、ついには3時間に及ぶ緊急手術を受けるようになったことである。その後、日本に一時帰国し、病院に通い、それでも、ほぼ24時間にわたるめまいに20日間ほどさいなまれ続けていた。そんな中、指圧を受ける事で、じょじょに体調も元に戻り、いつか私も誰か困った人の役に立つ事ができればと願うようになった。

    それにしても、この本はなんと言うことだろう。こんなにタップリ!
    行間から、なんとか伝えたい、分かってもらいたいという心の叫びが聞こえてくるようである。指圧の指の字も知らない人が、この本から始められそうだし、そうだったらどんなに良いだろうと思う。なんの予備知識無しに、素直に。
    経絡の説明や人を癒す為の心構えなど、何もかも新たで、意外で、驚きに満ちている。気のことだけでなく、それが宇宙にまでつながっているなんて、指圧の本では読んだ事も無く、予想だにしなかった。まさに“目から鱗”で、ぐいぐい引き込まれてしまった。
    私自身、4年間、指圧の勉強をし、ツボの名前を覚えたり、経絡がどこを通るのか、通る場所の筋肉の名前を、苦手なイタリア語で学んだものである。でも、そうではなかった。心で観、相手の為を願って、初めて指圧と言えるとは・・・。
    でも、言われてみると、なんとすがすがしいものだろう。そうであってこそ、と思えてくる。指圧への信頼感が一層深まってくる。

    私の病は、温かい人の心と愛で治ったに違いない。だとしたら、わたしも、そうでなければ。この本で、わたしの指圧への志は一層確信的になり、しかも、ただの指圧から、愛に満ちた“タオ指圧”となった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1956年東京生まれ。日本指圧専門学校・中央仏教学院卒業。経路指圧の創始者・増永静人師に師事する。1990年より、アメリカ・オーストラリア・イスラエル等の指圧学校や国際会議に招かれ、講習・講演活動し、海外に多くの弟子を持つ。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2012年 『気の幸福力 気心道とタオ指圧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤喨及の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×