箱根駅伝 勝利の方程式 7人の監督が語るドラマの裏側 (講談社+α文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062815345

作品紹介・あらすじ

ダントツの優勝候補が不在と言われる今年。

昨年優勝の日本体育大は連覇できるのか?  
→別府健至監督
陸上界のスター、大迫傑選手のラストイヤーを迎える早稲田大学は? 
→渡辺康幸監督
設楽兄弟、服部兄弟、2大最強兄弟を抱える東洋大学は? 
→酒井俊幸監督
毎年優勝候補に挙げられながら勝ちきれない駒沢大学は?
→大八木弘明監督

そして、着任25年以上のベテラン、神奈川大学の大後栄治監督、外国人選手の育成と言えばの山梨学院大学の上田誠仁監督、シード落ちから6位まで上げてきた順天堂大学の澤木啓祐部長。

優勝に絡む有力監督による、選手の育成術、チーム作り、勝利への方程式。
箱根駅伝の裏側を語ってもらいました。

感想・レビュー・書評

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  • 「どの学校も優勝できるメンバー揃ってる。でも本番への調整がすごく難しいんだ。」と優勝に届かなかった駅伝部の友人は言った。素人の自分は単純に長い距離を走るだけなのにな、と長年疑問に思っていました。
    そこで手に取ったこの本は箱根駅伝指導者7人へのインタビューです。

    ある監督は216kmものコースを夜の11時から50mずつワイヤーを張って計測してコースのデータをとって選手の走りに落としこんでいます。
    ある監督は、事前にシナリオを描き、驚くべきことに本番もほぼ総合タイムを一致させられる。それくらい選手を観察しています。
    その他メンタル面が大きな影響をあたえること、科学と医学データと選手の状態の一致、食生活、日常生活などとっても深いことがわかりました。
    年々大学間の競争もシビアです。でも、
    「箱根には自分の人生を賭ける価値がある」
    「ギリギリの戦いなのである」
    そう言いきってしまえるくらい、選手も指導者も全てを賭けている。
    だからこそ、箱根駅伝は心を惹き付けて止まないのですね。

  • 順大の澤木監督にとても興味をひかれた。
    「今の指導者は検索すればなんでも情報が入手できる時代ですから、よく勉強しているとは思います。情報というより、知識量ですね。ただ、そこから強化にどう結びつけていくかという部分は、指導者としての『眼力』が問われます。情報と眼力、これが調和してこそ、本当の形によってなるんじゃないでしょうか」
    神大/大後監督
    「コーチという言葉の語源は『四輪馬車』のことで、本来の意味は『目的を持つ人を運ぶ』ということなんです。お客さんを目的地までお連れする。もちろん行き先はお客さんが決める。ですから、まず選手がどこを目指しているのかを聞いて、そこまで彼らを連れていくのが、本当の意味でのコーチの役割なんです」
    東洋大/酒井監督
    「いまの時代、メールやlineだと選手の内面に入っていけるチャンスもあるんです。とても対面では引き出せないようなことも、メールだと可能になったりするんです」
    内向的になる学生に対して逆転の発想。

  • 早大、東洋大、駒沢大、神奈川大等の箱根駅伝強豪校(&急成長先)の監督のマネジメント手法、工夫等は興味深し。
    (例:名門高校出身の新入生のプライドをへし折るなど)

  • 過去の修正版だけど、加筆で東洋の酒井監督にインタビューしてくれたおかげで大変興味深いものになってた。酒井監督は選手との連絡ツールにメールを使っているらしく、そういう内部の日常を垣間見れるのはファンにとっては嬉しいもの。
    個人的には大後監督の主務話もマニア心をくすぐりました。
    次回は原監督も載せていただきたい←希望

  • 大八木監督がさらに好きになる!
    他大も応援しようと思えるようになる!
    大学駅伝ってやっぱり素晴らしい\(^o^)/笑

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著者プロフィール

高知工科大学マネジメント学部講師

「2011年 『企業家に学ぶ日本経営史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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