- 講談社 (2015年6月23日発売)
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感想 : 31件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062816007
作品紹介・あらすじ
「遺族の極限の悲しみ、想像を絶する修羅場」を描きつくしたと、朝日新聞等で絶賛されたベストセラー、待望の文庫化。確認までの127日間が鮮烈に描きだされる。
みんなの感想まとめ
遺族の極限の悲しみと、事故後の身元確認作業の過酷さを描いた作品は、読者に深い感動を与えます。肉親の遺体を探す人々の必死な姿は、自己犠牲の精神や奉仕の重要性を再認識させ、普段の生活では感じることのない道...
感想・レビュー・書評
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普段は道徳心や宗教的な感情を喚起されることは少ないけど、肉親の遺体を必死に探して確認してあげたいという人たちの記述を読むと、自分にも少なからずそういった感情があることが確認できる。同様の境遇にあれば自分もそのようにふるまうだろうし、そういった意味では、何事も経験にまさるものはないんだろうなということが分かった。遺体の確認作業に従事した警察官や医療従事者の自分がやらなければ誰がやるという奉仕の精神は、とかくシニシズムに陥りがちな自分の生活や態度からは非常に新鮮でヒロイックに映った。自己犠牲の精神は一歩間違えるとあやうい発想になりかねない危険性はあるとわかってはいつつも。
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昔から飛行機に乗ることが多く、航空機に携わる仕事に就きたいと考えたため、航空宇宙工学が学べる大学に進学して早4年が経つ。
もう二度とあのような悲惨な事故を起こすことがないように、人を殺さない航空機を作るためにこれからも学び続けなければいけないと強く実感した。
航空宇宙に携わる人は読むべきだと思う。 -
凄惨の一言に尽きる。もはや人間とは思えないほどの遺体を前に、遺族を想って身元確認にあたった隊員たちの極限状態が描かれている。
航空機事故がいかにすさまじいものであるか。乗り物の安全についてもう一度深く考えねばという気持ちになった。 -
虚脱感、虚無感。日航機墜落事故の520人の遺体を家族に帰すべく奔走した警察官、医師、その他たくさんの人たちのお話。
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現代日本人として忘れてはならない、
学ばねばならない大事件のひとつだと思う。
事故時のやるべきことを取りまとめた
マニュアル化ではなく、
あれほどの大惨事の混乱の中で、
どれだけの人間が、被害者のために、
遺族となられた方のために「安らかなれ」
という気持のもとに、自らの職務に忠実にして、
人間として、できる限りの力と誠意を注ぎ込んだのか。 -
内容紹介
「遺族の極限の悲しみ、想像を絶する修羅場」を描きつくしたと、朝日新聞等で絶賛されたベストセラー、待望の文庫化。確認までの127日間が鮮烈に描きだされる。 -
123便については、これまでにも書籍や論文を読んだりしてきたが、何度読んでも悲惨さに慣れない。今回も一気に読み切ることはできず、何度も本を閉じ、また開くことを繰り返しながら終えた。
今回初めて当時着用されていた衣服の写真を見たが、正直なところ直視できなかった。
逸らさず、起きた現実をきちんと見るべきなのだと思う。しかし、その背景を想像してしまうとどうしても目を覆いたくなってしまった。
本書は、当時警察官として携わった方の体験談が綴られている。一連の流れを詳細にというよりは、特に記憶している内容を書かれている印象を受けた。
そのため、123便についてある程度事前に知っていないと、全体像を掴みにくいかもしれない。
一方、現場に立ち会った方々のことやその時の状況を詳しく知りたいという方にはおすすめだ。
時代が進むにつれて、技術の向上や安全対策の強化によって飛行機事故の数は減少していると聞く。けれど、その裏で過去に何が起こったのかは忘れてはいけない。そして、航空機事故によって、ある日突然、大勢の命が失われてしまう可能性があるということも、決して忘れてはいけないと強く思った。 -
元警察官が当事者目線で事故当時の様子を語る本。凄惨な遺体の検死に向き合う現場の様子が詳細に綴られている。勿論、作者は作家ではなく、筆致を尽くした表現とは言い難いが、写実的な描写は十二分に印象深く、当時の様子が容易に想像できる。グロテスクな描写が苦手な方は読書を避けた方がよい。事故当時の現状を詳しく知りたい方は勿論、そんな状況下で何が検死の手がかりとなっていたのか、複数人が一度にバラバラになるとはどういうことか等を知識として知りたい場合にも参考になると感じた。
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とこういった本は苦手なので、とても読みにくかった。
内容も予想通りというか、そんな感じだろうねという内容だったので、私のなかではいまいち。
テンポが悪く、読むのがしんどかった。 -
描写される遺体の状態や現場の状況があまりにも悲惨。遺体の中に別の人の遺体が入っていたり、遺体からはがれた指の皮をはめて指紋を取ったり、とてもむごい。そんな状況の中で、職務を全うした警察官や医師、歯科医師、看護師、ボランティアの方々の懸命な働きに頭が下がる。
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日航ジャンボ機墜落事故は子どもの頃に起きた出来事で、知ってはいたものの記憶はあいまいでした。今年で40年という節目にあたり、改めてこの本を手に取りました。
事故の描写はあまりにも凄惨で、とても現実に起きたこととは思えないほどでした。強い衝撃を受けると人間の身体がこうなってしまうのかと、言葉を失いました。
また、身元確認に尽力した関係者や、それを支えた人々の姿には頭が下がります。極限の状況の中でも、プライドを持ち、精神を奮い立たせて向き合った姿に強い敬意を抱きました。
40年前の事故ではありますが、こうして知ることができて本当に良かったと思います。 -
読み始めは、あまりにも悲惨な情景が浮かんで読んでいて苦しかった。でも不思議にも読み進めているうちに慣れ?なのか、淡々と読み進めることができた。著者の追体験なんて大それたことは言えないけれど、少し近く感じることができた。
この事故、今までニュースで耳にしたことはあったけれど、正直被害者の方ばかり注目して、関わった方々の心情まで心を寄せられていなかった。この本を読んだのは、自分の価値観に影響したような気がする。
これからも起こり続けるであろう大災害大事故、こうやって命をかけて仕事をしている人に感謝の気持ちを忘れないようにしたい。 -
この本は日航機123号便が墜落した時に現場で事故処理の現場指揮をしていた人間による手記です。飛行機事故というものがいかに凄惨なものであるかをまざまざと見せつけてくれます。読んでいて恐ろしさを感じます。
この本は日航機墜落事件の際、事故現場の指揮を取った捜査官が綴った手記で、この本を僕が手に取ったのは僕が当時、『沈まぬ太陽』を読んでいて、御巣鷹山の事故現場のことを補完するためだった。
ここには現場の様子と、遺体確認に従事した医師や日赤の看護師たち。自衛隊や群馬県警の様子が描かれているのですが、戦場ともいえるような遺体収容現場で粛々とあくまで自分の仕事を為そうとする警察官や看護師や医師たちがすさまじい迫力でした。
事故現場のことに関しては、一言で言うと。エグいです。メチャメチャエグいです。この件に関しては具体的な描写を一切ここにはあえて掲載しません。乱暴な言い方ですが、どうしても「真実」を知りたいのでしたら、自分で確認して下さい。ただし、自己責任でお願いします。僕個人に関して言えば、あまりにショックで、しばらくの間一切の事が何も手につきませんでした。
ただひとつ言えるのは、墜落の際にひとりあたりにかかった衝撃が980tであったそうで、これは、広島型原爆の爆心地にいた犠牲者や原爆ドームが受けた衝撃の28倍~30倍だそうです。
人間がそんな強い衝撃を受けると、こういうことになるのかということがよくわかります。ここでは書くことが出来ませんが、飛行機事故の恐ろしさをこれほど如実に示した本はありません。
本書は2015年6月25日、講談社より『新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+アルファ文庫 G 55-3)』として再販されました。 -
壮絶。
墜落したら人間の体ってバラバラになってしまうというのを嫌でも突きつけられる。
ただでも被害者の数が多いのに、バラバラになった遺体もそれぞれ数えるから遺体の数がすごい数になる。それを可能な限り遺族のもとに帰すという大変な作業。生々しい描写に苦しくなる。 -
日航機墜落事故の検屍現場。警察官と医師達の記録。
何度涙が出たことか。
悲しすぎるので違う目線で読むことにした。
通常の事件における検死のルールを当てはめたらとんでもなく仕事がまわらない。それを現状の状況に最適化し、フォーマットを決め、進めながら見直していく。まさにPDCA。
現場を見てないから既存ルールを適用しようとする上位組織と、感情論で訴える遺族達。その全体を俯瞰しながら統制するリーダーはすごい任務だったろうな。
各方面の第一人者含めた役割分担。
遺族の気持ちに寄り添う日赤の看護婦(当時の呼び方)達の活躍も大きくあったろう。
未曾有の事態に対し、即席で作られた組織でどう対応していくか、その仕事の凄さを見た気がした。
もちろん、従事した全員の身体も精神も削りながらの仕事だったことも深く刻まれた。
驚いたのはキリスト教徒の外国人。最後まで一部でもいいから肉親の遺体を見つけようと執念を燃やす日本人に対し、キリスト教徒の考え方は精神と肉体は別だから、この有様では生きているまい、と確認できればそれでいいと。
海外で飛行機事故にあったら現地の土の中で眠ること確定。絶対に落ちませんように。 -
悲惨な現場にて責務を全うした組織の活動録。凄まじい日々が綴られている。
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悲惨すぎる。初めて読んだ類で難しい言葉も出てくるが、興味引かれる内容。突然の飛行機事故。被害者、遺族の無念の想いは計り知れない。
日本と海外の思想の違いが遺体の扱いによってわかると書いてあったが、自分は完全に日本型とおもった。遺族の遺体はやっぱり持ち帰りたいだろう。
愛する人に看取られるということは本当に幸せなんだと思う。突然の死というのは、本当に突然訪れる。読後の感覚を忘れなければ、周りの人をもっと大切にできるだろう。 -
こんなに悲惨だとは思わなかった
著者プロフィール
飯塚訓の作品
