- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062816120
作品紹介・あらすじ
SEALDsの台頭、下流老人の増加を予見し「日本の社会」の見方を塗り替えた衝撃作をあらたに大改訂した決定版!
解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か?」
俳優・佐藤健との対談を収録
格差社会のもと、その「不幸」が報じられていた若者たち。
しかし、統計によれば8割の若者が現在の生活に「満足」している!
その指摘で若者論を一新した古市憲寿の代表作に、新たに約200の脚注を追加。
26歳の古市憲寿が描いた「若者」像を、30歳になった著者自身が「答え合わせ」。
さらに未来のために各章に追記を加えた、この国と「若者」のすべてがわかる決定版!
感想・レビュー・書評
-
内容以前に、彼のスタイルが好きかどうかがこの著書を読み通せるかの分かれ道になる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前から読んでみたかった本がちょうど文庫本化したので、さくっと。いろいろ文体に鼻につく箇所は多いけど、これを書いた筆者が25歳だから、さもありなんって感じ。しかし、確かに人類が発祥した原初から、若者を叩き続けていてるのだなあ、というのはなんとも納得。いつの世でも、大人にとって若者はエイリアンであり続けて、愛想入り混じって無理やりにでも自分たちの物差しで解釈してしまいたいんだろうな。30男には身につまされます。
-
格差社会のもと、その「不幸」が報じられていた若者たち。しかし、統計によれば8割の若者が現在の生活に「満足」している!その指摘で若者論を一新した古市憲寿の代表作に、新たに約200の脚注を追加。26歳の古市憲寿が描いた「若者」像を、30歳になった著者自身が「答え合わせ」。さらに未来のために各章に追記を加えた、この国と「若者」のすべてがわかる決定版!
解説・中森明夫「古市憲寿とは何者か?」
俳優・佐藤健との対談を収録 -
「現代(執筆当時)の若者は、これだけ将来が悲観的に語られる中で、幸せそうである。それは、将来が下降していくので、常に『今』が最も幸せな状態であることを、肌感覚として理解しているからである」という、私にとっては斬新な考え方がこの本に書いてある、と何かで見たことがあって、いつか読んでみたいと思っていた本。でも読んでみると、少なくとも直接的にそのようなことは書いてなさそうで、拍子抜け。この件、他人に話しちゃったよ。内容的にはきちんと統計資料にあたっていて、思い込みを排除してくれる意味では新しい視点を与えてくれる。でも「生暖かい目で見守る」というフレーズが何度も使われていて、その皮肉っぽさにかえってカッコ悪さを感じた。ちょっともったいない。
-
少し古い本なので今の若者は変わっているかもしれないと参考程度に評価1。海外でも生きていけるようにするか、地元に残るなら友達と仲良く、実は若者はそんなに変わってないかもしれない。
私は日本はなくなってほしくないから低評価。 -
記録。
-
フリーターでも意外と舞台見ながら生活していけるじゃん!と思っていたけど正規と非正規の違いは年金、病気の時などの社会保障にあるんだった
あとがき、自分だったかも知れない色んな人がいるからこの本書いたって言ってて作者想像以上に繊細だった…… -
当時話題になっただけあり、面白かった。若者による若者論。読みやすく、仮説も興味深い。同意部分も多い。年寄りの意見を生暖かく見る姿勢も良い。
居場所や友達がいるからデモに参加する。自分とまわりさえ幸せなら幸せ。将来は考えず、とりあえず今が幸せならそれで良い。世の中で大きなことはできなくても、友達と1泊2日で千葉にバーベキューしに行けることが大事。世代間格差はなくなり、ほとんどが若者。 -
なかなか難解で読みにくい箇所も多かった。
現代の若者は意外と幸福度が高いが、それは今の生活に満足しているということであって、社会や国、将来については不満も不安もある。
つまり、自分に近い部分では満足度が高いが、もっと大きなレベルの話になると満足度は下がるというもの。
そもそも若者論というのは、一億総中流社会になり、地域間や所得格差が薄まったことで出現したらしい。
それでも昔から「今時の若者は」という論調はあるから、中高年が自分達の優越感や肯定感を上げるために使われることが多いのは確かだと思う。
自分は、中年になってもそういう考えに陥らないように気を付けようと思う。