新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 (講談社+α文庫)

  • 講談社 (2015年8月21日発売)
4.21
  • (19)
  • (11)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 202
感想 : 11
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784062816137

作品紹介・あらすじ

小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。


小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。
2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。

エンタメ業界黎明期、ラジオでもテレビでも万博などのビッグイベントでも、手探りで市場を切り拓いてきた男たち。その彼らの心を捉えて離さなかった、ウォルト・ディズニーの偉業。彼らの思いが、やがて世界を席巻する「テーマパーク」というビジネスとして花開きます。ときに破天荒に、ときに緻密に、「夢」を形にしていく姿は、まさに痛快。物語として楽しめるだけでなく、あらゆるビジネスマンに勇気とヒントを与える一冊です。

みんなの感想まとめ

エンターテインメント業界の黎明期を舞台に、東京ディズニーランド誕生に至るまでのプロセスを描いた作品は、夢の実現に向けた情熱と努力を鮮やかに伝えます。小谷正一氏と堀貞一郎氏という二人のプロデューサーが、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ディズニーランドは、もしかしたらあそこにできていたかも・・・
    ビビる大木さんの紹介で何とも興味を引きました。

    夢見ていた、は大げさですが、エンタメ業界で働きたいと思った当時が懐かしくなりました。ホイチョイプロ、好きだったなぁ。

    昭和ならではのエピソード満載ですが、今だからこそ大切にしたい男の熱いプライドが知れてとても面白かったです。ビジネス書は得意ではありませんが、エンタメを影で支えた人のお話しは感銘しました。
    「クリエイターが表に出たら終わりや」

    娘と行くようになってから、夢の国って本当にあるんだと”やっと“気づきました。次行った時は、もしかしたらあそこにできていたかも知れないんだよ、って話してみよう。

  • 読み応えがあって非常に面白かった。プロジェクトXのよう。ビジネス上でのおもてなしや、営業手法など、ビジネスマンにとって参考になるようなエピソードばかりで、興味深く読んだ。三井vs三菱では、そりゃあ三井に軍配があがるわ、と思ってしまった。

    「ディズニーランド誘致プレゼン当日」から始まり、堀貞一郎さん・小谷正一さん・ウォルトディズニー3名の経歴、そして最後に誘致決定&開園までの秘話、、、という構成。誘致の話だけに興味がある場合は、最初と最後だけでも読む価値あると思う。


  • 三菱と三井のプレゼン、昔よく行ったららぽーとの前身、船橋ヘルスセンター。
    ディズニーに関わった会社や人がこんなに面白いとは。

  • とってもおもしろかった。いろんな人にオススメしたい。

  • ディズニーランド誘致の端緒。。
    「史上最大のプレゼン」で本は始まる。
    周到な準備、解りやすい論点、視覚的にも魅せる。。などなど。こんな事が水面下で繰り広げられていたんだ!と次頁をめくるのが、次第に早くなった。

    ディズニーランドを、普段と違った側面から見れたような気がして、面白く興味深く読み進みました。

  • みんな大好きディズニーランド。
    そんなディズニーランドを日本に誘致する話は、
    面白いに決まってると思い読んでみました。

    ちょっと自分の期待する内容とは違ったけれど、
    いい意味で期待を裏切られて楽しく読めました。
    昭和の高度成長期、まだ日本の制度がきちっと確立したいない中で、
    ゼロからイチを生み出してきた若手クリエーターたちの物語。
    今の時代にも役立つ示唆が溢れていて、勉強になります。
    やはり型破りなことをする人の話は面白い!と思わせてくれる本です。

  • ディズニーランドを浦安に誘致した男たちの実話。
    到底乗り越えられないような数々の困難が現れるが、「何がなんでも誘致する」という強烈な情熱で立ち向かっていく。

    また、「人をもてなす」の本当の意味を学べる本だった。

  • 東京ディズニーランド誘致物語である。堀貞一郎、小谷正一らを描いているのだが、調査・研究が精緻で面白い。当時は、豪快な人たちがたくさんおり、その人間関係でプロジェクトが成り立っていることがよくわかる。勉強になった。

    「(バスの中の昼食で、コンパニオン2人が食前酒の注文を取り、一行に提供した)ディズニーの幹部が昼食やパーティの席で日頃どんな食前酒を飲んでいるかについて、事前に詳細なリポートを送っていたのだ。堀たちはそのリポートを分析し、各人の注文のパターンが多くても3通りくらいしかないことを掴んでおり、そのおかげで小さな冷蔵庫に全てを詰め込むことができた」p25
    「(車中のステーキランチ)堀は事前に帝国ホテルの総料理長・村上信男にこう頼んでいた。「金に糸目はつけないから、アメリカ人がひとくち食べたら時を忘れるランチを作ってください」。相手も職人である。「アメリカ人がひとくち食べたら時を忘れるランチですか」。堀の突飛な依頼に、帝国の厨房がノッた。村上が、最上級の牛肉を手配し、それをバスの出発直前に丁寧に料理した。村上の焼いた、一度食べたら時を忘れるほど旨いステーキが、洒落たランチボックスに詰められ、バスに積まれていた」p25
    「このプレゼンテーションの成果として、後に浦安に誕生した東京ディズニーランドが、やがて年間2500万人を集め、2500億円以上を稼ぐ世界屈指の巨大娯楽産業に成長することは、みなさんよくご承知のとおりである」p31
    「日本電報通信社は1901年に創業された広告代理店で、吉田秀雄は、その会社の第4代社長である。そして、日本電報通信社は、堀が受験した3年後(1955年)に社名を変更し、株式会社電通となる。実のところ吉田秀雄は、堀が就職試験を受けていた時点では、テレビジョン放送に否定的であった。ラジオの民間放送の可能性を誰よりも先に見抜き、その旗振り役となった吉田秀雄をして、である」p34
    「(読売グループ総帥 正力松太郎)正力にはひとつ決定的な弱点があった。ラジオ局を飛び越えて一気にテレビ放送を目指したため、局舎というものを持っていなかったのである。局舎や機材を一から揃えなければならない正力が準備に手間取っている間に、ラジオで実績のあったNHKが1953年2月1日、テレビジョンの本放送をスタート(開局時の受信契約は、わずか866台)させた。正力の日本テレビはそれに遅れること半年の、8月28日に開局。正力は頭ひとつの差で「日本最初のテレビジョン放送」の栄誉を、逃してしまった」p35
    「(小谷の指示)「女性が買い物をするとき、ふたつのうちどちらにしようか迷う時が必ずある。迷って捨てた方を全部記録してこい」部下はこの命令を忠実に守り、夫人が何を買って、何を買わなかったかを、こと細かに小谷に報告した。その報告を受け、小谷は、マルソー夫妻が羽田を発つとき、夫人が迷って買わなかった方の商品をそっくりまとめて箱に入れ、プレゼントした。女性が最後まで迷ったというのは、その商品を気に入った証拠である。中には、あちらを買えばよかった、と後悔したものもあったろう。小谷はそれを全部買って贈ったのだ。夫人が大喜びしたことは言うまでもない。その様子を見ていたマルソーは、「コタニの招きなら、いつでも日本に来る」と言い残して日本を去る。小谷は、人の心をつかむ天才だった」p58
    「(社長 吉田秀雄への名前入りゴルフボールの贈呈後)帰り際、小谷にもみやげ箱が渡された。開けてみると、『S.K. from Y&R』と、小谷正一のイニシャルが彫られたゴルフボールが1ダース入っている。小谷の顔を見てから慌てて用意したのでは到底間に合わない記念品である。が、吉田秀雄の名前は先方に知らせていても、随行の小谷の名前を知らせた覚えはない。魔法だった。人の心をつかむ技術は日本の専売特許と思っていた小谷は、その分野でもアメリカが先を行っていたことを思い知らされる」p99
    「大阪万博は、最終的には、3月15日から9月13日までの183日間の会期で、6421万人の客を集めた。今日、東京ディズニーランドとディズニーシーに1年間に訪れる人数の3倍の客が、半年で詰めかけた勘定である。従って、万博会場は毎日ディズニーランドの6倍混雑していた」p130
    「柏木の目に映った小谷は、運転手付きのボルボに乗り、常に身だしなみに気を遣った、ダンディな紳士だった。そんな紳士が、孫ほども年齢の離れた柏木に、いつも対等に話してくれた」p138
    「(高橋政知)高橋は、浦安のふたつの漁業協同組合に所属する1800人の漁民を、たったひとりで飲み倒し、江戸英雄と川崎千春が2年はかかると読んでいた漁業権放棄の交渉を半年でまとめあげる」p145
    「坪井東や、坪井の意をうけた丹沢章浩は、オリエンタルランド社長の高橋を無視して、再三にわたり、ディズニー本社にロイヤルティ引き上げを申し入れ、ディズニーとの関係を悪化させている。そのたびに、高橋はアメリカに飛び、関係修復に奔走しなければならなかった。高橋は後にこう回想している。「どんなにひどい妨害や邪魔が入ろうとも、たとえ相手が親会社の三井不動産であろうとも、この計画を壊そうとするものは容赦はしない、私は意地でも東京ディズニーランドを造ってやろうと決意した」」p184
    「高橋は飛行機に乗る直前、成田空港で、坪井から渡された覚書を、それに目を通すこともなく部下に渡した。高橋は、親会社の坪井の命令を完全に無視して、オリエンタルランド社長の立場で、ディズニーとの基本契約を結ぶ」p186

  • ブクログから献本で頂きました。
    プロジェクトX感のある、ディズニーランドを作った男たちの夢と戦いの記録、ですよ。とても読みやすく面白いですが、そんなに「ディズニーディズニー」した本ではないので、「ディズニー大好き!!」って思って読み始めると、肩透かしを食らうかも。

    ディズニーを招致した人たち自身も、ディズニーのように「相手を喜ばせ、楽しませ、その気にさせるユーモアと気遣い」に優れた人たちだったことがわかりました。
    「全員服を揃えていれば、身辺警護に安心感をもたせられる」、「プレゼン資料は黒皮で豪華にしよう」、「相手の好きな酒を調べ準備しておこう」…
    「楽しませる」ということは、大きな力をもっているなと改めて思わせてくれる本です。そして、自分自身も楽しんでいるからこそ、これができるのだと思いました。

  • 小谷正一氏、堀貞一郎氏という2人のプロデューサーを軸に、日本のエンターテインメントビジネスの草創期から、東京ディズニーランド誕生までを追うノンフィクション。
    2人が魅せられた、ウォルト・ディズニーという巨人にもスポットを当てながら、究極のテーマパーク招致に奔走し、成し遂げるまでを描きます。

    エンタメ業界黎明期、ラジオでもテレビでも万博などのビッグイベントでも、手探りで市場を切り拓いてきた男たち。その彼らの心を捉えて離さなかった、ウォルト・ディズニーの偉業。彼らの思いが、やがて世界を席巻する「テーマパーク」というビジネスとして花開きます。ときに破天荒に、ときに緻密に、「夢」を形にしていく姿は、まさに痛快。物語として楽しめるだけでなく、あらゆるビジネスマンに勇気とヒントを与える一冊です。

全10件中 1 - 10件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

ばばやすお●1954年 東京都に生まれる。大学卒業後、同級生たちとホイチョイ・プロダクションズを設立。1981年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載『気まぐれコンセプト』を開始。以降、『カノッサの屈辱』、『TVブックメーカー』などのテレビ番組の企画や、『東京いい店やれる店』(1994年)などの書籍企画に携わる。1987年の『私をスキーに連れてって』で映画監督デビュー。代表作に『彼女が水着にきがえたら』(1989年)、『波の数だけ抱きしめて』(1991年)、『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』(2007年)などがある。

「2015年 『新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馬場康夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×