スティーブ・ジョブズ 1 (講談社+α文庫)

制作 : 井口 耕二 
  • 講談社
3.76
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本棚登録 : 134
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816144

作品紹介・あらすじ

取材嫌いで有名なスティーブ・ジョブズが唯一全面協力した、本人公認の決定版評伝。
未来を創った、天才経営者スティーブ・ジョブズのすべてを描き切った文字どおり、最初で最後の一冊!!

アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。
本書を読まずして、アップルもITも経営も、そして、未来も語ることはできない。

約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。ライバルだったビル・ゲイツをはじめ、アル・ゴア、ルパート・マードック、スティーブ・ウォズニアック、そして後継者のティム・クック……関係者百数十名へのインタビュー、コメントも豊富に。まさに超豪華な評伝。未公開のプライベートフォトも公開。

あのミリオンセラー伝記がついに文庫化。スティーブ・ジョブズ最期の日々が描き込まれた「終章」も含まれた、ジョブズ伝記の完全版が文庫で登場!

感想・レビュー・書評

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  • アップル設立者のスティーブ・ジョブズの伝記。
    ペーパーバック版が非常に売れていて、読んでみたいなと思っていたものが、文庫版になり、ブクログの献本企画でいただきました。

    「僕の伝記を書いてくれ」とジョブズに言われたウォルターによって、ジョブズ本人や友人、かつての敵や恋人も含めた知り合いに話を聞き、書かれた伝記です。誰にも真似できない、ジョブズのパワーを感じる、ジョブズの一生。全2巻。第1巻では、生まれてから学生時代、アップル、そしてピクサーの設立までの半生を描いています。

    他人の生き様を知るのは、下手な小説を読むよりもずっと面白いです。
    スティーブ・ジョブズといえば、アップルを設立したとか、プレゼンテーションが凄いとか、輝かしい面がとても有名です。でも、この本を読んで、敵も沢山いるし、苦労も沢山していて、挫折だってしているのだとわかりました。天才は努力もするが、やっぱり人として面白く、変わっているのだと思います。

    ジョブズの持つ能力、「現実歪曲フィールド」は凄い。目的のためなら、どのような事実も捻じ曲げ、相手を納得させ、現実を変えてしまう能力です。ジョブズ本人は嘘をついているつもりではないのだけど、客観的に見れば、現実が曲げられているのです。私の周りにも、現実を捻じ曲げる人はいますが、ジョブズの場合は本当に現実が変わる力があるようです。
    この能力のおかげで、この伝記の内容も、本当なのか捻じ曲がった話なのかわからなくなるミステリー(笑)

    第2巻も読むのが楽しみです。

  • たしかに人の名前が多くて、途中からこんがらがって来る。でも続きが気になるので2へ。。。

  • 世界的ベストセラーにもなったスティーブ・ジョブズの半生を書いた自伝の前篇。

    本書では出生からトイストーリーの成功までが描かれており、改めて偉人でもあり、異人でもあったジョブズのことがよくわかりました。
    現実歪曲フィールドによって、マッキントッシュの成功があったことや天才的なプレゼンの才能などを感じることができました。
    その人間性から敵も多く、一歩間違えれば無名の変人となるところがやはり1984のCMやトイストーリーの成功などはジョブズの研ぎ澄まされた感覚と先見の明が成せることだったのだと思いました。

    また才能者とそれ以外への態度の変化や家具や菜食への異常なこだわりや家族との付き合い方など常人離れしていたことも本書で知ることができました。

    やはりどこか飛び抜けた才能者であって、今自分たちの生活を一変させたイノベーションの礎を作った偉人の軌跡は凄く常人離れしていて、波乱に富んだものだったのだと感じました。

  • ・ウォルター・アイザックソン「スティーブ・ジョブズ」(講談社+α文庫)を 読んでゐる。巻1読了、2を読み始めたところである。2巻で合計1,000頁を優に超える。大著と言ふべきであらう。おもしろい。そんな大部の書であることは気にならない。それは内容によるのだが、それ以上に大きいのが本書の対象人物、スティーブ・ジョブズの魅力であらう。いや、魅力ではない。その奇人変人ぶりと言ふべきであらうか。これで一貫してゐる。見事である。こんな人間、たぶんさうざらにはゐない。ゐなくで幸ひである。ジョブズの女友達の一人が、 ジョブズは「自己愛性パーソナリティー障害」(521頁)であると知つて納得したといふ。「たぶん共感が問題だったんだと思います。共感する能力があの人に欠けていたことが」(同前)。たぶんMacが現状のやうにあるのもまた結局はこれによるのであらうと思ふ。ジョブズはそれほど徹底して、一貫して己の生き方、行き方を通してきた人であつた。
    ・本書は子供時代からのジョブズのそんなエピソードにあふれてゐる。例へば飛び級をして中学生になつた時、ジョブズは今で言へばひどいいぢめにあふ。耐へかねて両親への最後通告、「もっといい学校に行かせてくれって頼んだ」(58頁)。「そのころジョブズ家はかつかつの生活をしていた。しかし、スティーブの要求をけるという選択肢はなかった。」(同前)もう一つ、大学進学時、「僕は、もっとアートなこと、もっとおもしろいことがしたかった。」(93頁)と いふ理由で、「オレゴン州ポートアイランドにあるリベラルアーツの私立大学で,学費が高いことでも有名な」(同前)リード・カレッジに進む。ところが 「ジョブズはすぐ、大学に飽きて」(105頁)退学する。後ろめたさはあつても、結局は両親の思ひを無にしたのである。一事が万事、大人になつても、 Appleで成功してもこの調子であつた。現在のMacに互換機はない。すべてAppleの管理下にある。他の製品も同じ、すべてAppleが御す。「この背景には、すべてを思うとおりにしたいという彼の性格があります」(288頁)。完璧さを求める、そして「自己愛」、これがMacを決めたのである。 Macを作る工場もジョブズの管理下であらねばならない。これが高じてNextでは「コンピュータの形は完璧な立方体とする。」(445頁)と宣言して、 本当にそれを追求した。現場は大変であつたらう。コストの問題ではない。ジョブズの審美眼にかなふかどうかの問題であつた。それゆゑにNextは失敗する。いや、コンピュータの会社としては失敗しても、結局、会社をAppleに高く売ることができたのだから、ビジネスとしてはむしろ成功であつたのだら う。巻1ではその手前あたりまでのジョブズの人生を描く。伝記といふと所謂偉人の伝記を思ひ出す。同時代の人物が対象であるせゐか、本書の書きぶりはそれらとは違ふ。その当事者の言葉で説明、描写されることが多い。臨場感や生々しさをそれがもたらすのだらう。昔の偉人ではできない書き方である。ジョブズは 「自己愛性パーソナリティー障害」といふ人であつたから、当事者の言葉の方が作者の表現よりも分かり易いといふこともあらう。実際、そんなのが多く、ジョ ブズを自己愛性と規定する言もまたその一つであつた。そんな人物によつてMacが作られたのである。仄聞していたけれどこれほどまでであつたとはと思ふ。 Macを愛用する人間として、私は本書をビジネスがらみでは読めなかつたが、ジョブズの人となりを知つて楽しむことはできた。巻2、ジョブズが頂点に上り詰めるまでが楽しみである。

  • 言わずと知れたアップル創業者の伝記です。本当は2巻あって今2巻目読んでますが、取り敢えず前半の1巻目の記録を。

    ・奇人変人とも言われたジョブスは、幼少の頃から天才肌だったようで、エンジニアの父の仕事場やガレージで機械いじりや電気回路作製などで遊んでいたとのこと。小学生の時に知能検査をした結果は高校生レベルだったとか。

    ・そのため、ジョブスにとって学校は退屈なところで、イタズラし過ぎて家に帰された事もしばしばだったとか。しかしそんなジョブスを父親は「退屈な授業をやる学校が悪い」と庇い、一度も叱ることはなかったとのこと。因みにこの父は実は里親。里親の2人はジョブスが極めて優秀である事を見抜き、彼を大切に育て、彼が学校を代わりたいと言えば引っ越し、高い学費が必要な大学に行くと言えば、懸命に働いて行かせるといったように、答えられる要望には全て対応したと。ジョブスはこの里親を終生大切にする。

    ・高校時代のジョブスは、相変わらず回路設計や組立をして遊んでいたが、ある部品が必要になり、当時すでに成功していたヒューレットパッカー社(HP社)の社長に電話してその部品の提供を交渉。それが縁でHP社でバイトすることになり、そこでパソコンの原型に出会うことに。

    ・それともう1つ。高校時代にもう1人の天才、ジョブス以上の知識と技術を持つスティーブ・ウォズニアックと知り合う。2人のスティーブは直ぐに意気投合。ある雑誌に載っていた記事を参考に、長距離電話をタダでかけられる回路を作製し、キッシンジャーのモノマネをしながら、ローマ法王庁に電話するといったイタヅラをしたと。その後この回路を100台ほど作り、それを売ったのが2人のビジネスの始まり。

    ・大学時代。ジョブスの生活は変質して行く。高校時代に覚えたコカインやLSDを常習したり、禅に興味を持ち、日本人の修行僧に教えを乞うたり(福井の永平寺の行くことも考えたと)、インドを放浪したり、その頃から完全菜食主義にもなる。風呂には入らず、雪の日以外は裸足の生活となった。

    ・里親が全財産をつぎ込んで入学した大学を、15ケ月で退学し自由になったジョブスは、そのまま大学に潜りで入り、そこでカリグラフィーの授業を受け、文字の書体の美しさに感銘を受ける。現在パソコンには色々なフォントの文字がありますが、それはこの時受けた感銘を、ジョブスがアップルのパソコンに具現化したもの。

    ・やがて2人のスティーブは、卓上における、モニターとキーボードとコンピューターを1つに繋いだ、後にアップルⅠと呼ばれるパーソナルコンピューターを思いつき、開発に没頭する。その時金のなかった2人は、マイクロプロセッサーとして高価なインテル製ではなく、安いモトローラ製を採用。これが後に、他のパソコンとは互換性のないアップルパソコンの原型となる。

    ・2人はパソコン開発に成功。その売りは、当時としては画期的なキーボードから直接文字が打てること。今のパソコンの原型はここから始まることに。ふたりは会社を設立し、社名は当時ジョブスがバイトしていた果樹園で作っていたのがリンゴだったのでアップルと。

    ・アップルⅠは大成功。アップルⅡも大成功。会社は急成長。

    ・そしてマッキントッシュの開発。モニターの画面を机の上とみなし、マウスで必要なファイルやデータをクリックする今のスタイルを最初に導入したマシン。ですが実はこれはアップルのオリジナル技術ではなくゼロックスの技術。ジョブスはゼロックス見学の際、この技術の重要性に気が付き、根こそぎ技術情報を持っていったということで、業界市場最大の盗難事件だとされている。ジョブスはそれを、偉大な芸術家は盗む、と誇らしげに公言し、業界でも、コピー機のことしか考えなかったゼロックスは甘かったと言われている。

    ・こうしてマックのパソコンが誕生。アップルは株式を公開し、ジョブスは成功者となる。

    ・しかし会社が大きくなり、開発プロジェクトが多くなると、完璧主義で偏狭的なこだわりを持つジョブスは次第に孤立していく。そしてマックⅡの開発に失敗。

    ・その失敗の原因は色々あるようですが、ここで登場するのがビル ゲイツ。当初Microsoftはアップル向けにソフトウェアを開発し、契約後1年間は類似ソフトを他者向けに開発しない、という契約になっていた。ところがマックⅡの開発が遅れ、発売直後にその契約期間は過ぎ、類似のソフトをゲイツはIBM向けに開発。これがWindows。

    ・激高したジョブスはゲイツに「盗人」と突っかかるが、その時ゲイツの放った有名な言葉は、「我々の家の近くにゼロックスというお金持ちが住んでいて、そこのテレビを盗もうと忍び込んだら、あなたが盗んだ後だった、という話じゃないか」

    ・法的にも勝ち目のなかったジョブスはマックⅡの失敗の責任を取らされ、社内抗争の後、石もて捨てられるような状態でアップルを退社。再起を期して立ち上げたネクストという会社も失敗。

    ・その彼がアップルを退社する前、スターウォーズのジョージルーカスから、ルーカスフィルムのコンピューター部門を買わないかという話があり、私費で1000万ドルを出資していた。それがピクサー。

    ・ピクサーの経営にも参加していたジョブスは、そこでコンピューターとアニメーションの融合の可能性を見出し、ディズニーとも協力して、これまでにない高品質なアニメ映画、トイストーリーを完成させる。これがジョブス復活の始まり。

    というのが、Ⅰ巻目の話。ここまででも凄い人生ですが、ここまででも彼はまだ40代です。ヒューレットパッカーから始まりジョージルーカスまで、キラ星のごとく現在のコンピューター社会を創った偉人たちが登場し、無茶苦茶面白いです。色々感想はありますが、とりあえずここまで。

  • 献本でいただきました。

    眉をひそめたくなる言動が目立ちますが
    その極端さが見たこともないような新しいものを作り出す原動力なのでしょう。
    上巻だけでも500ページ越えのボリュームですが
    コンピュータの歴史という観点でも興味深い内容で
    一気に読みきってしまえるとおもいます。

  • 献本でいただきました。
    思っていたより、分厚い!読み応えありそうです。

    著者はジョブズ自身から伝記を書くことを依頼された。しかし2004年当初、著者はそれを断った。10年後か20年後、君が引退するころに書くよ、と。
    スティーブ・ジョブズ公式伝記。


    1巻ではジョブズの子ども時代にはじまり、やはりメインはコンピュータを作って、起業し、(パソコンの技術面から好きな人にはまたらない歴史ものでしょう!)それからの紆余曲折。アップルを立ち上げ、ピクサーを立ち上げ、
    2巻ではさらなる成長を果たしていく。

    幅広の帯は、ジョブズの若かりし頃の写真が使われていて嬉しいのだか、これを見たら、本書を原作としたヤマザキマリさんのマンガでもいっか…と思ってしまう、技術屋ではない私

  • 15'10.7

    献本で届きました。

    未読。

  • あのミリオンセラー、ジョブズの伝記がついに文庫化。スティーブ最期の日々が描き込まれた「終章」も含めた、ジョブズ伝記の完成版。

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著者プロフィール

1952年生まれ。ハーヴァード大学を経て、オックスフォード大学にて学位を授与。英国『サンデータイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであり伝記作家。2003年よりアスペン研究所理事長。ベストセラー『ベンジャミン・フランクリン伝』『アインシュタイン伝』『キッシンジャー伝』などがある。

「2015年 『スティーブ・ジョブズ 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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