裸でも生きる ~25歳女性起業家の号泣戦記~ (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 373
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816168

作品紹介・あらすじ

一歩踏み出す勇気がここにある!
イジメ、非行……居場所がなかった青春。強くなりたいと入部したのは「男子柔道部」。そして偏差値40から3ヵ月で一流大学合格。大学を卒業し、本当の現場を見たいと渡ったアジア最貧国バングラデシュ。腐敗にまみれた国で見つけた眠る素材、出会う人々。やがてバッグ造りで起業を決意。数々の失敗、挫折、裏切りに遭いながらも歩みを続け、途上国発ブランド マザーハウスを軌道に乗せて各マスコミで最注目の女性の、明日へ向かう力に溢れたノンフィクション!
「途上国発のブランドを創る」。こんな突拍子もないアイデアを実現させるべく奮闘中の女性社長・山口絵理子さんの自伝エッセイです。
ここまでの彼女の歩みは、まさにジェットコースターのように波瀾万丈。涙と笑いがぎっしり詰まっています。何度号泣するような絶望的な事態になっても、つねに前を向く生き方は、いまや多くの学生や若い社会人に感動を与えています。
小学校時代は陰湿なイジメにあい、校門をくぐれないような子供。その反動から中学で非行に走ります。しかしそこにも居場所がなく、偶然出会った柔道に打ち込みます。どうせなら強くなりたいと、進学した先は「男子」柔道部が強かった工業高校。何度も監督に直訴して入部し、地獄のような特訓を重ね、3年生のときに全日本女子柔道ジュニアオリンピックカップ-48kg以下級で7位に入賞します。
そこからまた一転、まだ自分にはできることがあるはずだと思った彼女は、ほとんどの生徒が就職する偏差値40の工業高校に在籍していたにもかかわらず、3ヵ月の猛勉強で慶應義塾大学総合政策学部に合格します。竹中平蔵ゼミで開発学という学問に出会い、発展途上国の経済成長理論を学び、途上国援助に目覚めます。しかし、大学のインターン時代に夢かなって働くことになったワシントンの国際機関で、途上国援助と言いつつ誰一人途上国に行きたがらない現実に大きな矛盾を感じ、いても立ってもいられなかった彼女は、「アジア」「最貧国」で検索して出てきた「バングラデシュ」に渡ります。そこで彼女を待ち受けていたものは、開発学の教科書には載っていない、すさまじい腐敗と格差。そこで待ち受ける超過酷な現実を次々と乗り越え、途上国発ブランド「マザーハウス」を創業。勇気と感動の物語が心を揺さぶります。

感想・レビュー・書評

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  • ドラマとかはありもしないことををストーリー仕立てにしていたりするので、嘘っぽさが見えると見るのがしんどくなりますが、この本はリアルに本気で生きていることが物語になっている。

    だから、引き込まれるし感動するんだと思いました。

    裏切られても何度も立ち上がる山口さんは心から尊敬します。勇気をもらえる一冊。

  • ひょんなきっかけでバングラデシュ製のカバンを売るマザーハウスを立ち上げた女性の戦いを記した一冊。生い立ちからビジネスを立ち上げ、軌道に乗るまでの話を纏めている。
    かれこれ10年ほど積読していたが、ようやく読破。著者の行動力とresilienceの高さには驚く。著者の起業するまでの行動は支離滅裂な印象を持ったが、一度決めたことに対して最後まで諦めず、泥臭く一点突破する姿勢は見習うべきだと感じた。また、失敗談を通じて開発国のビジネスの難しさ、過酷さが垣間見えた。個人的には、Why Bangladesh?の部分をもう少し描いてもらえたら、より動機の部分に共感できた気がする。
    最後に先輩に対して大変老婆心だが、本書のような働き方を続けたら、心と身体がどこかで壊れてるのではと心配してしまった。働き方が続編でどのような変遷を辿るのか気になった。

  • #瞬読アウトプット#瞬読道場

    不登校だった小学校時代、不良だった中学、柔道に打ち込んで前を向くようになった高校。大学で国際援助活動に触れてから、その活動に疑問を抱き、現場を知るためアジア最貧困国バングラデシュに住み、25歳で起業。数々の裏切りを経験しながら現地の素材でバッグを制作販売するビジネスを通じてバングラデシュ貧困問題に向き合いながら社会貢献。何事に対しても真剣、そして凄まじいほど全力で取り組む力と、必ず自分の目、手で経験してから実行する姿勢に心打たれ元気をもらいました。

  • どんなことでも「継続すること」が結果に繋がると感じた。
    裏切られても、バカにされても、周りが何と言おうと自分自身が決めた道を進むことが大切だと。

    「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」
    やりたいことをやらないのではなく、やれない理由を探して勝手に制約条件を自分の中で作り出しているだけ。

    自分がやりたいを探して行動していきたい。

  • ものすごいバイタリティの持ち主。創業者はこのくらいでないといけないのか。
    ご本人が書かれている文章ということもあり、非常に臨場感があって読みやすい。2も即買いです。

  • バングラデシュを拠点にビジネスを展開する女性起業家による自伝。

    とにかく行動力が凄すぎる。2週間の滞在の間に現地の大学院に通うことを決意し、更には試験を受けて合格するなんて、想像がつかない。読みながら思わず笑ってしまった。

    考えてから動くのではなく、動いてから考える。行動が先、思考は後。著者の生き方は一貫している。なぜ異国で裏切られ激しく傷つきながらも、こんなにも頑張れるのか?その根本にあるのは、「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」というバングラデシュ人の問いに対し、「他人にどう言われようが、どう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を行く」という答えを見出した著者自身の強い信念である。

    自分の生き方に疑問が生じたとき、自分の思いに素直になることが何より重要であることをこの作品は教えてくれた。

    そして、先進国や国際機関による援助があるにもかかわらず、なぜ途上国が豊かにならないのか。その原因についても改めて自分なりの答えを探していきたいと考えるきっかけを与えてくれた。

    非常に学びの多い一冊だった。

    「…だれだって人を裏切りたくて、裏切るわけじゃない。裏切ることが必要な社会が人間をそうさせる。貧しさが人間の理性を奪い、人を傷つける大きな武器になるんだ。」

  • 著者の半生記。著者の行動力が凄すぎて一瞬小説かと疑った。それでいて表現が簡潔過ぎてさくさく読める。
    自分の恵まれた環境とやりたいことについて考えさせられる本。

  • 山口さんの壮絶な半生を描いた号泣戦記。
    生きる勇気がもらえる。

  • 【1.読む目的】
    ・寝れない夜のお供
    ・女性起業家の紆余曲折と強さの源を知る

    【2.気付きや気になった点、面白かった点等】
    ・1日千回打ち込みを始めた(⁉︎)
    ・朝5時半〜10時半までの生活→朝と午後の部活が終わってから学校の一階から5階まで逆立ち(!?!?)
    ・柔道日本一→猛勉強のすえ慶應→慶應に入ってからも猛勉強→ワシントン→バングラ(ここの体験談は多すぎ&すごすぎて割愛)
    ・君はなんでそんなに幸せな環境にいるのにやりたいことをやらないんだ?
    ・バック屋として肝心な商品で勝負できていなかった


    【3.感想】
    ・ただただ山口さんの行動力と努力に圧倒される。自分の23歳の頃なんて、同じように開発学を学んでいたはずなのにどこに勤めようかとか、卒業旅行どこ行こうかとか、その程度のことしか考えていなかった。違いを痛感させられている。
    ・そもそもマザーハウスというブランドに、こんな背景、理念があること自体知らなかった、素敵な鞄だなと思っていたけどストーリーを知って、より好きに。
    ・国際開発農学専修で言われ続けた、"現場主義"、"現場思考"はこの手のことをやろうと思ったら本当に大事なのだと思う。私はどこまでいっても自分かわいさで、その業界に身を置けなかったけど、仕事をやる上でも、新しいものを作り出す上でも大事な概念。違うカタチでの社会貢献をする身として、肝に銘じておこう。

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著者プロフィール

やまぐち・えりこ
1981年埼玉県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、バングラデシュBRAC大学院開発学部修士課程修了。大学のインターン時代、ワシントン国際機関で途上国援助の矛盾を感じ、当時アジア最貧国バングラデシュに渡り日本人初の大学院生になる。「必要なのは施しではなく先進国との対等な経済活動」という考えで23歳で起業を決意。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、株式会社マザーハウスを設立。バングラデシュ、ネパール、インドネシアの自社工場・工房でジュート(麻)やレザーのバッグ、ストール、ジュエリーなどのデザイン・生産を行っている。2016年現在、日本、台湾、香港などで28店舗を展開している。Young Global Leaders(YGL) 2008選出。ハーバード・ビジネス・スクールクラブ・オブ・ジャパン アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2012受賞。毎日放送「情熱大陸」などに出演。著書に『裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記』『裸でも生きる2 Keep walking 私は歩き続ける』『自分思考』(いずれも講談社+α文庫)。

「2016年 『輝ける場所を探して 裸でも生きる3 ダッカからジョグジャ、そしてコロンボへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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