アメリカは日本経済の復活を知っている (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062816298

作品紹介・あらすじ

アベノミクスを主導し、日本をデフレ不況から救った、救国のベストセラー! ノーベル経済学賞に最も近いといわれる経済学の巨人が書いた、研究生活50年の集大成!! 
 20年もの間デフレに苦しんだ日本の不況は、ほぼすべてが日銀の金融政策に由来した。日銀は、アダム・スミス以来、200年間、経済学の泰斗たちが営々と築き上げてきた普遍の法則を無視。世界孤高の「日銀流理論」を振りかざし、円高を招き、マネーの動きを阻害し、株安をつくり、失業、倒産を生み出してきたのだ。
 本書で解説する理論は、日本を別にすればほとんど世界中の経済学者が納得して信じ、アメリカ、そして世界中の中央銀行が実際に実行しているもの。実際に著者は、日米欧の学者・エコノミスト・ジャーナリストたちにインタビューを行ない、すでに100人以上から聞き取りを行なっているが、ほとんどすべての俊才が、潜在成長率のはるか下で運営されている日本経済を「ナンセンスだ」と考えている。
 世界から見れば常識となっている「日本経済の復活」を、著者50年間の研究成果をもとに、わかりやすく徹底解説!

感想・レビュー・書評

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  • 勉強になりました。
    経済って正しい事が実行されるとは限らないんですね。
    必ず抵抗勢力があって反対派にも、それなりの理論があって、いろんな手を使って阻止するみたいな。

  • リーマンショック以降の急激な円高に対する無策は、日本の家電産業の衰退を招いた。本当にこのようなことが起こっていいのだろうかと半ば怒り、半ば諦めのような感情を頂いた。日本銀行の組織論、それをとりまく社会論については、日銀特有なものではなく、他官庁、大企業にもあてはまるもの。

  •  いまさら読む。単行本(タイトルとカバーデザインがダサい本)は斜め読みだったので。
     なお、浜田宏一先生も本書出版後に政策面で態度を変〔…以下略…〕。

    書名:アメリカは日本経済の復活を知っている
    著者:浜田宏一(1936-) 

    【書誌情報】
    発売日 2015年11月20日
    価格 定価 : 本体720円(税別)
    ISBN 978-4-06-281629-8
    判型 A6
    ページ数 320ページ
    シリーズ 講談社+α文庫
    初出:本書は、2012年12月に小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり加筆修正をしました。
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062816298


    【目次】
    文庫版まえがき――賃金の上昇はいつ起こるのか[003-009]
    まえがき――五〇年の研究生活の「最終講義」として [010-014]
    目次 [015-024]

    序章 教え子、日銀総裁への公開書簡 025
    第1章 経済学200年の常識を無視する国 051
    第2章 日銀と財務省のための経済政策 079
    第3章 天才経済学者たちが語る日本経済 117
    第4章 それでも経済学は日本を救う 157
    第5章 (2012年)2月14日の衝撃 183
    第6章 増税前に絶対必要な政策 223
    第7章 「官報複合体」の罠 255
    終章 日本はいますぐ復活する 291

    あとがき――「美しい国」を取り戻すために(浜田宏一) [307-318]



    【抜き書き】

    □161-162頁
     “また同級生には、〔……〕後に国税庁長官となる角谷正彦氏が大秀才で、〔……〕理解力や洞察力も抜群だった。
     〔……〕実は、この書物の元になるような話を始めたのは、東大駒場の同級生の同窓の集まりからであった。〔……〕
     しかし、彼はどちらかというと、金融政策の効果を疑う考えを持っていた。〔……〕なかなか信じてくれない。どうしたら人に分かってもらえるかをそのとき以来考えた末にしたためたのが、本書というわけだ。”

  • アベノミクスの理論的指導者である著者が、インフレ目標を設定して金融緩和(量的緩和=国債を日銀が引き受ける事などによる通貨供給量の増増加)によるデフレ脱却の必要性をくどいほどに説いた書。
    著者の主張することには頷けるが、日銀関係者や日本の経済学者に対する個人攻撃がやや鼻につく。また、米国のノーベル賞級の多くの学者が同意見であることも、ここまで強調しなくていいのでは、という気がする。このように感じるのも、空気を読みすぎる典型的な日本人だからなのだろうか。

  • アベノミクスの理論的指導者としての著者のデフレにあえぐ、日本経済への処方箋としての一冊です。平易な言葉で読みやすく、デフレ状態に効く金融緩和の重要性を説いています。

  • デフレには金融政策が有効というのは分かったが、著者の都合がよい歪んだ主張も含まれているように思う。

  •  アベノミクスを主導し、日本をデフレ不況から救った、救国のベストセラー! ノーベル経済学賞に最も近いといわれる経済学の巨人が書いた、研究生活50年の集大成!! 
     20年もの間デフレに苦しんだ日本の不況は、ほぼすべてが日銀の金融政策に由来した。日銀は、アダム・スミス以来、200年間、経済学の泰斗たちが営々と築き上げてきた普遍の法則を無視。世界孤高の「日銀流理論」を振りかざし、円高を招き、マネーの動きを阻害し、株安をつくり、失業、倒産を生み出してきたのだ。
     本書で解説する理論は、日本を別にすればほとんど世界中の経済学者が納得して信じ、アメリカ、そして世界中の中央銀行が実際に実行しているもの。実際に著者は、日米欧の学者・エコノミスト・ジャーナリストたちにインタビューを行ない、すでに100人以上から聞き取りを行なっているが、ほとんどすべての俊才が、潜在成長率のはるか下で運営されている日本経済を「ナンセンスだ」と考えている。
     世界から見れば常識となっている「日本経済の復活」を、著者50年間の研究成果をもとに、わかりやすく徹底解説!

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著者プロフィール

浜田宏一(はまだ・こういち)
1936年、東京都に生まれる。第2次~第4次安倍内閣(2012~2020年)官房参与。イェール大学名誉教授。東京大学名誉教授。国際金融論に対するゲーム理論の応用で国際的な注目を浴びる。日本のバブル崩壊後の経済停滞については金融政策の失敗がその大きな要因と主張、日本銀行の金融政策を批判する。
1958年、東京大学法学部卒。1957年、司法試験合格。1960年、同大経済学部卒。1965年、イェール大学にて経済学博士号取得。
1969年、東京大学経済学部助教授。1981年、同学経済学部教授。1986年、イェール大学経済学科教授。2001年から2003年まで、内閣府経済社会総合研究所所長を務める。法と経済学会の初代会長。著書に20万部のベストセラー『アメリカは日本経済の復活を知っている』(講談社)、『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』(東洋経済新報社)、『国際金融の政治経済学』(創文社)など。世界の有識者による論考・分析を配信する国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」定期寄稿者。


「2021年 『21世紀の経済政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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