- 講談社 (2016年5月20日発売)
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感想 : 26件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784062816731
作品紹介・あらすじ
17年間で都合6度、目標削減数8万人のリストラを進めたソニー。その時、無辜(むこ)の会社員はどう生きたか。元海外営業マンは「公園居酒屋」で団結し、エンジニアはリストラ部屋でもモノ作りを続け、現場の女性は徹底的に抗った。そして、多くがソニーDNAを新たな場所で芽吹かせようと散っていった。リストラ部屋の人々がすべて実名で語る。嘆くな、前を向け、と。『しんがり』で感動を呼んだ著者の最新作を早くも文庫化!
17年間で都合6度、目標削減数8万人の未曾有のリストラを進めたソニー。
その時、無辜(むこ)の会社員はどう生きたか。
元海外営業マンは「公園居酒屋」で団結し、エンジニアはリストラ部屋でもモノ作りを続け、現場の女性は徹底的に抗った。そして、多くがソニーDNAを新たな場所で芽吹かせようと散っていった。
リストラ部屋の人々がすべて実名で語る。嘆くな、前を向け、と。
『しんがり 山一證券 最後の12人』で感動を呼んだ著者の最新作を早くも文庫化!
みんなの感想まとめ
リストラという厳しい現実を直視しながらも、個々の社員がどのように生き抜いていったのかを描いた作品です。ソニーのリストラ部屋での実体験を通じて、社員たちがどのように団結し、抗い、また新たな道を切り開いて...
感想・レビュー・書評
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ソニーにおけるリストラについて、個人にフォーカスして羅列している。ソニーにはリストラ部屋があり、そこでキャリアデザインの名の下、社員を辞めさせようとしていたとのこと。
昨今は大企業はどこも早期退職者を募っているものの、どこも似たような事が行われてるんだろうなと思う。
創業者の井深大や盛田昭夫が、社員は家族などと言っていたそうだが、そんなものは後の後継者になると形骸化し、実際は首切りに走る。
会社経営なんてそんなものといえばそれまでかもしれない。だから、いつ会社に首を切られてもいいように保険をかけておく必要があるなと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソニーのリストラ部屋を追ったノンフィクションです。読んでいて辛い話も多かったですが、大企業というのは、こういうものなのだと実態がよく理解できる話でした。
ソニーを辞めても他の会社で活躍する人も多く、やはり、企業にしがみつくようになってはダメなんだなぁと思いました。 -
いずこも同じ
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ソニーの凋落を書き連ねた本。
ソニーといえば、年代的にCD、MD、プレステあたり。
大量に就職した世代を、大量にリストラする結構生々しい内容。
自分が無知なだけで、VAIO、テレビ事業なんかは結構ニュースにもなった記憶。
リストラとは、本来『再構築』という意味があり、ただ単に構造改革という一言では終わらず、その後どう活動するのか?が問われるポイント。
早期退職した人のほうが生き生きと生活している締め、それがソニーへの愛だったのは皮肉ですね。 -
2006-2015年頃、ソニーのリストラ部屋に押し込められた人々のルポルタージュ。
現場を知らないエリート達が小手先の数字作りに勤しむ姿と、それによって踏み躙られる尖ったエンジニア達のプライド。
ソニーの株価を見る限り、このリストラ連発の頃が企業として最も苦しく、それが終わった2018年頃から復活したのだと言える。 -
会社が人生の全てではない。
自分がどう生きたいかと会社で何がしたいか、が合致すれば、幸せだと言える。 -
2023.08.13
本書は2015年に刊行されている。
ソニーのリストラを手酷く批判している。
ちなみに、2015年8月1日と2023年8月1日の株価は次のとおり。
2015 3162円
2023 13480円
このように、世の中はリストラを「当たり前」のものとして受け入れて、ソニーの「世間」の「評判」は上々である。
こういった本は、風雪に耐えうるかどうか、そもそも耐える必要があるのか、ないのかを考えさせられる。
その時のムードを示すためにはそのときに出版できて売れれば良いのだろうか?
誰かに教えてほしいとつくづく思う。 -
ソニーという大ブランドの中のリストラ。ビジネス本で中身はさほど濃くはないが、ドキュメンタリーとしては学ぶとこもある。
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一時期Sonyが混迷していた理由がよく分かった。やはり他社と差別化するための人材、技術、そして組織風土を大切にしないといけないということか。
組織に縛られず自力をつけていく必要性を強く感じさせられる一冊。 -
しんがりが面白かったので。
文章は読みやすいが、個人体験の羅列で全体的なメッセージが読み取りづらく、ストーリーも感じられなかった。 -
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リストラをするにしてもソニーはスケールが違う、と思った。
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Amazonのレビューには「本書を読んでソニー製品を買う気が無くなった」という意見も見られる。確かにショッキングな内容であるため、そう思う人もいるだろうが、どうするかはその人の好きにすればいいと思う。
著者である清武氏は、別のことで話題になった人だが、元は記者であるため、文章は上手い。それは『しんがり』でも感じたことだ。また記者らしく、当事者に対して入念な取材を行った上で、淡々と記述している。
惜しいのは経営側の声が無いことだ。切られる側、切る側双方の視点が必要だったと思われる。また、このような状況でも、残って第一線で仕事を人は確実にいるわけで、そうした人たちの声も必要だった。そうすることで、追われる者、追う者、変わらない者の比較ができ、問題の本質を理解できる。そこが少し残念だった。こういう状況下でも新たなプロジェクトが立ち上げられ、かたちになっている。「Just ear」は2013年から始まっているそうだが、普通の大企業であればまずやらないだろう。
本書から、井深大と盛田昭夫がいまだに大きな存在であることが読み取れる。ただ今の時代、この二人のやり方が上手くいくとは限らない。本書でいうと「失敗」なのかもしれないが、出井氏以降のトップはいかにレガシーから現在市場へ適応させるかを考えていたのだろう。 -
企業の理念と逆行する事は衰退を意味する。
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この本を読んで、今まで「ソニー信者」であった私が、その後一切、ソニー製品を買わなくなったのは言うまでもない。
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経営ってなんだろうって考える。
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ソニーの凋落。延々と続くリストラで、とんがった人材、ユニークな人材を一掃してしまったソニーに復活はあるのだろうか。
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「切り捨てSONY」から改題した文庫版。あのソニーまでもがこの惨状だったとは...。
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【作品紹介】
17年間で都合6度、目標削減数8万人の未曾有のリストラ。その時、無辜の社員はどう生きたか。元海外営業マンは「公園居酒屋」で団結し、エンジニアはリストラ部屋でもモノ作りを続け、現場の女性は徹底的に抗った。リストラ部屋の人々がすべて実名で、その苦しみと誇りを堂々と語る。嘆くな、前を向け、と。『しんがり』で感動を呼んだ著者の最新作を早くも文庫化!
【感想】
多くの人々が憧れる輝かしい一時代を築いた名門企業の衰退を描いた、何とも暗く残念なお話。
発明なくして発展無しの厳しい現実。
ヒット作、ヒット商品を生んで巨額な売り上げをあげ世界に飛躍したどのメーカーにも言える、いつかは訪れる衰退。
結局は自分自身に何処でも生きていける力を持つ必要があると、あらためて実感させられた作品でした。 -
主体的にキャリア形成する人は沈みゆく船から飛び降りるタイミングが適切なのかもしれない。
属する組織の規模内でしか行動できない人は組織とともに沈みゆくしかないと思った。
保身とは現状維持だけでは済まされないんだと。
著者プロフィール
清武英利の作品
