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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784062817028
作品紹介・あらすじ
ヨーロッパ中心主義、英語帝国主義の欺瞞を明晰に論じ、返す刀で、日本人のコンプレックスをあざやかに削ぎ落とす、エッセイの名手による英語論。著者自身が留学時代はじめ研究者生活のなかで味わった英語にまつわる理不尽や、自らのコンプレックスの根底を、名調子で読ませる、言語文化論エッセイ。
「英語コンプレックスを抱くのは「間違い」のようだ、というかすかな呟きがからだの奥底から聞こえてくるとすれば、本書での私の意図はさしあたり達せられたと言っていいであろう」(本書より)
ヨーロッパ中心主義、英語帝国主義の欺瞞を明晰に論じ、返す刀で、日本人のコンプレックスをあざやかに削ぎ落とす、エッセイの名手による英語論。
著者自身が留学時代はじめ研究者生活のなかで味わった英語にまつわる理不尽や、自らのコンプレックスの根底を、名調子で読ませる、言語文化論エッセイ。
みんなの感想まとめ
英語コンプレックスに向き合うことの重要性を伝える本書は、著者自身の経験を通じて、言語に対する不安やコンプレックスを解消するための実践的なアプローチを提案しています。特に、英語が国際語であることを理解し...
感想・レビュー・書評
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さすがに前半は書かれた時代が古すぎるのではないかと気になるが(したがって「資料として」読むのが妥当では?)、しかし時代が移ろっても日本人の宿痾として根付いているかもしれない「英語コンプレックス」と向き合うことってだいじなんだなと読み終えて思う。処方箋として著者はコンプレックスをごまかさずに見つめ、そこから実際的な解決策を練って実践することを薦めている。それはたしかにそのとおりかなとぼく自身経験から思うが、問題はそうした前向きな実践をあきらめる途方もない「自信喪失」の心理ではないか。そこまで考えてみたくなる
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英語コンプレックスが嫌だなと思い解消の糸口がないか探すため読んでみた。
英語コンプレックスは西洋人への肉体コンプレックスと重なると言う部分はなるほどと思った。
ただ本の中でも記載があるが、近年日本人の体型も変わって来ているので現在はあまり当てはまらないと思う(自分のスタイルが別にいいわけではない)
どうしてもネイティブに近づく=上手いと思ってしまうけど、筆者が英語が国際語ならばアメリカ人やイギリス人のように英語を話す必要はない、と書いており、それは少し安心した。
筆者のコンプレックス解消までの変遷を読み、ネイティブより下だと言う意識を持ちすぎず対等な個人として向き合い、間違ってもいいので誠実に伝えようとする、ということの繰り返しがコンプレックス解消につながるのかなと思った。 -
めぼしい論点は網羅されており、(個人的体験の随筆のわりには)良いまとめ。
【製品情報】
製品名 英語コンプレックスの正体
著者:中島義道(1946-)
発売日 2016年12月21日
価格 定価 : 本体630円(税別)
ISBN 978-4-06-281702-8
判型 A6
ページ数 256
シリーズ 講談社+α文庫
初出 本書は、2004年10月にNTT出版より刊行された『英語コンプレックス 脱出』〈https://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001498.html〉を、改題・改訂の上、文庫化したものです。
ヨーロッパ中心主義、英語帝国主義の欺瞞を明晰に論じ、返す刀で、日本人のコンプレックスをあざやかに削ぎ落とす、エッセイの名手による英語論。著者自身が留学時代はじめ研究者生活のなかで味わった英語にまつわる理不尽や、自らのコンプレックスの根底を、名調子で読ませる、言語文化論エッセイ。
“英語コンプレックスを抱くのは「間違い」のようだ、というかすかな呟きがからだの奥底から聞こえてくるとすれば、本書での私の意図はさしあたり達せられたと言っていいであろう”(本書より)
〈http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000208106〉
【目次】
まえがき(二〇一六年六月一九日 梅雨の晴れ間のまぶしい光を浴びながら) [003-008]
目次 [009-014]
第一章 英語コンプレックスとは何か 015
1 その症状 016
「私が英語を話して、みんな感謝しているかと思っていたのに」/日本人が英米人と英語で話すのは「好意」である/英会話学校、その卑屈な場所/あいまいで誇張したさりげなさ/カタカナ語氾濫の裏にあるもの/和製英語を極端に恥じる必要はない/「肌色」はおかしいか?/ファーストネイム信仰/日本史も英語で?
2 その背景
漱石のイギリス人コンプレックス/美のもつ抵抗できないカ/白い人・黄色い人/醜い日本人/肉体コンプレックスと言語コンプレックス/犬養道子の「国際的なマナー」の押しつけ/ There is nothing. Please eat Next room./アメリカ信仰/アメリカにもいじめはある/米谷ふみ子の「知的水準発言」批判/「イギリスがインドに進んだ文明をもたらしたのです!」/白い 高級人種、イギリス人が、黄色い“下等人種”日本人に敗北した屈辱
3 その克服 079
まずコンプレックスを認めることから/“English” と “Englic"/アジア・アフリカ植民地支配の道具としての英語/日本人は「日本人らしく」英語をしゃべればいい/言語間の真の対等な関係を目指して
第二章 英語コンプレックス状況の変化 093
1 欧米崇拝の希薄化 094
二〇年の後/肉体コンプレックスの希薄化/スポーツ選手がきれいになった/街もきれいになった/ナイフやフォークなんて怖くない!/観念的欧米幻想の消失/欧米人に認めてもらいたい!/準=欧米人?/アジア蔑視も、地方蔑視も薄くなった/そして、英語ができるようになりたい!
2 「卑屈な」日本人論の減少 118
一九六〇年代まで/一九七〇年代/一九八〇年代/一九九〇年代/日本人論の衰退
3 豊かな国の若者たち 148
日本と欧米の表層を比較する/日本のものをまるで卑下していない若者たち/自信に満ちた日本人たち
第三章 私の英語コンプレックスの変化 157
1 私は英語ができた 158
ちょっと変わった家庭環境/一九六〇年当時の英会話教材/私のアメリカコンプレックス/二つの大事件/アメリカ人の少女と文通する/憧れの欧米女優たち/受験英語秀才/外国語を論理的に習得する能力
2 私は英語ができなかった 176
ほとんどひとこともしゃべれない/「こんにちは、私に英語を教えてください」
3 私は英語ができる 182
大学入学とともにさまざまな語学を学ぶ/ドイツ語にのめり込む/(ミュンヘン)オリンピック参加奉仕団/ゴミ掃除をボイコットする/卒業後もさまざまな語学を学ぶ/ウィーン大学に留学する/はじめてのアメリカ/ああ、ニューヨーク/「国際的」ではない都市/コロンビア大学/オー! カルカッタ!/国際カント協会で発表する/「英語帝国主義批判」の研究グループに入る/留学生に英語で日本文化を教える/東京見物
4 私は英語ができない 225
「まちがいだらけの」英語の先生/新聞さえ読めない/アメリカン・インターナショナル・スクール
第四章 英語コンプレックスの自然治癒 233
一、無理につじつまを合わせることをやめる/ニ、コミュニケーション・スキルを高める/三、自分をあえて困難な立場に追いやる/四、コンプレックスを(ある程度)肯定する/五、人生で最も大切なことを見失わない
あとがき(二〇〇四年八月 ウィーンの自宅で、日本選手がちっとも登場しないアテネオリンピックを連日テレビで観戦しながら 中島義道) [244-245]
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