アマゾンのロングテールは、二度笑う 「50年勝ち組企業」をつくる8つの戦略

  • 講談社 (2006年10月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784062820318

みんなの感想まとめ

経営戦略に関する本で、特に「戦略とは土俵の選び方である」という視点が印象的です。著者はコンサルタントでありながら、難解なカタカナ語を使わずに平易な言葉で説明しているため、非常にわかりやすく、興味を引き...

感想・レビュー・書評

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  • これも元BCGのコンサルタントの方が書いた本。とにかくおもしろいので、気になる方は詳細はぜひ読んでいただきたい。
    過去にご講演を1度聞いたこともあるが、お話もおもしろいが本もおもしろい。

    企業の寿命は30年。この寿命時期に40歳くらいの社員が一番割を食う。というのは、転職市場で相手にされない年齢だからだ。よほどのスキルがなければ、35歳が転職市場では上限とのこと。

    それなので、35歳以上になった人間は、会社の寿命を長くするための「戦略力」を養う必要がある。
    そうではなく、必死に語学力を磨いている人や、(部下の)人心掌握術の本を読み漁っている人間のことを「泥船のダンディ」と表現している。会社が傾きかけ始めた中で、いくら語学力を持っていたり、人心掌握をできても意味がないということだ。もちろんそのスキルを持っているに越したことはないんだろうが…。

    という背景で、どのようにして自分の会社を「生き残らせる戦略」を立案する力を養おうかというテーマの本。成功した企業、失敗した大企業のケースを紹介している。いわゆる戦略系のフレームワークを使用しない解説で、頭のいい体操になる一冊だ。

  • ・自分に有利な土俵を選ぶ
    ・大手は同質化も有効な戦略
    ・スーパーは在庫管理が鍵。売れる商品の分析。いち早く届くようにする。
    ・ロングテール現象

  • アマゾンに限らずいくつかの企業を例に出した経営戦略の本です。この手の本は巷にあふれているのですが、非常にわかりやすくおもしろく書かれていたので5つ星としました。著者はコンサルの方なのですが、コンサル特融のカタカナ語をほとんど使わず平易な言葉で説明している点に好感が持てます。
    一番心に残ったことは著者が強調されているように「戦略とは土俵の選び方である」ということです。その視点からソニーやセブンアンドアイホールディングスの苦境について説明されています。ただ、この2社に限らず、現在の日本のミドル層を対象にした日本企業のビジネスモデルの大半が近いうちに外資企業にシェアを奪われるのではないでしょうか。
    特に日本の大企業に対して、土俵を変えるリスクを取ることを促しているように感じました。

  • 本を読むのは好きです。
    でも、ビジネス書はあまり読まない。
    『○○力』『なぜ○○は△△するのか?』など、ブームでもあるのか、そのノウハウなどを書いている本はたくさんあります。
    なぜなら、「こうすればあなたも○○できるようになります」「○○するにはこうしなさい」というキャッチはあまり好きではない。
    そういった事は、事例や経験から自らで学んで行く事だと思うのです。

    昔、雑誌の内容で「時間短縮術」や「明日からトップ営業マンになれる方法」などという記事が多くありました。
    確かに参考にはなるのかもしれません。
    でも参考になるだけだと思っています。
    この手の本は読んだだけで、時間が短縮できた気持ちになってしまったり、明日から一分の隙のない営業マンになったつもりになってしまう危うさがあります。
    誰かがひとつの方法で上手くいったからといって、それを真似して上手くいくとは限らない。

    浪人時代に予備校の先生が言っていました。

    「『勉強は朝やる方が効率がいい』と言うけど自分は朝が苦手で起きれません。どうしたらいいですか?」

    と質問にきた生徒がいたそうです。
    その先生は即座にこう答えた。

    「じゃあ、夜やれ。真面目にやれば朝でも昼でも夜でも関係ない。できる時はいつでも勉強しろ。」

    生物学や脳科学などの視点に立てば、論理上は朝が良いのかもしれません。
    でも、ひとは機械ではない。
    得て不得手はあるのです。

    いまの世の中は考える事が少なくなっている気がします。
    行き届いたサービスに分かり易いマニュアル。
    さらにはインターネットが考えるより早く、答えを教えてくれる事もあります。
    「便利」の代償として何か犠牲を伴っている気がしてなりません。

    前置きが長くなりましたが、本書の内容は一言で書くならば「どうすれば事業を成功させられるか?」といったアイディアが書かれています。
    前述のように普段なら読まないのですが、たまたま会社のマガジンラック(昨日までその存在すら知らなかった・・・)に置いてあったので借りてみました。
    どこの会社がどんな戦略を取り、どんな失敗をしたか?どんな成功をしたかという視点から書かれているので、手法の押し付け感がなく好感的。
    雑誌名で書くなら「日経アソシエ」的ではなく、「日経ビジネス」的。
    大企業で数的有利であれば"差別化ではなく同質化"など、なるほどと思えるネタもありちょっと頭の体操をした感じです。

  • ロングテールの説明。アマゾンや他メーカーの動向がわかりやすく解説されていた。

  • 読みやすいが、そこまで読み応えはなかった。
    一般向け

  • 少し古い本ではありますが、様々な企業の収益モデルのケーススタディがかかれ、ヒントが多い1冊でした。

  • 進む業界でめちゃくちゃ優秀とか、不利な土俵を選んでしまう悲劇など、わかりやすい表現で書かれたビジネス論。
    ただし、同様のジャンル『偶然と必然の方程式 仕事に役立つデータサイエンス入門』ほど、一般化できる話ではない。
    また、表題にあるAmazonのビジネスモデルは、2013年以降はむしろ電子書籍出版にシフトしているため、「過去の例題」としての意味が強くなっている。
    キャリア幻想用の書籍。AmazonのKDPで遊ぶ人には、まったくこれっぽっちも関係ない内容。

  • 企業(あるいは事業)の寿命が30年だとしたら、会社に勢いがあるときに入社した新卒は、40歳というにっちもさっちもいかない年齢で企業の寿命が燃え尽きる。

    それを見据えて、若いうちから転職であったりよほどの特殊な技術を獲得を目指すという方策もあるが、本書ではさまざまなビジネスモデルとそれを裏打ちする理屈を紹介することで、沈みかけの泥舟を復活させる方法を論じている。



    "簡単にいえば、一流の仕立て屋が行程を省いて作ったスーツよりも、青山が総力を挙げて作ったスーツの方が優れていたのです。" p.106

  • 百年コンサルティング鈴木さんの著書。
    30年と言われる企業・事業の寿命をどのようにして延ばすのか、企業が永続するために有効な経営戦略のパターンを松下電器やアマゾンといった著名な企業のケースを元に紹介してくれる。

    「土俵の選び方こそ戦略の最重要事項である」というトップメッセージにそって、同質化、差別化、ブルーオーシャンといった基本的な戦略論がわかりやすく書かれており読みやすい。

    勤続年数がある程度ある上級ビジネスパーソンに必要なのは企業自体を存続させる戦略力とのこと。肝に銘じたい。

  • タイトルと内容が特に合致していない。面白いけど。

  • 「タイトルと内容が違う」Amazonのレビューはこの語句のオンパレード。しかしそれだけで切り捨ててしまうのは非常にもったいなく、この本は面白い。短編小説集では複数のタイトルがおさめられているが、表題はその中からつけられる。そういう考え方に近いと思う。

    戦略論だけど「会社の生存力についての本」と冒頭とある。
    初心者向けの視点からわかりやすい実例が並び、他の戦略論とは一線を画す。
    ダイエーとヨーカドーの比較から入り、松下と同業他社、さらにはオンリーワン戦略でインリン様(懐かしい!)からQBハウス、ソニーのゲーム機など企業例が次々と語られる。
    「泥船のダンディ」など独特の言語感覚と相まって、内容が多岐にわたる「フットワークの軽さ」を楽しめる一冊。

  • この人の本、超好き。

  • 実在する会社をモチーフに、経営のあり方が書かれている。

    読み応えがあり、面白い本。

  • どのように企業価値を長持ちさせるのか?

    土俵を変える
    そして、今いる土俵が同質化、差異化どちらが有利かを見極める
    戦略の理想は競争がないこと

    現在のように不完全なものが増大する社会では持たざる経営が有利

  • 企業の寿命は30年らしい。
    30年以上にするためには柱のビジネスモデルをシフトする必要があるとか・・・。

    実際のデータを元に
    30年未満の会社、30年以上の会社が解説されていて良い。
    理解しやすく、読みやすい良本。

  • 鈴木貴博氏が企業や有名人の例を挙げて8つ戦略について解説しています。

    優れた業績を継続して上げている会社には必ず確固とした企業戦略があり、それを取ることができるのはすべての企業ではなく市場における位置や市場全体の拡張性にも依存するわけで、そのままの形で応用することは難しいとは思いますが、その企業戦略が現時点で有効に働いている要因を把握することは、私が勤務している会社にも活用できるのではと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・どんなに世の中に必要とされている事業でも、30年の間には技術は大きく進化して、消費者や社会環境も変わるので、必要な仕事がなくなっている、変わっている場合も多い(p12)

    ・自分のいる場所、つまり市場を分析して再定義して、それから自分が戦うのに都合の良い土場を選ぶ能力が戦略の基本(p14)

    ・トヨタと差異をだしてやろうと意気込んでいた下位メーカは、トヨタが本格的に同質化を仕掛ければ仕掛けるほど、無残にくじかれていく。同質化は、首位の企業にとっての王道(p56)

    ・全ての飲料メーカが缶コーヒーを始めたときから、同質化競争が始まり、最終的には自動販売機の数が多い首位メーカが勝つ事になる(p58)

    ・自動販売機以外のチャネルが影響力を持つ分野では、コカ・コーラ意外の飲料メーカがトップを維持できる、ウーロン茶ではサントリー(業務用)、伊藤園のお茶(弁当チャネル)等がその例である(p60)

    ・松下がシャープに同質化競争をしかけられなかった理由は、専売チャネルの力が低下したうえに、設備投資額が大きすぎたから(p68)

    ・販売力が物をいったり、強大な開発力が武器になる世界では、依然としてトップ企業の同質化戦略は力持つ、そうでないのはデジタル(誰が作っても同じ品質のものができる)の世界(p69)

    ・トップ企業にとって同質化競争に意味があるのは、「同じコスト構造の企業との消耗戦」に限る、コスト構造の違うプレイヤーに大企業が同質化競争を仕掛けると、ベトナム戦争のように消耗戦となって不利になる(p70)

    ・消耗戦を避けるためにトップ企業がとるべき道は、「製品以外の部分で差異化を仕掛けている方向」である(p70)

    ・アスクルのビジネスは、1)注文したら明日届く、2)競争相手の商品でも売る、という従来になかったサービスで攻めた(p86)

    ・上流市場ビジネスを成功させる条件として、1)上流市場において強く支持される(地下の高級惣菜店、高級靴店等)、2)価格を中流の消費者が購入するよりも高く維持する(上流価格は中流価格の5倍程度、Tumiバック、外車、海外ツアー)、3)商品サービスコストが価格よりも十分小さい、である(p116)

    ・顧客が車を修理を出すというプロセスにおいて、どのような機能を加えると付加価値が上がるのかに絞ってサービスを設計する(p124

    ・BOP層の特徴は、1)物やサービスを買う際に割高な買い物をしている、2)買い物に関する情報、チャネルが少ない、3)日払いで入る給料にて購入(p129)

    ・BOP市場に目をつけている企業としてP&Gがあり、1回使いきりの小分けパッケージにした商品を販売して成功している(p131)

    ・スタバの客層として、味にうるさい上流層の他に、低所得者層もあり、彼らに取って「手に届くとても贅沢なもの」であったのがポイント(p142)

    ・新興企業にとっては、1)ビジネスコンセプト、2)ドミナント戦略(1つの都市を制覇してから次の都市へ向かう)、の二本立てが有効(p145)

    ・ファミマが中国(上海)で成功した理由は、台湾で成功したプロセスにおいて仕事のノウハウを身につけた台湾人の管理職を上海に異動させて、彼らにトレーニングさせたこと(p173)

    ・家電業界が中国にまっさきに競争力を奪われたのは、デジタル部品が発展したから(p176)

    ・ロングテール説(在庫を持たないマイナー本が全体の3分の1程度占める)が存在する原因として、インターネット環境によりあまり売れなかったマイナー書籍が発見されるようになったこと(p189)

    ・アマゾンの在庫回転日数は24日で、現実空間の店舗販売のベストといわれるウォルマートの37日よりかなり優秀、アマゾンが巨大倉庫と仮想在庫(出版社が負担p210)を使い分けているのが原因(p202)

    ・アマゾンの業績からロングテール分を除くと、他の本屋と同程度の利益水準(ROA)となる(p209)

    ・ビジネスのルールが不利であったら、ルールを変えることがアメリカ大企業で成功している共通点(p241)

    ・筆者がもっとも伝えたいポイントは、「土俵の選び方が、戦略にとって最も重要であるということ」(p242)

    2010/10/17作成

  • タイトルから私がイメージしていた内容と随分違っていました。
    良い意味で裏切られました。
    全8章からなる本書。8つの戦略を具体的な社名を上げながら
    書き綴られ非常にリアル感が伝わってきます。

    全体を通して語られる共通テーマは
    「土俵の選び方こそが、戦略にとって最も重要である。」
    「戦わないで良いなら、戦う必要なし」
    戦いは、戦力・体力を消耗するという当たり前のことを気づかせてくれます。

    併せて「疎結合」という概念を知る事ができた本書。良作だと思います。

  • 百年コンサルティングの代表の鈴木貴博さんの本。
    以前、NewRing(Rグループの新規事業提案)で、一定以上進んだ時に百年コンサルティングの方に見ていただく機会があり、その時に「百年コンサルティング?なんだろう?」と思い、Amazonで検索して購入。

    経営戦略論の入門書を意図して書かれているので、文章も平たく、例も日常的でわかりやすい。
    相手(想定される読者)に合わせた表現の技巧は流石。
    2006年の初版なので、事例は一昔前な感じもあるが、経営戦略論自体は非常に基礎を押さえているので、陳腐化はしていないと思う。
    ちょっと気になるのは、スローライフ的な物にポジティブな表現だったけど、2011年の今でもそうお考えなのだろうか?

    会社の寿命は30年とした上で、100年勝ち残る企業を作る為の方法を考えるべきと言っている。

    経営戦略論よりも、エピローグ部分の
    「そのドメインで強い人は、ドメイン自体の変化に弱い」という指摘に共感。ただ、逆に言うとドメインの変化に弱い自覚があるからこそ、そのドメインにコミット出来る面もあるのかもしれない。
    ドメインでの強さとドメイン自体を引いて見れる強さを併せ持つ様に努力しようと思った。

  • 読みやすい。とりあえずアマゾンの章だけ読んだ。
    企業の寿命を伸ばすという観点から経営戦略を提言。それぞれケースをあげてわかりやすく説明している。
    使われている企業は以下の通り。
    イトーヨーカドー
    松下
    小川直也
    BMW
    スタバ
    ローソンファミマ
    アマゾン
    ウィンドウズ

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著者プロフィール

経営戦略コンサルタント

「2022年 『日本経済 復活の書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鈴木貴博の作品

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