アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)

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  • 講談社
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062820998

感想・レビュー・書評

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  • 「考具」に感動したので、他の本もと思い予約した本。

  • アイデアは最初はわがままから始まり、そこから思いやりを加えて企画にしていくということを知れた。

  •  著者は博報堂勤務で、企画やアイデアについてのプロ。ロングセラーとなった『考具』(2003年)で知られる。

     『考具』は、マンダラート、カラーバスなど、アイデアを出しつづけるためのツール(=考具)をまとめて紹介した本で、わりと面白かった。その著者が新たに出した「アイデア本」なので期待して読んでみたのだが、本書はイマイチ。

     イマイチの印象を受けたいちばんの理由は、内容が総じて抽象的・感覚的にすぎること。
     たとえば、「自分の記憶を24時間循環風呂にする」という項目があって、そこには次のような一節がある。

    《理想はと云えば、脳はいつでも24時間循環風呂。誰かが入っていようといまいと、お風呂の中でお湯をぐるぐるとかき混ぜながら、新しいお湯はそのままに、古いお湯もきれいにしながら対流させている。お風呂の表面(そのときの顕在意識)に、いろんな記憶が押し流されていくように。

     そしてそれぞれの体験、知識は芋づる式ではなく(一本の蔓だけでつながっているようなイメージありませんか?)、「網づる式」で四方八方につながっている。網のどこかに重みがかかければ、網全体がボヨンと揺れる。しぶとい記憶、とでも云いましょうか。同じネタであってもリピートして構いません。組み合わせる相手が違えば、別のアイデアになるんですから。》

     具体的にどういうことなのかさっぱりわからない。ほとんど“長嶋茂雄の打撃コーチ状態”である。
     本書は、終始そんな調子で話が進む。「たのむからもっと具体的に、具体例を通して説明してくれ」と言いたくなる。

     著者は生き馬の目を抜く広告業界の第一線でバリバリがんばっているのだろうから、広告のアイデア出しの具体例を入れてほしかった。自身が手がけたものでなくても、「みなさんもよくご存じのあのCMのアイデアは、こんなふうに生まれたんですよ」という例とか、成功例や失敗例をふんだんに盛り込んでほしかった。そうした具体例が、本書にはただの一つも出てこないのである。

     著者略歴にも「大手広告会社勤務」とだけあって博報堂の名は出していないから、具体例を出さないスタイルは著者自身が意図して選んだのだろう。
     が、その選択は本書にかぎっては失敗だと思う。抽象的・感覚的な話ばかりだから、「言いたいことがおぼろげにしかわからない」という隔靴掻痒感がずっとつきまとうのだ。

     具体性の欠如に目をつぶったとしても、著者の主張の多くはアイデア本としてはごくあたりまえのことで、新鮮味に欠ける。たとえば、「浮かんだアイデアは必ずメモる!」なんて項目があるのだが、わざわざ一項目立てるほどのこととは思えない。

     ……と、いろいろケチをつけてしまったが、「なるほど」と膝を打った記述もある。3つほどピックアップしてみよう。

    《アイデア初心者は、昨日見た自分にとって新鮮だった体験をそのままアイデアだとしてしまいがちです。サーカスが面白かったから、次のイベントはサーカスやりましょうよ、みたいなパターンですね。一つのアイデアとしては決して悪くないです。でも、たぶん通らない。

     理由はいくつかありますが、まずは“旬すぎる”ことが挙げられます。今流行っていることが、来月でも効果的なのか。タイミングがずれてしまうリスク、結構大きいですよね。(中略)
     二つ目は、事の本質を捕まえていない(ように見える)からですね。サーカスが受けているのは事実ですが、なぜ受けているのか、どこが受けているのか、をちょっとでもよいから考察してからアイデアとしているかどうか。何で面白いと思ったの? と聞いてみた答えで分かりますね。》

    《本格的なプロフェッショナル・アイデアパーソンになりたいのなら、どこかで練習しましょう。(中略)「アイデアを考えること」は練習可能ですし、練習量に応じて上達します。》

    《プロフェッショナルな仕事って、スポーツの世界に喩えるなら、リーグ戦を戦っていくようなものではないか、と思っています。(中略)トーナメントと違って、全部を勝つ必要はないわけです。あまりいい言葉ではないでしょうが、“捨て試合”なんて云い方もあるくらいですから、要は勝ったり負けたりがあるなかで、全体としての勝率をどうやって高めていくか、の競争なわけです。》

  • 既存の要素>組み合わせる方法
    「アイディアは既存の要素の新しい組み合わせにしか過ぎない」が、前者がより大事。

    既存要素の分解
    ?直接体験
    ?間接体験
    ?知識
    ?まだ知らないこと

    体験と知識を自分ごと化する技、「たぐる」
     たぐる:内・外

    ?ぶつかる:知らなかったことに出会う
    ?思い出す:過去が記憶の表層へ再登場
    ?押さえる:軽度に関心のあるテーマや人物に関して、簡単な調べをする
    ?ほる:案件について深く調べる
     ・追いかけているテーマについて20冊以上読み込む
     ・好きな監督、脚本家、俳優の映画を総べてみる

    『アイディアの作り方』
    ?資料集め←とくに「たぐる」有効・一般知識の貯蔵がキモ。
    ?心の中で手を加える
    ?孵化段階。意識の外に任せる
    ?アイディア誕生
    ?具体化&展開

     アイディアを考えているプロセスにおいては、抽象度の高い話はご法度。
     選ぶ選択肢を多く出す。

  • ビジネス

  • アイデアパーソンになる為の入門書。
    訓練が重要です。

  • ほる・・・I know,On demand
    思い出す・・・I know,By chance
    押さえる・・・I don't know,Ondemand
    ぶつかる・・・I don't know,By chance

    オズボーンのチェックリスト
    転用したら?応用したら?変更したら?拡大したら?縮小したら?代用したら?置換したら?逆転したら?結合したら?

  • 「カラーバス」一つの色を決めて、その色がついているアイテムを探すだけ。意外な発見があるだけでなく、そこからアイデアのヒントが出てきます。60ページ

  • すべての物は既存の物の新しい組み合わせである



    本当かなぁ
    まったく斬新なものも存在するような気もするのだが
    確かに99%はそうかもね

  • タイトル通りの本。先取りQ&Aという本を読んでいく中で、疑問となりそうなところを予め筆者が解説をするというユニークな本。入門と書かれているとおり、アイデアを思いつく為にどう考えれば良いかという内容のもの。まったくアイデアを生み出せない某には気づきの多い本だった。

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著者プロフィール

1994年博報堂入社。現在同社コーポレートコミュニケーション局勤務。

「2017年 『アイデアはどこからやってくるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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