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Amazon.co.jp ・本 (386ページ) / ISBN・EAN: 9784062821032
作品紹介・あらすじ
投資家をあざむく仮面を剥ぎ取れ! 「市場と投資家を欺こうとする奴は、絶対に許さん!」。米国ファンドからコストカットの手腕を買われて名門スポーツ用品会社の社長に就任した蛭田明。暗い過去を背負い、人を人と思わぬ非情さで次々と社員の首を切り、彼らを絶望の縁に追い込んでいく。 片や、自らはストックオプションで莫大な報酬を得ようと、役員たちを恐怖政治で支配して粉飾決算に荷担させ、アナリストを抱き込んで株価を上げさせる。 粉飾のカラクリにつけ込んで大儲けをたくらんだカラ売り専業ファンド「パンゲア&カンパニー」の北川靖だが、リストラの犠牲者たちのあまりに理不尽な現実に、いつしか義憤を募らせていく。蛭田と北川の対決はどちらが勝つのか?
みんなの感想まとめ
テーマは、企業の経営と投資の現実が描かれており、特にリストラの非情さとそれに伴う人間ドラマが印象的です。主人公の蛭田は、社員を容赦なく切り捨てる一方で、株価を上げるために手段を選ばない経営者として描か...
感想・レビュー・書評
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黒木亮4冊目
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黒木氏2冊目。
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悪役がはっきりしていて分かりやすかった面もあるけど、その悪役の出生とかも時代的にありかもなという設定。
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著者の作品の中では迫力に欠ける内容か。コストカットすることで株価をあげる経営者と、カラ売り屋。
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初めて読む作家でしたが、どんな内容の本課と、手にとって見て、少し、経済が、わかったような感じが、しました。
社員を、血も涙もなく切り捨て、報酬を丸儲けする、親社長にに就任した蛭田に、空売り屋と称する投資会社の北川。
どうして、リストラだけでなく、株が、上がって行くのか?
そして、合併に関しての取り巻きの証券会社の評価は、、、
最後に、蛭田の過去の事も暴きだされるのが、母親との会話も少なくて、死後に、母の事をしのばれる所も、金の亡者の悲哀が、描かれている。
又、空売り投資家の北川も、ハーレムの子供たちに、数学を教えたり、寄付をする所も、すがすがしく描かれている。
これは、アメリカのサンビーム社の事なんだろうか?と、思いつつ読んで行ったけど、、、
未だに、サブプライム問題で、辞任したメリルリンチのスタンレー・オニール氏の170億円の退職金などは、どのように対処されたのか?と、思う。
黒木亮氏の作品は、初めてだったけど、初めのハーレムの勉強会からの筋から、子供たちにも、靴においてのニーズを、尋ねたりして、物流の流れなども理解出来るような本で、読み易く、面白かった。 -
ストーリーは面白いが空売り攻防の件が軽い。あと、敵役の実母の件は何だったのか?と疑問に思う。
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黒木亮の作品はなんと言っても勉強になる。おもしろいかおもしろくないかは別にして。
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2012/11/26
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完了日:2012/9/30
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この作者は、やはりフィクションが多いほど面白い。ということで、これは面白かったです。血も涙もない金の亡者であるウォールストリートの人々と、そういう状況に身を置きながら、ボランティア活動を続ける主人公。貧しいハーレムの子供たちの力も借りながら金の亡者から収益を上げる、という展開は痛快。
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黒木氏が書いたエンロンにまつわる小説を読んで、綿密な取材をもとにして作品を作られるのだなということを実感して、2冊目の本としてこの本(リストラ屋)を選びました。
一時期画期的な方法としてもてはやされた時価総額経営で実績をだしてきたリストラ屋が今までと同じような方法をとろうとして、無理をして「空売り屋」に株価を下げられただけではなく、刑事告訴されてしまうという内容です。
企業の贅肉を落とすコストカットは将来的には有効かもしれませんが、筋肉を削いで利益を確保するやり方は将来的には企業の力を弱めてしまいます。黒木氏は、小説の形をとりながら、失敗した企業戦略をわかりやすく解説してくれていると思いました。
以下は気になったポイントです。
・株価が下がるタイミングが遅ければ、借株料の支払い負担に耐えられなくなって、カラ売りは失敗する、株価が上がったままで会社が売却されて、買収相手が強力であったら最悪(p37)
・借りている株を返すために、市場価格で株を買う必要がある、当初のカラ売り価格のほうが市場価格より安いので、その分損がでる(p37)
・売上に対して、営業キャッシュフローや利益が異様に少ないのは、何か悪いことが隠れている証拠、山一證券やエンロンがそうであった(p170)
・買収が成立すると、効力発生日から、カラ売り屋のカラ売りポジショは、自動的に買収先のカラ売りポジションに替わる、ターゲット企業が買収されるのはカラ売り屋にとっては最悪の事態(p175)
・高格付けの発行体(会社の債券)の場合には、日本生命や農林中金等の中央機関投資家だけで売り切れるので日系証券会社は幹事に入れないで手数料を独占、そうでない場合には地方に販売ネットワークを持っていない米系投資銀行は日系証券会社を共同主幹事とする(p216)
・MCSB(転換価格修正条項つき転換社債型新株予約権つき社債)は金利がゼロで、特定の期日以降に市場価格より10%程度安い価格で株式に転換できる社債、発行体にとっては金利なしで資金調達できるが、一株価値の下落を引き起こす可能性が高い(p254)
・MCSBを引き受ける証券会社は、発行企業のデフォルトリスクをとるために、発行企業の株のカラ売りをする(p169)
2010/08/22作成 -
『カラ売り屋』の続編…。今回は、長編でした…。
事件の構図はわかりやすく…、主役の「カラ売り屋」も青臭い…。
でも、その分、ライトな仕上がりになっていて、面白かったです…。
重厚な経済小説もいいですが…、こういう作品も増えて欲しいなぁ~。 -
現代資本主義を表した小説。日本人には、こんな経営 は合わない。ホリエモンや村上ファンドは、みんな捕まってしまった。
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著者らしい詳細な経済・金融知識が作品全体に散りばめられながらも、一方では複雑な人間関係のドラマを楽しむことができた。
著者の作品の中でも上位に入る出来だと思う。 -
2010年127冊目…黒木作品にしては珍しく、デリバティブ系の描写がほとんど無いので初めての読者でも、取っつきやすいと思います。
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黒木さんの本はいつも面白いです。
今作は冷徹な雇われコストカッターと雇い主のファンドマネージャー、そこに投資銀行幹部が絡むお話。
結末のほうでのファンドマネージャーのぼやきが好きです。 -
企業の経営再建のために送り込まれたリストラ屋の蛭田。一方で、企業株価が下落することで利益を得ようとするカラ売り屋の北川。この2人の対立を軸に投資ファンドのしたたかさが描かれている。
単純な勧善懲悪ストーリーに加えて、リストラ屋の蛭田がバカ過ぎる。そんな物足りなさはあるけど、カラ売りファンドのテクニックやセレブたちのレジャーには堪能。
ストーリーが単純な分、難しい経済用語の理解に集中できるのがこの小説の良いところ。 -
空売りファンドパンゲアを率いる北川靖シリーズの第二弾。投資ファンドが買収し、非情なリストラ屋蛭田を送り込んだ会社をパンゲアが空売りする。小説としては予定調和もいい所で、従業員の反発や粉飾決算など、冒頭に近い部分で出た材料がそのまま終息してゆく。著者が実際に見聞きしたであろう粉飾の実例やレストランの描写などのリアリティは相変わらず良い。
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