裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)
- 講談社 (2009年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062821230
作品紹介・あらすじ
小学校でイジメにあい、中学校になって非行に走り、偏差値40の高校から3ヵ月で慶應大学合格。途上国の貧困を救うためバングラデシュで起業。そしてエリコの次の挑戦はネパールだ!不可能は可能になる!涙と感動の実話!感動のベストセラー第二弾。
感想・レビュー・書評
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前作「裸でも生きる」の続編。先日銀座にあるマザーハウスのショップを覗いてみたけど、商品のバッグもさることながら木材をメインに使った内装がとても素敵だった。
本著によれば実店舗の内装は外部のデザイナーに外注せず、すべてマザーハウスのスタッフによる手作りだという。バッグのデザインも社長である山口さん本人が手がけている。デザインを内製化できるというのは大きな強みだし、今後も大きな競争力になっていくと思う。(株)バルスの高島社長も著書で「21世紀はデザインが更に重要な資源になっていく」と書いてましたね。
マザーハウスのもう一つの大きな競争力が「ストーリー」。こればかりは外注できないばかりか、競合他社にも真似しようがない。SNSの普及で個人のメディア化が進んだ今、「デザイン」の他に「ストーリー」を武器に頭角を現すブランドが今後更に増えていくかもしれない。山口さんも「ストーリーとモノをセットで売っている」事に関しては自覚的だ。マザーハウスの「ストーリー」の内容に関しては、ぜひ著者の本を読んで頂きたい。感動なしには読めないこと必至です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"他人にどう言われようが、他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く。"
"簡単にやりたいことなんて見つからない。
自分で向き合う努力をしないで、「やりたいことがわからない」と言われても、「考えて」としか言いようがない。見つかるまで、考えたらいい、としか言えない。
そして、会社を作ってからも、本当に正しいか、なんて分からない。
ただ間違っていたら、すぐにまたやり直せばいいさ、と思っている。
そして、次どうするか、ということを常に考え続け、探し続けている。
人生とはそんな繰り返しなのだろうとも思う。
環境が変わり、自分自身が成長したら、また違うことを思ったり考えたりするのだろう。
そうやって、次の「章」へと進んでいくものなのだろう。
人生とは、やりたいことや自分が幸福だと思うものを探し求め、やってみて、違ったらまた探し、見つける。
そんなプロセスそのものだと、私は思う。"
有名なマザーハウスの代表取締役の山口さん。
バングラデシュやネパールの現地のスタッフの、裏切りやトラブルは壮絶だった...。
途上国だから、ということももちろんあるかもしれないけれど、人間対人間であるから
仕方のないこともあるだろう。
きっと人生って思ってるよりもシンプルだし、難しいって最近思う。
良い大学に入ったり、会社に入ったり、結婚したら、突然すべてがハッピーな人生になるわけではない
ひとつの決断や行動で、良い人生か悪い人生かなんて決められっこない
その都度、やりたいことをやり続け、アップデートし続けていかなきゃいけない
正解の人生なんてないから、自由に、自分で描いていっていい -
裏切られても裏切られても、前に歩き続ける山口さんの生き方がかっこよくて仕方がない。自分の信念、哲学を全うして裏切られても次の違う策を出して歩き続ける。心を純粋に哲学を曲げずに生きることが途上国の適当な性格の人たちにも伝わってこうやって成功しているんだなと思う。純粋に真っ直ぐに。自分の哲学をしっかり持ち生きていく。真似します。
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考え抜いた自分の哲学、企業理念に忠実に一歩一歩前に進まれてるのが本当に尊敬する。
自分に何が足りてないのかすごく考えさせられる。
「人間、最初から自分の与えられた使命、自らが突き動かされる使命を持って生まれてくるわけではない。人生とは、私はまさにその趣味を探すための長い道のりんじゃないかと思う。私自身、いつだって迷っている。
簡単にやりたいことなんて見つからない。
自分で努力もしないで、やりたいことがわからないと言われても、考えてとしか言いようがない。見つかるまで考えたらいい、としか言えない。」
ネパールでの裏切り、脅迫電話の話は呼吸を忘れて読んでいた気がする。 -
マザーハウス社長、山口氏の奮闘記、第2談。
今回は、直営店開設から新たな生産地、ネパール現地工場の立ち上げまでが綴られている。
なぜこんなに彼女にばかり、辛いことが起こるのかというぐらい様々なトラブルが起こります。
でもまたそれを乗り越えていく彼女と周りで支えるスタッフとの絆が読むものに感動を与えてくれます。
ピンチはチャンス。これからもマザーハウスを応援していきます。 -
発展途上国の底力を知りました.途上国の人たちの可能性を一番信じている山口さんに感銘を受けました.可能性を思うことはとても大切なことだと思いました.
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1作目を読んだ衝撃と感動の勢いのまま2作目も読んだ。
前作から2年ほどしか経過していないのにもかかわらず、山口さんの経営者としての観点がめちゃくちゃ進化しているのに驚いた。
全体を通して「仲間」について語られる箇所も多く、リーダー像のひとつとして参考になる部分もたくさんあった。
企業の社会貢献のありかたや、消費者が求める「金額にあらわれない価値」などの視点は、出版から10年たった今も参考になるものばかりだと感じる。 -
マザーハウスは人情味や人と人との触れ合い、繋がり、あたたかさ。そして自分たちで作り上げる自前主義。
他にはない哲学で、そして情熱で商品を作り、販売している。
その反面、次々と降りかかる試練は心身ともに消耗しただろう。
バングラディシュでの立ち退き要請。
出会った現地のスタッフの退職と退職時になって
急に利己的な態度になる様子。
そしてネパールでの脅迫や裏切り。
山口さんの思いや哲学とはまるで真逆の体験は
ほんとうに人間不信に陥っても仕方がない。
こんな中で山口さんがビジネスをあきらめないで続けることができたのは、「途上国からブランドをつくる」ということ。そこにいる現地の人たちを守りたい、この国の可能性を広げたい、そしていつも立ち返る自分自身の夢。
あとは日本での成功とスタッフの方達がひとりひとり自立していて、山口さんが途上国で目の前の現実問題の解決に集中できている。
ピンチや失敗は自分たちを強くし、可能性を作り、変化をうむものと信じる気持ちが、山口さんを夢に向かって歩き続けさせているのかもしれない。
プロローグにあることば。
自分が信じた道を歩く。これにつきるな。 -
”マザーハウス 山口絵理子さんの著書。
<キーフレーズ>
<きっかけ>
鎌倉投信 受益者総会 会場(大さん橋ホール)にて。”