- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062826037
感想・レビュー・書評
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動物学。なかなかおくが深い。
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本来四足のサルが二足歩行してるのは構造的に無理がある。足のむくみ、貧血、胃下垂…。しかもわずか500万年で脳が3倍に肥大化したのは異常とのこと。無数の死体を解剖して生物の仕組みや進化の謎を研究してる学者さんと爆笑問題の対談。
遠藤さんと爆笑問題の会話が噛み合ってたので面白く読めました。
脳が発達して身体能力以上の破壊力(=核兵器など)を持ってしまったヒト。戦争しない新人類?への進化を待ってる間にボタンを押してしまうかもしれない。自滅しないために頭をもっとちゃんと使うしかないとのこと。
動物園は娯楽施設ではない。教育機関である。娯楽は動物園の機能のワンオブゼム。だから税金で運営し研究、展示に専念し、エンタテイメントなど経営に注力すべきでない、と遠藤さん。全く同意見である。
学者の自己満足じゃ意味がない、なるべく多くの人が楽しく判るように工夫する努力は必要だ、と太田光。これまた同感です。
でも行政改革で民営化され、お金儲けできない動物園、博物館は閉鎖してるとのこと。
我々の国が文化をどれだけ大事にしているのか考えさせられました。
余談ですが、たしかマンガ「ZOO KEEPER」(作・青木幸子)も同じテーマ取り上げてたのを思い出しました。 -
ありえないぐらい不自然な進化を急激に行い、すごい勢いで地球を破壊していく人間は地球生命体における失敗作。なるほど
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比較解剖学者との対談。
解剖して初めてわかったことも多いが、死体の解剖そのものがマイナーなために日本では難しいことが多いようだ。
動物園は学習の場であって、経済のモノサシで計るべきではない怒りはもっともである。 -
「美しさは頬骨に宿る」という帯に惹かれ、読み始めた本。
『とにかく死体、ひたすら死体』とサブタイトルも興味深い。
遺体科学という分野で、比較解剖学者と爆笑問題が対談する
NHK番組の文庫化。
パンダは7本指だった!など、興味深い内容で、
「生物が生物である理由」より、格段に読みやすい。
時間をおいてもう一度読むべき本 -
[ 内容 ]
美しさは、頬骨に宿る。
博物館も動物園もエンタテイメントではありません。
標本は未来の人類へと引き継ぐべき知の源である。
[ 目次 ]
プロローグ 愛知県にある京都大学?
第1章 とにかく死体、ひたすら死体
第2章 わくわく動物死体ランド
第3章 人間は欠陥品?
第4章 動物園は遊園地ではありません
第5章 先生、一生、もがいてください
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
この番組かなり面白いよねー。
京都に来てからはバタバタしててほとんど観れてないけどさ。
遠藤先生の回は直接は観てないんだけど
ちょこちょこスペシャルとかで「あ、この人絶対面白い」と気になってたんで
生協で見つけて思わず購入。
「比較解剖学」ということなんですが。
対象を選ばずとにかく手当たり次第解剖して研究していく、
というスタンスは非常に面白いと思った。
選ぶ=何かを見落とす、か。
あと、「動物園と教育」論。
芸術学の篠原教授も言ってたんだけど
文化・教育面にもっと国がお金かけないといけないね。守らないといけないね。
教育機関である以上誰もが気軽に入れる場であってほしい。いろんな意味で。
なんかね、もっと文化・教育面を大事にする国になるといいなと思う。 -
TV番組「爆笑問題のニッポンの教養」の内容を書籍化したもの。動物の死体を解剖することによって、体内の仕組みや進化の過程を推測する比較解剖学の研究をしている研究者を取材しています。動物の死体はどんなものでも際限なく集めているとのことですが、幅広い知識を得ることよって見えてくるものがあるとのことです。いまだに指先や眼をつかって人間の感覚によってデータを得ているという言葉は解剖学ならではだと思いました(2008.1.29)
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遠藤先生の人間性に惹かれる。一流の科学者である前に一流の人間であらければならないと思った。しかし、科学者というのは本当にそれが好きでないとなれないな。