爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 11)
- 講談社 (2008年1月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062826068
作品紹介・あらすじ
人間の体はジグソーパズルみたいなもの?
石も木もミミズも人間も、それを形作っている分子は同じ 生物と無生物の間にはどんな線が引けるの?
感想・レビュー・書評
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福岡先生をフィーチャーしたNHK番組の書籍版です。
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生きるとはなにか、ロジックに解説している1冊
爆笑問題と、福岡先生の掛け合いなので、
非常に読みやすい。
生物が苦手という方に、触りの一冊としてもおすすめ -
娘の学校で借りました。区の図書館より面白そうな本が沢山。恵まれている!以降は本からの引用です。//言葉は…思考を限定する。しかし、その限定された世界を突破するのも、やはり言葉だ。
生命とは。たんぱく質、DNA、栄養、水。DNA、構造の中に増えるっていうメカニズムを内包。生命とは、自己複製できるもの(20世紀の考え方)。動的平衡。何となく分かるっていうのは大事な事で…自然っていうのはそういう常に流れているももだなっていうのはどこかで知っていること。一瞬を形作る効果。ガスなんです。食べ物にある情報をいったん解体して吸収する。アミノ酸レベルに変えて。カルシウムやビタミン剤は…それ以上分解できないもの。 -
「生物と無生物のあいだ」の著者である分子生物学者 福岡伸一さんと爆笑問題の対談本。文章と写真を見る限り福岡さんは真面目ないい人です。
”科学も宗教も、ひとつの文体/説明です”
”我々は、過去に確認済みのことを、ただ新しい文体で語っているだけかも知れません”
”勉強は、既成概念や遺伝子が強制する生き方(能の癖)から自由になる為です”
”例えば、虹は七色ではなく連続したスペクトルでどこにも線はない。とか”
”例えば、空を飛べるはずみたいな自由な発想とか。”
”科学は最後は言葉。どういう納得をもたらす言葉か、です”
科学を判りやすい言葉で表現する人なので、相手が言葉のプロ爆笑問題ということで、難しい科学の話が判り易い一冊です。
生物が生物である理由とは・・・。
動く動かない?意思の有無?木は?石は?地球は???
細胞は「ブドウ糖」「たんぱく」「DNA」「生理食塩水」で出来ていますが集めただけでは生物に成りません。揺らしても電気ショックでも成りません。
じゃ生物とは何か?福岡さんは「自ら増殖できるもの」と定義しています。
エントロピー増大という宇宙法則があって、形あるものは総て崩れるっていう法則ですが、生命は自ら破壊と生成を繰り返し、細胞を入れ替えることでエントロピーから逃れてる。破壊と生成の速度が落ちてエントロピーに追いつかれたときに途絶える。
これが生命の特徴という訳です。
しかし細胞以上の速度で、物質を形成する「分子」は入れ替わっているそうです。ネズミに、”分子に印を付けた餌”を食べさせた実験では食べ物の分子とネズミの分子が入れ替わったそうです。
因みに分子が常に入れ替わっているのに、ネズミ(物体の同一性)が維持されることを”動的平衡”と言います。
で、分子ですから、木、石、地球を生成する分子とも入れ替わっているというのです。
つまり生命の体は、石や雲、宇宙だった分子と常に入れ替わっているという!
ということは、分子レベルでは生物と無生物の境界はなく、また生命は途絶えても分子は生物や無生物の間を駆け巡り続ける・・・「千の風に乗って」ですな。
動的平衡で同一性を保つけど、分子レベルでは別人の昨日の自分と今日の自分。
分子レベルでは地球全体、宇宙の総てと繋がっているということを科学的に感じた気になれました。 -
科学とは分かりやすい言葉でアウトプットしてなんぼだ。動的平衡が分かりやすく説明されている。
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福岡氏が今までの著書の内容を比較的単純かつわかりやすく語り、太田氏が理解しづらい喩え話で引っ掻き回し、でもそれがなかなか面白かった。
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非常に面白かった。簡単に納得しない太田さんに真摯な態度で説明する福岡ハカセの掛け合いが、より一層のテーマの深みを与えてくれた。
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やっぱり太田光は天才だな でも田中も必要