サアカスの馬・童謡 (21世紀版・少年少女日本文学館18)

  • 講談社
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本棚登録 : 22
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062826686

作品紹介・あらすじ

ある日『僕』はサアカスのテントにつながれている馬に眼をとめた-。主人公の心の動きを鮮やかに感じさせる安岡章太郎の「サアカスの馬」。少年期の長い病気による、肉体的、心理的変化を描いた吉行淳之介の「童謡」ほか、遠藤周作、阿川弘之、小川国夫、北杜夫など、「第三の新人」と呼ばれた作家たちを中心に、全八編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 2013年1月26日 安岡章太郎 死去。(92歳。)
    このニュースに接し、ふいに 安岡章太郎を読みたいと思った。
    まずは、気軽に読めそうなこの本から始めて、気に入ったら、他の作品も読むつもり。

    安岡章太郎の作品は、中学生が主人公の「宿題」、そして表題の「サアカスの馬」、
    つぎは、吉行淳之介 「悪い夏」
    どうも、日本のこういった小説は 好きになれない。

    阿川弘之の作品は、例の有名な「スズキとオコゼ」。これは傑作だ。
    一番感動したのは、遠藤周作の作品「最後の殉教者」。

    「21世紀版少年少女日本文学館」 でよかったのは、個性的な挿絵。
    ルビや説明は少し煩わしかったが、旧仮名や難しい漢字はひらがなにするなど読みやすくしてある。
    コラムの解説は、忘れていることもあったので 参考になりよかった。

    2013/01/31 予約 2/5 借りて読み始め、読みたい作品だけ読み終わる。

    内容と著者は

    内容 :
    ある日『僕』はサアカスのテントにつながれている馬に眼をとめた―。
    主人公の心の動きを鮮やかに感じさせる安岡章太郎の「サアカスの馬」。
    少年期の長い病気による肉体的・心理的な変化を描いた吉行淳之介の「童謡」ほか、
    遠藤周作、阿川弘之、小川国夫、北杜夫など、戦後に花開き、「第三の新人」と呼ばれ新しい時代を切り開いた作家たちによる全8編を収録。
    読みやすい総ルビ、豊富な用語解説付き。

  • 中学生に第三の新人を紹介するため、先生が作ったような本。
    第三の新人といえば、私は劣等生的主人公で、ちょっと反社会的(あくまで個人的なもので、思想的なもの、組織的なものとは相容れない)、結構リリカルというイメージなのだが、この本は子ども向けのため、全体に弱い印象。これを読んで、第三の新人の他の作品も読んでみようとは思わないだろう。そういう意味では残念な本。性愛に関するものが殆どないので、先生や親は安心だろうが。
    とは言え吉行淳之介の作品には濃厚な性の香りがするが。そしてその「悪い夏」が一番良かった。
    遠藤周作の「最後の殉教者」は、「沈黙」にはまだ手が届かない子どもにも読める、同一テーマの小説。阿川弘之の「鱸とおこぜ」は、「山椒魚」を目指したのかも知れないが、大変奇妙な仕上がりで笑える。阿川弘之は山本五十六とか志賀直哉とか硬い小説を書く作家という先入観があっただけに意外だった。北杜夫の「天井裏の子供たち」もかなりの異色作。小川国夫の「人隠し」は、これは入れない方が良かったのでは。なぜこれを入れたのか、謎。

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著者プロフィール

安岡章太郎(1920年5月30日~2013年1月26日)小説家。高知県生まれ。1941年慶應義塾大学文学部予科入学、44年に陸軍に応召、満州へ送られるも胸部疾患で現役免除。戦後復学するが、脊椎カリエスを患い、48年英文科を卒業。51年、文壇デビュー作「ガラスの靴」が芥川賞候補となり、吉行淳之介、阿川弘之らとともに「第三の新人」と呼ばれる。53年、「悪い仲間」「陰気な愉しみ」により芥川賞受賞。60年、『海辺の光景』で野間文芸賞、67年、『幕が下りてから』で毎日出版文化賞、74年、『走れトマホーク』で読売文学賞、82年、『流離譚』で日本文学大賞、89年、『僕の昭和史』で二度目の野間文芸賞、91年、「伯父の墓地」で川端康成文学賞、96年、『果てもない道中記』で読売文学賞(随筆・紀行賞)、2000年、『鏡川』で大佛次郎賞等、数々の文学賞を受賞。2001年、文化功労者。

「2018年 『僕の昭和史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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