- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062826853
作品紹介・あらすじ
太陽や草木も神さまだって知ってた?
わかったぞ! 日本のなりたち、今の日本、そして未来のすがた
わたしたちの心の奥にある、神さまについて考えてみましょう。神さまはどんな姿をしているの? 仏さまって神さまなの? 日本人は無宗教だっていわれるけど、ほんとう? どうすれば神さまと会えるの? 『日本のもと・神さま』は、昔から受けつがれてきた神さまを信じる心や、さまざまな神さまや宗教の歴史、現在、これからがよくわかる一冊です。
感想・レビュー・書評
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子供向けの本でしたが神さまについて体系的に考えたことがなかったのでなかなか面白かったです。
国ができる前の日本で人々が信じていたのは自然そのもの、感謝の対象となるものはみんな神様。
「死」をとても身近に感じているからこそ、今生きていることや自然に対する感謝の心を忘れないし、生と死がつながっているのを信じて疑わない。
「信心」とは何か大きな力を感じて、素直な気持ちになること、つまり人間の能力を超えた特別な力を持つ神様の存在を感じて、恐れるとともに尊敬し、自分たちを救ってくれるよう祈ること
日本の信心は、自分たちを取り巻く命あるものへの感謝の気持ちから始まったと考えられる。
私が思ったのはもともと神さまは人の心が生み出したものであるから信じる神さまは人それぞれでいいのかなと。
つまり対象はなんであれ「信じるものは救われる」ですね(笑)
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日本人の道教、自然に関する「神様」について、よくまとまっていてわかりやすい
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日本人の「神」について、わかりやすく
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日本における「神さま」について、歴史を軸に温故編と知新編とで書かれています。
子供向けの本なので、とても簡単な文章でわかりやすく私にはちょうど良かったです。
縄文時代の人がどのように神の存在を感じるようになったのかというところから始まり、日本の歴史もざっと振り返りつつ、宗教がいかに社会や政治と絡み合って来たのかよくわかりました。
宗教ってその時代によって捉えられ方が違ったり、都合良く解釈されたり、随分あやふやなものだったんだなー。
歴史を知って、現状やこれからのことを考えるよいきっかけになる本だと思います。
親子で楽しめます。 -
小学生でも分かりやすい。良書。
p89
ひとつにまとめるためには中心が必要で、そのために「古事記」や「日本書記」の神話によって「神さまの子孫」「万世一系」とされていた天皇が、現人神という名の最高のシンボルとして引っぱりだされたのです。
明治政府が人々に敬うことを義務づけるようになってからの神道を、それまでの神道
お稲荷 農耕の神
八幡 武神 源氏の氏神
天神 平安時代の政治家 菅原道真 学問
住吉さま 漁業、水 農業、和歌の神
お諏訪さま 戦いの神 -
宗教だけでなく歴史、政治などからめての説明。
シリーズで揃えたい児童書。 -
日本の宗教については「無宗教」だとか「多くの神が存在している」などと言われることが多い。一つの家に神棚と仏壇が両方備え付けられ、クリスマスもお盆も行事として受け入れられている日本にとっての「神さま」とは何か、この本では解説されている。縄文時代から時代に沿い、当時の日本人との対談という形で進んでいくので、人々の考え方の変化がとてもわかり易い。子どもはもちろん、これから宗教や神仏について学ぼうとしている大人にもおすすめの一冊だ。
縄文時代は自分と死とがとても近いところにあり、生きていることへの感謝がそのまま信心へとつながり、どこにでも神さまはいる、という考えが生まれた。後にインドやヨーロッパから他の「神さま」が伝わってきても区別することなく信心を抱いてきた。このように日本人の自由な信心についての他、日本人には理解しがたい問題でありうる宗教間での争いの原因や、宗教のこれからについても触れられている。
専門知識はないがまず神仏についてひと通り知っておきたい人は、まずこの本を読んで日本の「神さま」について学んでみてはどうだろうか。 -
チビPAOの誕生日プレゼントとして妹から頂きました。
おもしろかった!
わかりやすいし。
チビPAOよりあたしが楽しかった!