天駆ける皇子

  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062828123

感想・レビュー・書評

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  • 古代、穴穂部皇子を主人公にした小説は初めてでした。
    蘇我、物部の争いあたりを描く作品は、基本的に蘇我視点、時々物部視点の作品が多く、
    当事者の1人である穴穂部皇子が主人公というだけで、新鮮でした。

    穴穂部は実直に、推古を愛していたような感じ…しかも推古もそうだったかも?な描写があったり。
    甥にあたる厩戸皇子とのかかわりが描かれていたのも新鮮。

    久々に面白い古代の小説!と思いました。

  • 読み終えて、まるで峻烈な炎だなと思った。蘇我氏と物部氏が対立する中、王位を欲して生き急いだ穴穂部王子の姿が、鮮やかに描かれている。その輝きは、王子が手をのばそうとした星の瞬き1つほどの時間かもしれないが、だからこそいっそう強く心に残るのだろう。そして勢力争いという表舞台の陰で、韓人たちが作り上げた技の結晶にひそむ企み――たくみな技術と仏教のコラボにより、じわじわと潜在的に日本への支配力を強めていく外つ国の意図が恐ろしい。

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