ヤクーバとライオン (2) 信頼 (講談社の翻訳絵本)

  • 講談社
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本棚登録 : 264
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062830164

作品紹介・あらすじ

男とライオンは闘う。お互いを助けるために ライオンたちが村の牛を襲いにきた。家畜係のヤクーバは、ライオンの王者と闘うが、お互いに相手を傷つけまいとする。深い信頼で結ばれたふたりの、感動的な物語

感想・レビュー・書評

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  •  翻訳者の柳田邦男さんは、絵本作家の伊勢英子さんと一緒に活動され
    ています。
     伊勢さんのフランスでの展覧会に関連した記載で、柳田さんが表題の
    「ヤクーバとライオン」の翻訳を進めていると書いてあり、機会があれば読
    んでみようと思っていました。

     ティエリー・デデューはフランスの絵本作家でありイラストレーター。絵本
    ですが、黒一色の力強い、版画を思わせるような独特なタッチの絵です。
    ストーリーとマッチしてライオンと対峙するシーンは緊張感が溢れていま
    す。

     内容は絵本としては難しく、1巻は「戦わない勇気」、2巻は「守るべき義
    務と信頼」。 傷ついたライオンを見逃し、自らは戦士となれなかったヤク
    ーバは、日本人なら武士道というべきところ。しかし伝えたい内容は深く、
    限りなく続く憎しみと報復の連鎖から、如何にすれば抜け出すことができる
    か。
     後半はライオンの王と牛を守るヤクーバとの対峙。互いに信頼する二人
    は、傷つけることなく、仲間の前で果てしなく戦う。

     子供には難しいかと思ったのですが、ふと考えると、大人の我々が抱え
    ている社会での問題、民族間の憎しみの方が異常であり、ヤクーバとライ
    オンの関係を伝えずらいのかもしれない。
     子供の方が素直に、動物と人間を越えても「真に正しい事」を直感で理
    解し選択できるのかもしれません。 絵本と子供には大人の形式的な知を
    超える力があります。

  • 1巻と併せて読みたい。
    牛を守らなければならないヤクーバと群れを守らなければならないキブウェ。

  • ライオンとの闘いを拒否したために牛飼いとして平凡な日々を送っていたヤクーバの元に,腹を空かせたそのライオンがやってくる。ヤクーバは,育てている牛を失うわけにはいかない。一方,ライオンだって自分たちの命がかかっている。さて,今度こそ,二人(二匹)はたたかうことになるのか。
    『ヤクーバとライオン』の続編。信頼とはなにか? 闘わなければならない状況は,やはりあるのか…ネタバレになるのでやめておきますが,やはり考えさせられる本です。

  • 2023年12月6日(水)朝学
    6年B組
    1の続きのお話。
    今度は、ライオン側の立場でお話が進みます。
    ただただ「すごいなぁ」という感想しか出てこないのですが、子どもたちはどう感じ取ったでしょうか。
    1と2も、図書室に置いておくので、ひとりで読み返してくれるといいなと思います。
    (読み手:H)

  • 友情。信頼。勇気。6分。高学年から

  • 2022.12.1 6-3

    2021.12.8 6-4

  • 2021.12.10 6-1

  • 6分
    1 勇気の続編。

  • 6-1 2020/01/22

  • 2019 5-3
    6分

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著者プロフィール

1955年、フランス南部生まれの絵本作家、ティエリー・デデューが放つ、手をつなぎ合ういのちの賛歌。邦訳既刊『ヤクーバとライオン』1、2、『まよなかのたたかい』。

「2021年 『雪ダルマは生きている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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