風の館の物語1 (文学の扉)

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本棚登録 : 112
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062832014

作品紹介・あらすじ

その館には、人と同じように“心”がすみついている――
『バッテリー』のあさのあつこ 待望の新作!
『月刊少年シリウス』連載の人気小説、単行本化

母が入院し、田舎の親戚の家で過ごすことになった水内洵と沙菜の姉妹。2人が訪れたその家は、地元の人たちが『風の館』と呼ぶ古くて大きな屋敷だった。館で起こる不思議な現象……。そしてある夜、洵の前に少年の幽霊があらわれる――。

感想・レビュー・書評

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  •  母の入院により、5歳の妹・沙菜と2人、大伯母・琴音の元で暮らすことになった6年生の洵。広大な屋敷に暮らすのは、大伯母と孫の千夏、千夏の母、そして使用人夫婦の5人だけ。しかし、屋敷には不思議な気配が……?!
     風に囲まれた「風の館」の秘めた謎と複雑な人間関係をめぐるファンタジー。


     図書館本。
     ちょっとホラーっぽい雰囲気もあるファンタジーということで読んでみた。
     あさのあつこ氏は相性が良くない作家の1人なので不安はあったのだが……やっぱり合わない感じ。

     文章は読みやすいのだけど、厚さのわりに無駄話が多く、話の進み具合がイマイチ。主要な登場人物がだいたい出揃ったところで1巻終了。

     主人公が女の子だから仕方がないんだけど、女性(それも、少し昔の母親)的な価値観がポツポツと見え隠れしてちょっとうんざり。
     主人公がボーイッシュ過ぎる見た目のため、しょっちゅう男だ女だとジェンダーが絡んでくるのも鬱陶しい。
     キャラクター造形もなんかちょっと、古さを感じるんだよね……。

     酷評ばかりしてしまいそうな予感を抱えて次巻へGo!

  • 全く知識なく、あさのあつこさんの作品、というだけで読み始めました。
    いい意味で裏切られた内容。続きが気になります。

  • 母が入院し、田舎の親戚の家で過ごすことになった水内洵と沙菜の姉妹。2人が訪れたその家は、地元の人たちが『風の館』と呼ぶ古くて大きな屋敷だった。館で起こる不思議な現象……。そしてある夜、洵の前に少年の幽霊があらわれる――。

  • なぜだか今まで旅館の話だと思っていた。ファンタジー要素のある物語であった。

    大人や老人だからと言って完璧な人間ではない、というあたりがあさのさんの作品から私がよく感じるメッセージ。

  • 12歳の主人公の少女、洵(じゅん)が凜としてカッコイイです。
    『バッテリー』の巧(たくみ)とか、あさのさんはこういうタイプの子を描くのがうまいなぁと思う。少しとがっててハラハラさせられるけど、まっすぐで気持ちがいい。
    母が入院して、「風の館」で暮らすことになった洵と5歳の妹。気難しい館の主、大おばの琴音(ことね)、洵と気が合いそうな少年、千夏。訳ありそうな千夏の母や、不思議な部屋で洵が出会った死んだはずの琴音の長男、洵吾。そして洵とは言葉が通じる2匹のネコ、ボディガードの犬のレン…と登場人物も謎が多く、これから何かが起きる予感でいっぱいです!

  • 早く続きが読みたい

  • 妹と二人で風の館に預けられた洵。風がささやく館で、不思議な出来事が起こる。30年前に死んだ洵吾、化け猫?のカグラ、お茶を入れてくれる猫ポロ、頼りになるナツ、謎の多い大おばあさん風間琴音。2巻が楽しみです。

  • あさのあつこ作品で
    少女が主人公の小説はこれが初読みです。

    全巻読破しましたが
    全体にわたってほんわかしてはおらず、
    「いつも背筋をしゃんとしていなきゃ」という
    主人公の気持ちが貫かれていて
    気持ちよかったです。

  • 洵と沙菜の姉妹が母の里に一時預けられる。地方の旧家のその家は風の館と呼ばれる不思議な家だった……。
    一見男の子のような12才の洵と幼くて愛らしい沙菜。佐藤多佳子との対談で「少年大好き、あやかし大好き」と語っていたあさのあつこの本領が発揮されている。
    連作になるようだが、こんな話なら子どもたちも心惹かれることだろう。

    作成日時 2007年04月19日 02:07

  • 著者が得意とする思春期独特の心理描写があり、なおかつファンタジーで、おいしいとこ取りな一冊だと思いました。
    続きがとても気になります。

    文字の大きさがかなり大きく、挿絵も多いのでとても読みやすいです。
    内容的には、表記してある通り小学校高学年から向けだと思います。

  • 図書館で借りたんですが、なかなか面白かったです。<BR>
    が、気になるトコで終わりました…。<BR>
    二巻はいつですか?(笑)<BR>

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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