- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062832342
作品紹介・あらすじ
小学6年生の知希は、父さんの転勤で、父さんと二人、都会から離島に引っ越してきた。転校して初めての夏休みを迎える。
港で一人魚釣りをしていると、柄の悪い二人の同級生が話しかけてきた。最初は距離を置いていた知希だが、乱暴そうながらどこか通じ合うものを感じ、仲間として過ごすようになる。
そのうちの一人、英治は、巨大な「幽霊魚」の伝説を信じ、それを見つけて釣り上げることに情熱を傾けていた。「釣り上げれば、大事なものをぜんぶ取り返せる」と言って……。
幻の「幽霊魚」をモチーフに少年の自立と成長を描く、正統派児童文学作品。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
娘を愛せない母親、という話は読んできたけれど、息子を愛せない母親、という設定は初めてだったと思う。
そして、父親と引っ越した島で出会った同級生の母親は、突然家を出て行ってしまっていた。
タイトルを見て、中をパラパラ見たときは「幽霊魚」というちょっと不気味な言葉から釣りの話がメインかと思ったけれど、読み終わったあとは、まだ小学生の子どもがこんなに家族問題で本心を表せないで生きている、という内容が心に突き刺さりました。 -
キャラクターの葛藤がじわじわと伝わってくる本作。「幽霊魚」に自分の願いを込め、釣竿をふる男子たち。それぞれの過去にもの悲しさを感じつつ、一緒に釣竿を握りたくなります。まっすぐなアツさっていいなぁ。
-
面白かった!
-
幽霊魚を釣りあげたら、願いが叶う
頑なに信じて、一人釣りをする少年
自分ではどうしようもない問題を抱えている。
-
コワイ………………………
-
いい雰囲気だったけど、尻すぼみかな。
主人公と幽霊魚の話だとすると、いいのかこれで。