ガリバー旅行記 (21世紀版・少年少女世界文学館 第4巻)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062835541

作品紹介・あらすじ

だれだって、もし、自分がもっと大きくて強かったら、とか、小鳥みたいに小さくなれたら、とか、ふと、思うときがあるものです。『ガリバー旅行記』は、なによりもまず、そうした夢をかなえてくれる、ゆかいな冒険の物語です。わたしたちは、世界の海を航海するガリバーにさそわれて、「小人国」や「大人国」をめぐり、さらに奇妙な「飛ぶ島」からの帰りには、むかしの日本にも、ちょっと寄り道をしたあと、最後には、ことばをしゃべる「馬の国」にまで、わたることになります。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが知っているガリバー旅行記は、
    ガリバーが巨人になって活躍する、最も有名な、小人の国のお話、
    逆にガリバーが小人扱いされる大人国のお話、
    それから空飛ぶ島(ラピュータ)に住む王が支配する国のお話、
    そして最後に猿の惑星を思い起こさせる馬の国のお話、
    以上4つの国で生活したガリバーの冒険談によって構成されています。

    好奇心旺盛なガリバーは船医ですがとにかく冒険好きで、
    妻子のいる家に戻ってもすぐに次の冒険に出てしまいます。
    挙句、人間嫌いになって帰ってきて、この物語を書いているという設定です。

    何故人間嫌いになってしまったのか…。
    これは作者のスウィフトが痛烈な批判家であることに起因します。
    つまり、このゆかいな物語には、痛烈な人間社会批判が込められているのです。

    滑稽な登場人物達をガリバーと一緒に客観的に観るとそこには、
    偏見、不正、虚栄、欲、不死の憧れといったことや、
    イワンの馬鹿同様、非生産活動への批判が見えてきます。

    そしてそれらはスウィフトがガリバー旅行記を書いた1726年当時から
    現代まで変りません。そこに読み継がれて来た所以があるのかも知れません。

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著者プロフィール

ジョナサン・スウィフト(Jonathan Swift)(1667 - 1745)
アイルランド生まれの英国十八世紀を代表する作家。『控えめな提案』『書物合戦』『桶物語』などの作品がある。

「2021年 『ガリヴァー旅行記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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