イワンの馬鹿 (21世紀版・少年少女世界文学館)

  • 講談社 (2011年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (314ページ) / ISBN・EAN: 9784062835701

作品紹介・あらすじ

文豪が心をこめて描いた神の愛、悪魔の誘惑、人間の知恵
「戦争をさせたかったのに、あのばかが平和にしやがった。」悪魔のたくらみもイワンがこっぱみじんに!?
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク

トルストイは、『戦争と平和』『アンナ=カレーニナ』などを書いた、世界的にたいへん有名な作家です。そのトルストイが晩年、心血を注いで書いたのが、民話の形をかりた『イワンの馬鹿』をはじめとする作品です。これらには、トルストイの長い人生経験にうらづけられた、人生の真実が描かれていて、人間のほんとうの生き方についての深い教訓がこめられています。本物の文学だけがもつ人間の英知が、まるでダイヤモンドのように、きらきら輝いています。作品を繰り返し読むことによって、その深い感動は、心の中に、一生消えずにのこることでしょう。

世界中で少年少女に愛されている文学作品は、21世紀の日本の子どもたちに、国際人として欠かせない教養をもたらします。楽しく読みながら世界各国の歴史や文化も学べる、興奮と感動の「世界文学全集」の決定版です。

<目次より>
イワンの馬鹿
 三人兄弟と妹
 悪魔じじいのたくらみ
 悪魔小僧≪その1≫木の根っこ
 悪魔小僧≪その2≫兵隊
 悪魔小僧≪その3≫金貨
 金貨とわらの兵隊
 よくばりな兄たち
 王さまになったイワン
 三人の王さま
 悪魔じじいのおでまし
 戦争と兵隊
 頭で働く紳士
(以下略)

感想・レビュー・書評

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  • あとがきで、トルストイは晩年、自分がそれまで書いてきた本を否定し、より宗教的に、どう生きるかや、愛する大切さを主軸のテーマとし、より平易な言葉で誰もが読める民話を書いて行くに至ったとあった。その中で一番有名な「イワンの馬鹿」を含む数作が入っている。

    宗教的な信心深さが主軸にあり、無宗教の自分には寄り付けないところもあるが、日々の生活のなかで、そして仕事をするうえでも、教訓になることが多く書かれていた。

    ◯悪で悪を取り除くことはできない
    ◯自分自身を思いわずらうのをやめて、心を清めたときに、はじめて他人の心を清めることができる。
    ◯彼の心が燃え出したので、他人の心にも火がついた。

    人と争っても何も良いことはない。謙虚に日々の仕事と丁寧に向き合い、清い心で信じた道を行け、というメッセージを受け取った。なかなかストイックな作家さんだなという印象を持った。

  •  トルストイは「戦争と平和」などを書いた、世界的な文豪だが、晩年はそれまでの自分の作品を全て否定し、読み書きの出来ない農民たちにも読める易しい民話を作っていった。この本は、そのいくつかを収めている。
     人間、暮らしぶりが良くなると、どんどん欲が出てきて、どこまで行っても幸せな気持ちになることは出来ないという思想。人は、自分のために生きているのではなく、他人への愛によって生きているという思想。人が自分に悪いことをした時には仕返しをするのではなく、許しておけば相手が自身の良心によって気づいてくれるという思想。
     トルストイの人生やキリスト教思想に基づき、貧しい農民達の生き方を肯定するようなお話ばかりだった。
     貴族出身で文豪として名声を得たのに、トルストイって偉い人だったのだな。
     これは少年少女向きに編纂されていて、注釈やふりがなが多く、ふんわりした挿絵もあって、民話として易しく読むことが出来た。

  • 物語の中心となるのは、「兵隊のシモン」、「肥満のタラス」、「馬鹿のイワン」の三兄弟です。三人の仲をこわそうと悪魔がそれぞれ邪魔するのですが、その手口が面白いし、イワンのなにげない行動でげきたいするところは笑えるので、よくみてください。三人は策略にはまるのか!?ドキドキハラハラがとまりません。

  • 21世紀 少年少女世界文学館
    イワンの馬鹿/2011・2・17
    講談社
      レフ=ニコラエビッチ=トルストイ
    訳:木村 浩  ・1925~1992
              ・ロシア文学者
              ・ロシアの小説を数多く翻訳

    ・イワンの馬鹿
    ・人にはたくさんの土地がいるか
    ・人はなにによって生きるか
    ・受洗の子
    ・小さな火だねでも、大火事になる

    ・本文中に解説や説明文、絵が挿入してある
    ・聖書の箇所も書いてある

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