iKILL (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062836081

作品紹介・あらすじ

「急ぐかい、ゆっくりやるかい」
……イキルためには、キルしかない――。

他人の欲望を糧に暮らすネットアイドル……
復讐のために死体を切り刻む女子中学生……
過去を100円硬貨で清算するビジネスマン……
そして静かに稼働を始める処刑システム……。
謎の暗殺者・小田切明(オタキリアキラ)が仕掛ける終わりのない残虐遊戯。

これぞ、小説家(クリエイター)・渡辺浩弐を代表する運命の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • ※グロめな表現有り注意。紙の本で読んでほしいですが、実はネットでも公開されているので、読みたい方はそちらで読むと良いかと。(ちなみに言うと「謎と旅する女」の仕掛人様です)星海社FICTIONS版と違うのは、挿絵が無くシンプルなページが差し込まれていること。文章が書きかえられていたり、書き加えられていたり、一部にルビがふられていたり、いなかったり。
    初版のみ名刺風の栞が仕込まれてます。その名刺には『iKILL 2.0』への切符(QRコード)が。残念ながらアクセスしてもページが消えているので、次回作を読みたいのでしたら、星海社FICTIONS版『iKILL 2.0』がございますのでぜひ。

  • 渡辺浩弐の本を読むのは、『1999年のゲーム・キッズ』、『2000年のゲーム・キッズ』以来だから、かれこれ7年ぶり?

    ちなみに、『1999年&2000年のゲームキッズ』は、未来を舞台にしたショートショートです。
    ブラックユーモアたっぷりで、あたしは結構好き。

    さて、で、『iKILL』。
    4話構成で、全体的にグロテスクな感じ。
    あたしはそんなにグロいのは苦手ではないけど、想像するとちょっとイヤかも。(でも、綾辻行人の『殺人鬼』に比べたら、こんなの全然かわいいもの)

    殺し屋さんの話。
    ぶっちゃけ、依頼が来て、殺して、それだけの話。
    でも、殺し屋はクールでかっこいいし、ストーリーはネットやゲームに彩られてて、渡辺浩弐らしいなぁって感じ。

    あたしが一番おもしろかったのは、4話目「殺し屋には顔がない」。
    なんか、ネットの危うさをひしひしと…。
    ふつーにありえそうだからよけい怖い。

    で、もひとつ、おもしろ…くはなかったけど、斬新だなぁと思ったのが、本の中にさりげなく挟まっている、小田切明(←『iKILL』に登場する殺し屋)の「名刺」。
    QRコード(でいいんだっけ?)がついていて、接続すると…。

    リアルタイムに「イヤ〜な感じ」を味わえます。

    グロいのが苦手じゃなければ、人生何事も経験!(?)
    試みに一度、名刺を使ってみてもいいかもです。

  • (収録作品)猿は猿を殺さない/狼なんかこわくない/中の人などいない/殺し屋には顔がない(講談社BOX)

  • ニワンゴの方で読んで、ハマり。本屋さんで探し出して買った本。
    グロ耐性は皆無ですが、雰囲気に惹きこまれて少しずつ読みました。
    登場人物がイイ!

  • それともゆっくりやろうか?でおなじみ「Ikill」
    最近星海社から挿絵付きの新装版が出ましたが、主人公が想像していたのより若くイケメンだったためショックのあまり買えてません。続巻読みたいです。
    グロイ内容の暗殺がライトに描かれていますが、結局何?という感が拭えないので面白いけどあまりおすすめできない感じです。
    新刊コーナーにこの作者の死がなんたらって本がありましたが、やっぱり微妙な感がありました。
    死に関してドライ、というか、作業工程というか、いやはや何とも。
    挿絵がなければ好きなんですが。

  • 渡辺さん得意の電脳ホラーといえばいいでしょうか。
    現在は星海社で続いているみたいですね。

  • いじめられていたら相手を殺せばいい。
    いやな上司がいたら殺せばいい。
    世界がくだらないと思えば町を殺せばいい。
    殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ……。
    蟻を潰すより簡単でしょ。
    殺し屋は我々だ。それが真理だ。

  • かなり強烈で鮮烈で苛烈で辛辣な情景描写の数々に、まずは打ちのめされました。

    そして、惜しむらくはその情景描写の生々しさ、もっというならグロテスクさのせいで、恐らく本来著者が読者に伝えたいことが薄まってしまっているのではないか、と感じます。

    いや、もしかしたらそもそものメッセージ性自体が薄いのかもしれません。様々な形で問題化している社会の閉塞感を描いているのだとは思いますが、どうにも、書き切れていない。

    故に、結果「グロい小説」で終わってしまうのが、残念です。

    (2007年読了)

  • 内容が結構ダークな作品。
    けれど、このリアルさがおもしろい。

  • グロテスクな描写がグロテスクすぎる。初め本を読んでいて気分が悪くなりました。
    アニメとかゲームとかを規制する前にこれを規制しろというかんじ。

    ただ、話としてもまとまっているというか読み応えがある。殺人請負人の話。

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著者プロフィール

小説家・ライター。1962年、福岡県生まれ。1980年代から、映像・ゲーム業界でライターとしてのキャリアを出発させる。『週刊ファミ通』での連載を経て1994年に刊行された『1999年のゲーム・キッズ』で、本格的に小説家としても活動を開始。以後も、デジタルテクノロジーを題材に未来の姿をシミュレートするSF小説集として〈ゲーム・キッズ〉シリーズを手がけ続けている。本書での取材をもとにした〈ゲーム・キッズ〉シリーズ最新作も2023年内に刊行予定。著書に『2020年のゲーム・キッズ →その先の未来』、『世にも醜いクラスメートの話 渡辺浩弐ホラーストーリーズ』(ともに星海社FICTIONS)など。

「2023年 『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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