傷物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 488
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062836630

感想・レビュー・書評

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  • 読了

  • 物語シリーズの中ではこれが好きかもしんない。
    儚さ、を感じるというか。
    最後にはみんな不幸になる、という終わり方。
    そして、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードというクッソ長い名前なのに微妙に覚えやすいのはすげぇな、と思う。

  • 図書館で。
    作中ずっと語られていた前提となるアララギ君と吸血鬼のお話。なるほど、だから忍なんだ。そしてヒロインは羽川さんだった。もしかしたらシリーズ全体を通してヒロインは羽川さんなのかもなぁ。

    正直に言うと、強くて正しい羽川さんがこわい。怖いって強いって変換出来るんだ。まさしくって感じだ。
    正論は正しいけれども正義ではないし、正義は振りかざしているだけでは糾弾であり、解決法ではない。羽川さんの正しさは痛くて強いので私だったら関わり合いになりたくない。羽川さんはアララギ君の何を気に入って巻き込まれたのかは謎だけど。

    最後のオチも…こう来るか、という感じ。自分が加害者になりたくないからああいうオチになるのかぁ。俯瞰してみている忍野さんの存在って有難いなぁとこの巻を読んで思いました。

  • 物語シリーズを読んでいく上で押さえておくと、ここからの物語が本当に楽しくなる。

    時系列で言えば1番初めの部分であり、これから物語シリーズに手をつける人でも分かりやすい物語だと思う。

  • 2019.3.2 読了


    阿良々木暦が どうして こうなったか。
    の話。

    本人たちも言ってるけど、バッドエンド。。。

    途中は 相変わらずめっちゃ
    面白いけど、ラストがなぁ

  • ここ最近では非常によい吸血鬼物だったのではないかと。
    旧来の設定に乗っ取りながらこういう話になるとは思いませんでしたね。
    二転三転する終盤の盛り上がりがとても良かったです。
    そうか、前日譚として、こういう話があったから、主人公がああいう性格になったのだなぁとしみじみと思える作品でした。

  • アニメ「化物語」の第1話冒頭に一瞬だけ、前日譚である本作品のダイジェスト映像が流れる。
    私は、羽川のパンツが見えてしまうシーンしか記憶になかった。きっと同士は大勢いるだろう。
    などという私は、この「傷物語」(来年劇場版公開)が気になり、初めて西尾維新氏の原作を手に取った。
    講談社BOX文庫は、通常のラノベと異なり、イラストはボックスカバーと冒頭のイラストのみである。
    絵師さんは、台湾の方だという。知りませんでした。
    文章も二段組みと珍しい体裁である。
    作風は、非常に読みやすい。ほとんど雑談、冗談(文字あそびが多い。アニメ化しにくいw)が多い。
    しかし、主人公の一人称スタイルで内省するポイントも押さえており、バランスがいいなという印象。
    本作品は、化物語でまず見られなかった直接的なグロシーンが多い。
    また、3人のパンパイアハンターとの胸熱バトル物かと期待すると肩透かしを食う。
    10歳位年上の女性と夜通し語り明かしたい向きにはストライクかもしれない。
    そのときは、つまみが切れても、決して買出しに行かないように。

    しかし、羽川は、見られたり、見せたり、脱いだり、外したりと身体を張っての大活躍。
    なんで、メインヒロインの座を明渡してしまうことになったのだろう。
    作者は、嫁にしたい委員長タイプより、ツンデレ属性なのか…?

  • ライトノベル

  •  化物語の主人公である阿良々木暦が、怪異に次々と遭遇することになったきっかけの話。
     物語の時間軸としては、化物語より少し前。
     化物語で、何度も何度も出てきた、春休みの事件。
     阿良々木くんが愚かでどうしようもなくバカだったお話。

     順番としては、こちらを先に読んだのかもしれませんが、物語が全体的に回想として書かれているので、化物語が終わった後、登場人物の説明があらかた済んでいる前提で物語が進行するので、こちらを先に読むと話がわからないかと思います。

     彼がどうしてあそこまで自分を卑下するのか、「吸血鬼に襲われたのは自分が悪いのだ」と考えるのか、正直よくわからなかったんですが、これを読んで、ようやくわかりました。
     まさしく、身も蓋もないですが、阿良々木君が悪い。
     申し訳ないですが、そこにフォローの余地はまったくありませんでした。
     そして、あえて言います……。

     優しくない話だなあ……

     通りすがりの弱っている人を助けた
     それだけであれば、本当に本当に美談だったのだけれど、そこから始まったのはとっても悲しいお話。
     誰も幸福にならない。
     不幸の連鎖なお話。

     道端で泣いていた吸血鬼であるキスショットにも。
     吸血鬼になってしまった阿良々木君にも。

     優しくない。
     本当に優しくない話であった。

     そして、私はこの優しくない話が好きなのだ。
     別に物語が人にやさしくないといけないなんてルールはどこにも存在しないので、私はこの優しくない物語を愛そうと思っている。

     世界は残念ながら、大多数の理不尽でできている。

  • ここから始まる物語・・・

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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