ファイナリスト/M (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
3.26
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本棚登録 : 56
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837071

作品紹介・あらすじ

――探偵日本一になれ?無理です、姉さん。

1万5000人が挑む推理バトルの舞台裏で、連続殺人劇の幕が上がる――!!探偵貴公子 VS 天才外科医 VS 千里眼刑事 VS 僕!19歳!無職!(ただし、人工知能付き)

雄弁なる創造者(新世紀エンターテイナー)、待望のデビュー!

感想・レビュー・書評

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  • 「人間などというものは所詮は人間でしかなく、どこまでいっても「理想的な存在」などでは決してありえないということぐらい、理解をしていたはずなのに。結局、僕が僕自身を信じきることができなかったーそんな弱さが、この結果を招いたのだろう。「人間とはこうあって欲しい」という理想を自分勝手に思い描き、また身勝手に他の人間に投影した、そんな間抜けな行い対し、然るべき報いを受けたのである。」流水大賞がここまで完成度の高いものだったなんて。めちゃくちゃ面白かった!

  • 図書館にて。
    初めての作家だったけれど、裏にあったあらすじに興味を持って続編と共に借りてみた。
    序盤はなんかめんどくさくてくどい文章でなかなか物語が進まない気がしたけれど、中盤からあっという間。
    中盤で普通の小説ならこれで終わりじゃないかと思うようなラストと思しき展開がたびたび出てきて、まだ先があることに驚いた。これほど二転三転する展開もすごい。その後の悲しい展開と未来のあるラストは素敵だった。お姉ちゃんのよくわからないすごさと意外と(笑)活躍する主人公も絶妙。

  • 人工知能が気になって購入したのだけれど、期待外れでした(苦笑
    そんなに人工知能が重要な気もしないし、主人公がリアルに存在しそうなキャラで好きになれなかった。
    推理モノとしてもいまいち。

  • 斯波さんが出るなら続編も読んでみたい。

  • 昔の清涼院氏のような・・・・けれど、それよりも『しっかり』とした印象を受ける。
    ラノベというよりもミステリ&成長物語として面白く読めた。
    ストーリーもキャラクターも魅力的。
    次がでたら確実に買うだろう一作。

  • (現在の状態。『白の断章』→『マッドドリーム・アンド・マジカルワールド』)
    ▼装丁がなかなかイイよね! 初めてBOXの装丁が効いてると思った。これはネタではなくマジで期待値上がる。
    ▼書き出しで既に笑った。・・・流水! 久しぶりだね、流水じゃないか!!(笑) 『クビキリサイクル』の序盤にも似てる気がする。凄く懐かしいノリだ。
    ▼え、ごめん間違えたあなた西尾さんじゃない!? 今のところ、流水のアプローチと西尾の文章を足して煮込んで、アクを完全に除去したような感じかなと思っています。そりゃ・・・そのあいのこなら、流水大賞に来るのは当然の帰結だよね。JDCトリビュートに是非何か書いて欲しい。
    ▼半分まで。やはりミステリーらしく、なかなか面倒な人間関係の綾が。○○○○が殺されるまでは、急展開にはならんのね。ちょっと中だるみ。
    ▼と思ったら400ページ過ぎたあたりで俄然熱い展開になりやがった!! この時点で★4。ヤラレタ。
    ▼終盤の対決シーン。逆転裁判ハジマタ。一番ここを書きたかった! ってパワーを感じた。殺人動機が「自己実現」っていう解釈を初めて聞き、かなわねえなあと思った。よし君がチャンピオンだ!と言いたいところだけど、『白の断章』の人もたぶんチャンピオン気質。帝王様と冥王様の戦いみたいな感じか。奈須きのこと竜騎士07みたいな、ね。取り敢えず、この書き手はきっと獅子座だろうと思っておくよ。
    ▼総評。限りなく★4に近い贅沢な★3。中盤のダルさと、読み手にフェアでないあとだしジャンケン的謎解き部分と、変装万能システム(笑)が気になったけど、400ページくらいからの盛り上がりでチャラ。700ページの分量に耐えうる読者にしか勧められないという欠点はあれど、何と言うか……可能性があるように思えた。この人が次何を書くかってことがちょっと楽しみ。でも、できれば半分くらいの分量でお願いしたい(笑)。(09/6/2 読了)

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