白の断章 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 52
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837088

作品紹介・あらすじ

初の大賞受賞!このデビューは事件だ!世界は鏡征爾を発見した!

講談社BOX新人賞・流水大賞初の大賞受賞作!
出発(デビュー)にして奇跡!処女作(はじまり)にして究極!胸に絶望の闇をもつ少年と、こめかみに蝶の自傷痕をもつ少女との運命の出会いを描く、白熱の青春小説、ここに誕生!読者(ひと)よ、目眩して読め!

感想・レビュー・書評

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  • 賛否で言ったら否ですので注意。描写が細かくて好きな文章かと思いきや感傷的な主観表現で、読み飛ばしてもストーリー的には問題ない表現が多くて読み疲れた感がありました……。ただ、「頑張っているのに空しい」「他者との隔たりを感じる」とか高校生らしい感情を大人が表現するとしたらこんな感じだろうと共感しました。しかしこれは青春小説としても大人び過ぎているし、真相にも言葉が足りないのではとか、不完全燃焼ぎみなのは読みが甘いからでしょうか。「小鳥の雛が手のなかで柔らかく潰れるような甘い感覚」という表現はとても好きでした。

  • 少年と少女。出会った2人の過去は最後、思わぬところで交差する。その瞬間が美しかった。

  • ▼現在の状態。初野晴『トワイライト・ミュージアム』→筒井康隆『秒読み』と読んで、かなりハードルが上がっている状態。
    ▼えっと・・・これはつまり、中二病っていうことかな? っていう序盤の書き出しに眩暈がして本を閉じる。キツイ・・・久しぶりに非常にキツイ、若草の茎の汁みたいな匂いがする・・・。三十代の書いた文章とは全く思えない凄まじいアレ。私は『闘技場』を読みたいのに、なんでこれを開いたんだろうなあアハハ。でも筒井康隆を制してこれなら、なかなか期待できるんじゃない? ▼と思いながら読んでるんだけど、一ページごとにホントに完全に中二・・・で、鼻腔とコメカミがものすごい痛い(笑)。どうやってここまで自意識を結晶化させたのかがわからない。しかし、講談社BOXならば、これを大賞にせざる得ないっていう理屈はたった13ページ読んだ時点でわかった。「世界は鏡セイジを発見した!」って凄い歌い文句が踊ってるんだけど、その『世界』ってたぶんかなり狭いよね(笑)。▼確かにバランスは悪いけど、この文章から立ち上る物凄い臭気はなんだろう。はっきり言って臭いんだけど、無視できない強さがある。でも、もう強すぎて読みたくない気持ちも半分。言葉の使い方一個取っても、何か口から血みたいなものが出そうになる。さて、もう少し読みますかね・・・。▼って、やはり蠍座・・・だろうと思ったの(笑)。でなきゃここまで怨念が漂わないから。私の星座かぎわけスキルを舐めないでいただきたい。▼半分まで読んだ。結構面白い。序盤のスメルがきついだけで、今は普通に物語が読める。
    ▼読了。主語のまわりくどさがキツく、好みが分かれるけど、書き手の怖ろしい集中力で補われているという感じ。特にEXTRA Fileの集中力と爆発力が物凄く、星四つあげてもいいと思った。この数ページだけで570円くらいの価値があるかな。(09/5/21 読了)

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著者プロフィール

(かがみせいじ)小説家。講談社BOX新人賞「流水大賞」にて初の大賞受賞者として『白の断章』でデビュー。主な作品に『向日葵とRose-Noir』

「2013年 『戦国BASARA3 毛利元就の章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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