丸太町ルヴォワール (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 335
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837316

感想・レビュー・書評

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  • 講談社BOXで読む逆転裁判。ルール無用の法廷で騙しに次ぐ騙し、ひっくり返しに次ぐひっくり返しを楽しむ話。伏線は細かく張ってあって気持ちよく騙されることはできるのだが、いかんせんひっくり返しの小弾が多すぎて最後の真相に行くまでに驚きに慣れてしまった。

  • (2010.8)

  • 華やかで昏い古都の雰囲気。その中で繰り広げられる私的裁判。
    世界観にどっぷりひたれる、贅沢な読書体験だった。
    ミステリファンが大好きなあのトリックやこのトリックを、懐石料理の一品一品のように精緻に料理してちりばめてある。
    私的裁判の間は火花を散らしてつぶしあっても、普段は互いをリスペクトする友人同士。そういう登場人物の距離感がなんだかうらやましく感じる。

    私的裁判「双龍会」では、検事と弁護士にあたる2頭の竜が対決する。
    その担い手である龍樹家は、強引な手法を使っても「謎を解決する過程」が華やかで面白いから人気がある… というのが、まるでミステリファンの心情のようだと思った。
    個人的には、ミステリでは世界観をしっかり作って、トンデモ理論で解決にいたるのでもいいから読者を納得させ、「いい夢を見させて欲しい」のだ。

  • ボーイ・ミーツ・ア・ガールの青春ものラノベ+法廷もの風のミステリ。論破すれば何でもありの私的裁判という設定をいかし、意外な真相が明らかになるという形ではなく、騙し合い、引っ掛け合いのコンゲームやバトル物のマンガのようなどんでん返しを連続させるという手法が新鮮。ロジックにこだわる姿勢や、伏線、ミスディレクションといった技巧の冴えも素晴らしく、たいへん堪能しました。

  • おもしろかった。
    なんとなく西尾維新っぽい気が。

  • 素晴らしい!最高だ!どんでん返しの連続で、もう10回転はさせられた。まさに圧倒的な騙される快感、ここに極まれりと言ったところです。

  • 作者の次回作が読みたい、と思わせてくれる。おそらくシリーズ化するんじゃないか(しなくてもいいけど)。
    最後の最後までひっくり返され気が抜けない。しかも締めくくりは赤面するほどだった。なにその純愛小説。楽しかった。

  • 私は好きです。
    もうちょっとキャラがたつといいなぁ。
    BOXではなくて、
    普通に単行本のほうが読みやすいかな

  • まさに丁々発止。
    畳み掛けるようなどんでん返しに、もはや畳が表なのか裏なのか……。
    それこそ「馬鹿じゃねえの!」と(誉め言葉)

    物語の結末も素敵です。

  • 週刊文春で本格ミステリーのベストテン候補とまで書かれて紹介されていた。傷物語と同じ講談社BOXなので、なんとなく期待。

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著者プロフィール

ミステリ作家。1983年、奈良県生まれ。2009年に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXからデビュー。同作から始まる〈ルヴォワール〉シリーズ(講談社)のほか、著作に『キングレオの冒険』(文藝春秋)、『シャーロック・ノート』(新潮文庫nex)など。

「2022年 『円居挽のミステリ塾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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