猫物語 (白) (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
4.23
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本棚登録 : 4679
感想 : 313
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837583

作品紹介・あらすじ

猫パーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新

“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”
君がため、産み落とされたバケモノだ。
完全無欠の委員長、羽川翼は2学期の初日、1頭の虎に睨まれた――。それは空しい独白で、届く宛のない告白……<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する!
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!

感想・レビュー・書評

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  • 委員長ちゃんが切り捨ててきたモノを回収する話。捨てたのなら、捨てておけばいいのに、と思うのは私だけか?何も傷を広げてえぐるようなことをしなくても。あえてつらい生き方を選ぶんだねぇ。

  • 最初に読んだときは、ストーリーを追うことに必死で、割と適当に流してしまったのですが、改めて読んでみると、一般的かどうかはともかく、壮絶な内面の葛藤と教訓のお話ですねこれ。

    人間としてあるべきはずの負の感情をアウトソーシングするという、怪異じみた方法で、とてつもないハイスペックを発揮してきた羽川が、ちゃんといやな自分に向き合うことで人間に戻る話。羽川編の完結話です。

    そして、最後の最後しか出てこないくせに、あっさりと嫌な人間になるかもしれない羽川を受け入れてしまう阿良々木さん。さすが主人公。

    「いってきます」と「おかえり」の演出はべたですけどいいですよねー

    作者は本当に当初は書かないつもりだったのか?
    この話が無いと、羽川は絶対救われないですね。

  • 「おかえり」と伝えたくなる物語。

    猫物語(黒)に続く(白)かと思ったら、単なる続編じゃなかった。

    語り部は羽川翼。
    羽川翼が自分に向き合っていく物語。

    戦場ヶ原さんの登場シーンが多くて楽しい。
    アニメ化したら楽しいシーンがいっぱいw

    羽川さんが自分に向き合っていく姿が痛い、切ない、哀しい。
    忍野メメが警戒していた理由にも大いに納得する。
    阿良々木暦への想いを語るシーンに吸い込まれていく。
    がんばれにゃんと応援したくなる戦いもある。

    この巻からセカンドシーズンに入ったみたい。
    軽さの中に深さがある物語。
    全巻読もう。
    この物語を。

  • 羽川さん目線の話
    いわく、ガッカリさせるわたしの中身

    自分が完璧な理由は
    辛さや嫉妬やなんやかんやから目を完璧に逸らしていたから
    それが怪異となってあらわれる

    切なくてちょっと泣けた
    あららぎくんかっこいい

    人間味が出た羽川さん

    化物語シリーズは誰も死なないかわりに
    徹底的にキャラが変わっていく気がする(容姿ともども)

    でも変わらない、っていってたから
    本質的なものは変わってないんだろうな~

    いろいろ深くておもしろかった。
    がんばってしあわせになってほしい羽川さん><

  • 2010.11

    今回は羽川翼の一人称。テーマは『家族』。
    二学期初日、彼女は一匹の虎と対峙する。
    暦からの視点では見られなかった彼女の内面が描き出され、
    彼女は何を思い『完全無欠の優等生、委員長の中の委員長』であり続けたのかが語られる。
    終盤に訪れる羽川翼の宛てのない告白…
    決意の果てに新しい羽川翼が始まり、物語は終わる。
    しかし、「変わったけれど何も変わらない」そんな物語。

    『誰しも見ているようで見えていないものがある』そんなことに改めて気付かされる。

  • つばさキャットから未解決だった羽川翼の問題解決編。
    すっきりするいい終わり方だったと思う。
    最後の手紙、書くあたりからの展開は好き。阿良々木くんおいしいところを持ってくなぁ。
    阿良々木くんや八九寺が何してたのかは次巻か~。楽しみ

    ってか、もやしって萌やしって書くんだw

  • 読み始めて驚いたのが、暦視点でなく羽川視点だったことです。
    びっくりです。なんか騙された感じです。新章と銘打っていたので何が変わったのかと思ってはいたのですが・・・。
    でも、新鮮で楽しかったです。前回までの、前半は雑談ばっかりとかではなく、全てが内容に直接絡んでいたのもよかったと思います。でも、雑談があまりなかったのも寂しかったり。
    それを踏まえての★4です。

  • 君がため、産み落とされたバケモノだ。 完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に、睨まれた―。それは空しい独白で、届く宛のない告白…<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する!

  • 暦視点じゃないなんでなんだかなぁと思いながら読んだのですが、ぶっちゃけ新鮮でとてもよかったです。
    主人公がいないときのサブキャラの絡みが見れるなんてなんかお得(笑)
    彼が何をしていたのかはおいおい語られるのでしょうが、とりあえずかっこよくピンチに現れてただただかっこよかっただけでしたね。
    色々な気持ちを切り離さなければ生きれなかった、羽川のこれまでの人生が重すぎたけど、これからはいいことあればいいなと思います。

  • 『黒』の方で、羽川さんのこれまで語られなかった話は全部語られたので、
    『白』って何やるんだ?! と思っていたけれど…新章突入でしたw
    今回は羽川&戦場ヶ原メイン。
    阿良々木くんは登場の仕方がヒーローすぎるw

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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