花物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4178
感想 : 287
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837712

作品紹介・あらすじ

悪マーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新

“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。

感想・レビュー・書評

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  • 何かを成す時、大義名分がしっかりしていると格好良い。けど、それはともすれば胡散臭く見えるものかもしれない。むしろ格好つけないで、「ただ自分がそうしたいからそうする。」と、割り切った人は格好良く見える。

    本書のシリーズの登場人物は、一貫してそんな割り切った、腹を括った人ばかりなのが、読んでいて気持ち良い。

    自らが犯してしまった結果、背負う事となった業を、あっさりと取られてしまったらどうだろうか。素直に喜ぶべきなのか、それとも取り返すべきなのか。労せずして叶う願いに、価値はあるのだろうか。物語を通して様々な価値観が議論されるのが面白いです。

  • “薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”阿良々木暦の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河。直江津高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった…。“物語”は、少しずつ深みへと堕ちていく―。

  • シリーズ神原駿河編。エロトークの駿河も語り手になるとまともになるなぁ~、扇に関する謎?次回の伏線とか相変わらず遊んでるけど、内容はまぁまぁ。どうやらシリーズで本腰になってきたかな?そうは言ってもレギュラー陣のほとんどがちょい役か噂だけってのは寂しい。暦も最後の方で付けたしだし。まぁ、ネタバレになりそうだけど、自覚のない〇〇ってのも、今回は無理がある。これも伏線だったりして?

  •  人間誰だって、色んな側面を持っていて、悪いだけの人も、いいだけの人もいない。それって当たり前だけど、みんな結構意識していない。ていうか、意識したくないのかもしれない。自分の嫌いな人を好きな人だっているよねって話。
     価値観も人生観も人それぞれで、正解なんてないんだから、自分を大切にしたいよね。

  • 話自体は、読みやすく、構成もしっかりしていたと思います。
    1人の女の子の成長物語としては。

    でも、やっぱ、阿良々木君との、下ネタ、ギャグといったものが入っていて、読んでいて面白いものを期待していましたので、ちょっと残念なカンジは否めませんでした。

    駿河ちゃんのお母さんの話も、半分は謎のままな気がして、、、貝木さんとお母さんの話なんかももっと深く掘り下げてほしかったです。

  • 阿良々木は卒業後、どうしているのか気になった。ちゃんと大学に通えたかな。
    あまり大きな戦いもなく、駿河の手が元に戻ってよかった。
    ライバルである沼地とのやり取りが、なかなかよかった。
    阿良々木の言う通り、駿河は沼地とバスケをして、青春したのだろう。

  • 神原視点。羽川さん視点のときも思ったけど、視点によって随分いろんなことの印象が変わるから面白い。
    阿良々木くんがかっこよく見えるなんて!神原まじっく!
    いや、かっこいいのは知ってましたが、なんというか「頼りになる」かっこよさは今作で初めて感じた。
    誰も困ってないわけじゃない、お前が困ってるだろ。とか。他人なんか気にすんなしたいようにしろ。とか。(うろ覚え)
    そりゃああんなふうにタイミングよく現れてくれたら、信奉してしまうよ。

  • 神原駿河が語る,彼女の手のその後の物語。既に暦やひたぎや翼は卒業している。
    駿河という子は見かけや言動とは裏腹にかなり思索的な子なのではないかと,するがモンキーの頃から思っていた。私にとって彼女は,アニメで見るより本で読む方が楽しい。初めて読む彼女の語り口だったわけだが,期待を裏切らないものだった,私が頭の中に描いていた神原駿河だった。『花物語』の「花」は沼地蠟花の花だろうか。おそらくほとんどの人間が心の奥底に持っている暗く汚い部分をえぐり出すような物語。駿河が語ると真面目な物語になったわけだが,同じ内容をもし暦が語ったのなら,きっと軽々しく明るいものになったのであろう。

  •  シリーズの中では雑談やギャグが少ない話だったけど、個人的には一番好きな話です。
    阿良々木くんとはエロトークしかしないけど、ひとり内に抱える闇や思春期の悩みに共感できましたし、西尾維新さんの人間論もちょっと好きです。
     だけど、一番好きなところは最後の台詞です。この言葉に神原の悩みも解決できたと思いました。最後の台詞にこの物語全てが収束されてると思いました。

  • 2020.3.20 読了

    シリーズ9作目かな?
    神原駿河の物語。

    阿良々木暦とか なかなか出てこないから
    なんか変な感じでしたー。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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