黄昏百鬼異聞録 (講談社BOX)

著者 :
制作 : ウタコ 
  • 講談社
3.33
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本棚登録 : 43
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062837989

作品紹介・あらすじ

第2回BOX‐AiR新人賞受賞作
俺の肉が狙われている。
王子が舞台の現代妖怪絵巻、登場!

妖怪を見ることができる「見鬼」の力をもつ少年、九十九秀真。幼い頃に出会った血塗れの美少女・神楽は『魍魎』――墓場を荒らし屍肉を貪る妖怪だった。数年後、急死した父親の幻影に怯える秀真に神楽が囁く。

「私が、彼の肉も骨も全部喰らって、綺麗さっぱり無くしてあげる」。
その夜、棺から遺体が消えて――……。

感想・レビュー・書評

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  • 主要キャラクターの設定やストーリーなんかはよくラノベで見るようなものだという印象だったけど、登場する妖怪たちはすごく人間的だったり魅力的に描かれていたと思う。現代で妖怪を扱うといえば西尾さんの物語シリーズも有名だけど、こちらの方が、より現実に密着した形で、読みやすい作品だった。

  • ≪内容覚書≫
    『見鬼』という妖怪を見ることができる能力を持った少年。
    セーラー服を着た屍体を貪る妖怪の少女。
    理系で小説家の叔父。
    妖怪を見たい明るく前向きな少女。
    非現実的なことなど信じない成績優秀な少女。
    新しく学校にやってきたイケメンの教師。

    父の死で、閉じていた少年の世界が開かれ、変わり始める。
    学校周辺でも怪異の絡んだ事件が起こり始め…。

    短編連作。

    ≪感想≫
    まず第一声!
    べとべとさんがかわいかった!

    現代で妖怪、という設定で軽く読むのにいいと思った。
    妖怪が出てきて現代設定だと、
    京極夏彦の「京極堂シリーズ」が有名だが、
    これは気軽には読めない。無理。
    西尾維新の「物語シリーズ」も現代で妖怪が出てくるが、
    妖怪がオリジナル。ちょっと違う気がする。

    現代の妖怪もので気軽に読める点がよい。
    妖怪に興味を持つきっかけになって、
    世界が広がればいいと思う。

    萌えすぎず、堅苦しすぎず、の淡々とした感じも、
    個人的には好きだった。
    ただ、全体的に、あっさりしているので、
    もう少し各キャラをいじってほしかった思いもある。
    特に妖怪関係。もう少し活躍させて欲しかった。

    畠中恵の「しゃばけシリーズ」なんかは、
    長く続いて、妖怪たちがすごく魅力的に育っている。
    本作もシリーズ化して、
    妖怪と主人公が成長していってくれたら嬉しい。

  • 見鬼の男の子と、セーラー服の魍魎と章ごとに違う妖怪たちが登場。

    文体や台詞回しが無駄にところどころ硬い。
    「嗚呼」、「良い」などが鼻につく。
    そのくせ昔の時代でも台詞だけは現代的で違和感。

    浮世に愛想を尽かし、常世を羨望する主人公が、1話の最後であっさりと父親とのわだかまりがなくなっているのが拍子抜け。
    DVの原因が分かればあっさりと父親を許せるものなのか…。
    主人公の闇はそんなものだったのか…と。

    べとべとさんの話で、妖怪の姿は見る人によって変わる。
    昔の絵師が描いた姿のままを想像している人が多すぎるという部分にははっとさせられた。
    いろいろな作品で、いろいろな妖怪を見るけれど、水木しげるなどの描く妖怪と掛け離れているものは、イメージが違う、と受け入れにくかったが、その認識を改めなければならないと思った。

    輝一叔父さんのキャラがたまにテンション高くなって掴みにくかった…。

    黒幕の最後の扱い方は、救いがあっていいような生ぬるいような。

    外伝の電子書籍の話は、作者が昨今の電子書籍議論に物申したいだけという印象。

    函の「俺の肉が狙われている。」という文句は飛んだキャッチコピー詐欺。
    俺の肉が狙われていようがどうでもいいが、内容に合わない宣伝をするのはやめてほしい。

  • 連続短編でツッコミどころはありつつも、雰囲気はいい感じ。ただ、所謂少年誌的な展開にはがっかり。

  • 読みやすかったです。
    淡々とした感じがよかった。

    最初の短編のノリで読んでたら
    最後は 協力体制☆ みたいになってしまい
    残念でした。

    んー、あんまり過去がどうこうとか
    それで熱くなる!とかは
    個人的には いらないなぁ、なんて。
    どうとでも関連づけできるし。

    本自体が薄いので
    少し時間が空いたなって時には読みやすいかも。
    電車では、片道で終わってしまう...

  • 2冊

  • 短めのエピソードでいろんな妖怪のお話を取り上げながら、最終章に向けてゆっくりと伏線が仕込まれ、練り上げられてある。派手さはないけど、すごく面白かった。
    また、キャラクターの思考がとってもピュア。これは著者がそういう人柄なのかな。
    読者を選ばずに進められる一冊かも。

  • 薄っぺらい。

    1話のページ数が少ないのに各話ごとに次々と新キャラが出てくる。
    ページ数が少ないからか、展開もひねりがなくご都合主義に感じる。

    硬い文章と感情の起伏がない主人公とはマッチしていていい。

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著者プロフィール

宮城県仙台市生まれ。妖怪とサイエンス好きの作家。講談社BOXより、妖怪小説『黄昏百鬼異聞録』刊行。

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