続・終物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062838788

作品紹介・あらすじ

“私、とっても幸せなのに――こんなの、全部嘘だって思ってる”
忍野扇との戦いを終え、直江津高校をとうとう卒業した翌朝。妹達の力を借りずに目覚め、「何者でもなくなった」阿良々木暦が向かいあう、新しい世界とは……?
彼ら彼女らの物語の――続き。これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
僕達と、育ち続ける物語。
初回出荷限定付録『西尾通信』にて、2014年10月発売の新シリーズ『掟上今日子の備忘録』第一話を特別収録!

感想・レビュー・書評

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  • こよみんの心残りのおはなし。読んでも読まなくてもいい、おまけ。だからか、なんだか今ひとつ盛り上がりに欠ける。

  • 西尾維新の怪異シリーズ「化物語」の続編。シリーズとしては、主人公・阿良々木暦が宿敵・忍野扇との戦いに終止符を打ち、高校を卒業して完結したハズ。で、その高校卒業翌日の朝から今作は始まります。完全に後日談とはいえ、シリアスなシーンも多く、完成度は高め。エンドロールのように、これまで登場したキャラクターたちが、昔日のように、あるいは違う一面を見せながら再登場するのでファンには楽しいかと。読まなくても全然問題ないけどね。ただ、今作のテーマとアイデアは現実世界でありえたらなかなか怖いなとは思いました。この著者は文章とかテキトーにレトリックで遊びやがるから時々「マジメに文章書け」と思うけど、多作を可能にする発想力はすごいすわ。

  • 阿良々木暦の卒業後の次の日。日常。

    …だったはずが、いきなり鑑が溶け出し、吸い込まれ…
    現在の日常とは違う日常へ引きずり込まれた。

    そして、暦が見た現実は…いつもの現実ではなく。
    左右が逆転している世界。
    そんでもって、老倉育と同室で。
    決別したはずの老倉と同じ家で同じ部屋をシェアしている。
    しかも、性格は全く別人格となって。
    可憐の背は縮んでいても月日は部屋着のあわせ違いのみ。
    混乱する暦。
    レイニーデビルと化した駿河に襲われ。
    忍とのリンクが切れ。というか、忍は人になっていたし。
    余接が、助っ人として出てくる。
    21歳の真宵おねーさん。クチナワさんと化している撫子。
    6歳の翼はブラック羽川。
    混沌として、辻褄が合わなくて。
    そこで思いついたのは『神原家の檜風呂』だった。
    どうにか辿り着いた時、そこには遠江がいた。混浴。
    お陰で『直江津高校』へと辿り着けたのだが。
    その直前制服を着替えて…女子用だった。
    ついにセーラー服を着る暦。ストッキングも着用。
    これは…もう1人の暦、扇に会うために??
    keyは暦。
    実は鑑を覗き込んだとき、反射は約80%。
    後の20%はぼやけて。反射ではなく吸収。
    その吸収を、暦はやってのけてしまったのだ。
    その結果が『暦の住む街全体を引っ張り出してしまった』という。

    実は、引っ張り込んだのではなく、引っ張り出してしまったのだ。
    こよみん。実は何気にすげえ力持ってるな…
    引っ張り出されたのは、暦の残滓というか、心残りというか。
    ひっくり返した世界だったわけで。

    始終ひたぎは出て来なかったが、lastに来てお互い名前呼びになっててちょっと安心。
    相変わらずのひたぎだけど、
    『せーの』で次の物語へ・・・

    って事で、鑑文字バンバン、同音異義ガンガン使われてて私的には嬉しかった。
    読みにくいという意見も多々見られたが、私的には全然OKなのです。
    というよりも、待ち望んでたってカンジ。
    展開は…やっぱり西尾氏かなー。

    ・・・続くんだろうか?これ??
    目下、これが一番気になる要素です。

  •  高校卒業の翌日、暦は新たな怪異と遭遇する。

     あとがきで、「読んでも読まなくても」とか箱に「趣味で書かれた小説」とかあるんですけど、でも、ようするにこれまで暦自身について語られてない所以で派生したものではないかと思う。
     語り部であるにも関わらず、体をはってそれぞれの怪異と対峙してきたにも関わらず、なぜ?という部分があやふやなままきているのだと思う。
     そう、なぜ阿良々木暦は怪異と遭遇するのか。そして、それを見て見ぬふりがなぜできないのか。
     なぜ??

     前作「終物語」で一応、高校にはいってやさぐれてた理由は語られた。
     が、だからといって、いきなり吸血鬼に体をさしだした理由にはならないだろう。

     で、今回のでそのなぞが解けたのかといえば、そうでもない。
     まぁ、結局すべては暦自身が原因であり、彼が招いてしまうことなのであるという、さすがに「続」をつけただけのことはあるって塩梅だ。
     
     ともあれ、暦は高校を卒業して大人になっていく。
     それも、切なく大人になっていく。
     その切なさを描いたもののように感じた。

     うん。
     大人になることで、失うものは本当にはないのかもしれないが、置いていかなければならないものは確かにあるよね。

  • 「続」の名のとおり、終物語の後日談…というには早過ぎる、翌日談。
    しかも、後日談というにはハードな異世界トリップ風冒険譚(笑)。

    「読んでも読まなくてもいい」との作者のコメントのとおり、読まなくても特に問題はないし、途中ちょっと中弛みな感もあるけど、読んでたほうが『花物語』にはつながりやすい…ような気がする。

    すでに話題になっているとおり、告知ページでは「ネクスト・シーズン」として『接物語』の文字が…。
    あと、新シリーズの告知も。

    でも、個人的には、それより何より、「りすか」の続きが読みたい!
    4冊で完結って言ってたハズだから、あと1冊なのに〜…⤵︎

  • “戯言遣いとか、シスコン中学生とか、無刀の剣士とか、伝説の英雄とか、あの辺の主人公連中”というところで吹いた。

  • 幸せな老倉育がいる、というのが一番良かった。
    もう登場することは無いと思っていたし。

  • 物語シリーズ/ファイナルシーズンの最終巻とのこと。これで最後となるとなかなか寂しいとこもあるんですが、接物語の予告もありまだこのシリーズは、続くのかな。

    さておき、続・終物語なのですが時系列的には主人公:阿良々木君の卒業式の翌日のお話でした。個人的には、終の上巻に続くものと思い込んでいたのでちょっと拍子抜けしました。内容としては、エピローグなのかなたぶん。言い方は、悪いけど有っても無くても物語シリーズ自体の軸はぶれない感じ

    ー学びー
    ①間違えて、2冊買ってしまった/気をつけないと
    ②人には、見えている面と見えていない面が存在する/ちゃんと意識する
    ③ハーゲンダッツの店舗がない/普通に知らなかった

  • またしても表紙の女の子の正体にびっくり。オチも阿良々木らしくて嫌いじゃない。けど、巻末のネクストシーズンの広告にがっくり。これほど完結が望まれているシリーズってのも珍しい(当人比)。早く終わらせて、りすかの続き書いて欲しいのですが……

  • 久しぶりに楽しく読めた

    もう物語シリーズもたくさんありすぎて時系列もあれやこれやでキャラもたくさん出てきては消えまた復活してもうわけわからんどの題名がなんの話だったかわからん
    あれこれわからんけど新刊出たらやっぱり買ってしまう

    キャラは崩壊してなんぼ、学園キノとかハルヒちゃんとか、でも普通はスピンオフというかサイドシリーズでやるもんじゃないの?

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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