素直になれたら・へこましたい! なにわのへこまし隊依頼ファイル (講談社青い鳥文庫)

著者 : 東多江子
制作 : いのうえ たかこ 
  • 講談社 (2010年2月16日発売)
4.17
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  • レビュー :1
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062851381

素直になれたら・へこましたい! なにわのへこまし隊依頼ファイル (講談社青い鳥文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 5年生の女の子3人組が活躍するシリーズの8冊目、今回も2話収録。

    他校とのドッジボール交流試合で起きた事件を痛快な“へこまし”で解決する第1話、第2話ではフィギュアスケートのコスチュームをめぐり“へこまし隊”の友情にも危機がおとずれる。

    このシリーズ、どれを読んでも学校生活がみごとに描かれている。小学校のベテラン先生でないと見えないようなディテールがしっかりと書き込まれ、小学生の存在感があふれている。

    また、とりあげている題材─今作でいえばドッジボールとフィギュアスケート─をよく取材していて、こちらにもリアリティを感じる。

    「虹色定期便」「中学生日記」の脚本を書いていたという著者の経歴を知ると、それもむべなるかな。

    人気の一因はもうひとつ、“ひねり”にあるとみた。

    これがもし、珠代たちが書く文章なら、もちょっとひねりを入れる。
    詩のような表現をちらっと一滴たらすか、くすくすっと笑えるユーモアを三滴たらすか、どちらにしろ、こんな「連絡事項」みたいな文章にはならない。p.201

    “へこまし隊”の文章の特徴をあらわしたこのことば、シリーズの魅力にそっくりあてはまる。

    また、大阪の人情も横糸に織り込まれていて、あるところに挿入された「ビリーブ」(嵐じゃない方)のエピソードに、思わず涙腺がゆるんでしまったほど。

    高学年の女の子にひっぱりだこ。
    この書評を書きおえたらすぐに手渡す予約が入っている。

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