お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 時計塔の亡霊事件 (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062851961

作品紹介・あらすじ

探偵・二ノ宮ありすが、かならずや事件を解決してみせましょう!
お嬢様、亡霊に会いに、ひさしぶりに学校へ!

探偵・ありすお嬢様が今回いどむのは、フィロソフィア学園七ふしぎのひとつ「時計塔の亡霊」事件!
執事見習いであるぼく、ゆきとまで、学園の転入試験を受けることになったり、「名探偵の助手」を名乗るこばと様にからまれたり、事件以外でも大変でしたが、あいかわらずありすお嬢様の推理はさえわたっています! それにしてもお嬢様、学校へ行ってらしたんですね……。

※小学中級から

感想・レビュー・書評

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  • (2019-08-18)

  • “「あなた、小さいころから、少しずれているというか、かんちがいしやすい性格だったようね。」
    お嬢様はそうおっしゃると、かすかに笑みをこぼされました。
    ......はい、否定はいたしません。
    「でも、そういう経験って、わたしにもあるわ。ほかの人間たちがふしぎだ不可解だという、密室だとか人間消失だとかの事件も、わたしにはすぐに真相を見破ることができるから、まったくもって合理的な現象でふしぎでもなんでもないと思ってしまうのよ。」
    お嬢様のおっしゃっていることは、ぼくの思いちがいとは別次元の話のような気がしますが、共感していただけたようでよかったです。”

    アップルタルト食べたい。
    ゆきとくんは将来的には好青年になりそうだね...。

    “「だって、ありすちゃんの執事がこんなただの男子だなんて、ほんと、がっかりだもん。ありすちゃんの執事っていうからには、頭脳明晰、運動神経抜群、身長百八十センチ以上の悪魔めいた美声年じゃなきゃだめなの!」
    あいかわらず、ひどい言われようです。
    しかし、ぼくはぼくでしかたなく、残念ながら、どう転んだところで、こばとさんの言うような存在にはなれません。
    まあ、成長すれば、身長百八十センチ以上にはそのうちなるかもしれませんが......。うん、なりますとも、ぜったいに。にょきにょきのびますから、いまに見てやがれこんちくしょう。
    ......さて、それはともかくとして、ちあきさんは今日もしずんだ顔です。
    心配ありませんよ。
    お嬢様がいらっしゃったら、きっと、すぐに解決してくださいますから。”

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2023年 『初恋写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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