探偵チームKZ事件ノート キーホルダーは知っている (講談社青い鳥文庫)

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062852159

作品紹介・あらすじ

なぞの少年が落とした、ふしぎなキーホルダー。その中身を調べてみたら、なんとそこにはとんでもないものが!小6の彩と4人の男の子たちが作った探偵チーム「KZ」。まったくちがった5人が、それぞれの特技を生かし、協力しながらなぞ解きにいどみ、活躍する本格ミステリー。小学上級から。

感想・レビュー・書評

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  •  若武とアーヤ、いい感じやないの。と思っていたら最後はカレやあの子からもまさかの「付き合って」ラッシュ。あはは。先に読んだ娘がキャーキャー言うてたのはこのあたりか。
     今回は、手がける事件も、リアリティはともかく共感できるところのあるもので、前作よりは楽しめた。また何よりアーヤたちが中学受験を終えて、各自がその結果を受け止めるまでの心の動きが描かれ、興味深かった。

  • 内容がすごい。

  • ▼娘(8)との付き合い&親としての好奇心で読んでいるシリーズ。第3作。

    ▼主人公のアーヤ(小6)が、中学受験をする。前作の終わりで受験シーズンが近づいていた。果たしてアーヤの受験どうなる。小学生の親としてはドキドキなところだったのだが、本作の冒頭で受験は終わっていた。やはり中学受験というのをねっとり描く狙いはなかったのだろうな、と。結果は、第1、第2希望を落ちて、第3希望の私立中学に進学することに。アーヤの家は兄(高校生)も私立だったはずだから、言ってみればかなりお金持ちの家庭。

    ▼相変わらずアーヤと4人のイケメン男子たちが少年少女探偵をする仕掛けですが、今回は前作と違って事件そのものはさほど胃が痛くなるようなダークなものでは(結果的に)なくて、それはそれで読みやすい。

    ▼ただ、いよいよ明瞭になってきたのは、探偵という段取りで物語は前進するのだけど、全編を貫く主題が「いつも劣等感に襲われている女子が、イケメンたちと仲間グループになり心理的に安全かつ自己肯定感を得られる人間関係を持つことで、執拗な劣等感から徐々に徐々に自信を持っていく(でももちろんそう簡単に色んな劣等感はなくならない。なぜなら物語は続くから)」であることがより明瞭になってきた気がします。

    ▼そして第4巻に向けて。どうやら4巻から「中学生編」らしいのだけど、アーヤと4人が今後も仲良く探偵作業ができる段取り、つまり「この楽しい日々が終わらない」ということにちゃんとなっていく。こればかりは確かに、子供(学校のクラスとか塾や部活の人間関係とか)でも、大人(会社の配席とか上司とか友人とか)でも、「ああ、今の感じは楽しい(または安全)だけど、進学とか進級とか転勤とか昇進とかで、この日々が終わっちゃうなあ」ということは常にあるのでは、エンタメ物語としてはそこをちゃんと維持してくれるのは正しいと思いました。

  • 何を目指すのか
    どこの学校にいるではなく
    何をするのか
    受験に合格するのではなく
    学校に通うのではなく
    できることを
    できる場所でできることを
    何をしたのか?
    何のためにしたのか?
    事実を考える中で
    繋がっていく

  • 気持ちがキュンキュンする本です。

  • 黒木くんかっこいいヨ。

  • 何故これをまるでハッピーエンドのように書けるのかが分からない…。
    だいたいその理由はなんですか…それ別にそんな大ごとしなくていいでしょう。仮病でもなんでもいいじゃないか。
    個人的な理由のために使っていいものじゃないと思うよ、それ。カラスだって無駄死にじゃないか。
    ダメなことをダメと言えない、子供の理屈でOKとしちゃってハッピーエンドなんて…。
    子供だましの作品なの?って思ってしまいます。

  • あかん~~~~!!!


    キュンキュンしてもうた~~~!!!!



    作者はこれでもか! と、若武を推してきているのに、私は断然黒木クン派。
    終盤のあの告白、見ました!? あれで陥落しない彩がわからんわ!! 

    しかし・・・。
    「付き合う」
    の、意味合いって、そんな(笑)?

    束縛はしないけれど、親しくしようみたいなそんなノリやんね。

    ええやん・・・。
    ええと思う・・・。私もそういう距離感大賛成・・・。


    でもなあ・・・。

    藤本ひとみ氏のヒロインは、どうしてこうも、可愛くないのか・・・(笑)。
    お転婆・・・なのはまだいいとしても・・・はねっかえり・・・というのか・・・。
    最早破天荒に近づいているような・・・(笑)。

    なんやろうもう、いい方! いい方もうちょっと考えて! ちゅう感じ・・・?

    あっ、もしかして、ツンデレかこれ?
    ツンデレヒロインか!?
    それやったら、納得~! ツンデレは好み外なもんで、どうしても藤本氏のヒロインになじめない理由も、納得~(笑)!!

    あのう、今回も、梅津優子をつけるシーンで、また彩が若武を置いてぷいと帰ってしまうんやけど(このへんが、どうかと・・・)、追いかけてきた若武が謝ったあとの彩のセリフが

    「若武が好きなタイプって○○なの?」

    やねんね・・・。
    そこらへんが破天荒!! と、思うんやけど(笑)、ようは、梅津さんは若武のタイプで、彩からしたらその梅津さんの肩を持つ若武が気に入らん、ちゅうことやねんね。

    それは、わかる。
    わかるけども、その表現の仕方が
    「直截的やなっ!」
    と、思うし、また若武もちゃんと彩のそういう気持ちを汲み取って

    「一番好きなのは彩みたいな子」(もっと婉曲でうまい表現やけれども)

    と、いうのね。

    おお、若武カッコいい!! とは思うけど、その前に

    彩も、やきもちを妬くのはわかるけど、もうちょっと、こう・・・

    と、なってしまうねんな(笑)。
    ここで嫉妬をにじませるのは可愛いんやけど、なんちゅうかそのやり方が・・・(笑)。

    いやいや、このくらい我をぶつけても受け止めてくれるような男子が(将来的には)絶対にいいとは思うけども!
    どうしても女子のほうが一歩も二歩も引いてしまうからな!

    うんうん、そういう目で見たら、彩のあの我を出しまくる性格もありか。


    基本的にはヒロインの主観で話が進んでいくので、たまには客観的にヒロインを見せてもらえたら、もうちょっとかわいらしさがわかるのかもな(笑)。

    (最近、主観がコロコロかわる本のよさがわかってきた)


    原作で読んだのはここまで。この先は(藤本氏が原作とはいえ)住滝氏が書いてはるシリーズに突入するので、いよいよやなあと思っております(何が)。

    果たして青い鳥版のKZは、藤本氏がキャラ設定をしただけでこの先は住滝氏色が濃くなるのか、どうなのか・・・。

    とりあえず、タイトルから不安やもんね(笑。失礼)。
    だって玉子ハンバーグなんて、藤本氏では絶対にもってこないタイトルやで~。

    でも男性が書いたら彩がかわいくなるかも・・・、と、そっち方面には期待しております。^^


    なんだかんだいうて藤本氏のシリーズは面白いもの・・・。
    この本もイッキ読みよ。イッキ読み。
    こうしてみると小塚クンが一番すごいやろ。小塚クン、ぽっちゃりキャラみたいやけど、個人的にはそこんとこをスルーさせえていただいております。

    そうねえ、女子力の高いキャラがいいな(笑)。彩よりも女子の気持ちがわかる、みたいな、そういうキャラで(笑)!!


    今回のあとがきは藤本氏でした。
    本の内容には触れず、藤本氏の好きなものについて語るあたりも、いいよね。
    前回は住滝氏が御朱印について書いてはったし、その前は藤本氏が騎士について書いてはった。

    こういう、自分の好きなものについて語れるのっていいなあ。
    しかもこちらはほとんど興味がないのに、
    「へえ、面白そう」
    って思ってしまうんやもの。

    藤本氏の文章ってほんまわかりやすいよなあ。私もこうやって好きなものを伝えられたらなあと真剣に思いました。^^
    好きなものを伝えるっていうのは、私の読書の基本かも。
    作家が、好きなジャンルや好きな人、物事をフィクションにして仕上げてくれてはる小説がそういえば好きやわー。
    何かを好きって気持ちに触れるのはいいよねえ。

    (2016.02.28)

  • 面白かった✨

  • シリーズ第三作。今回は毒薬事件。メンバーはそれぞれ受験を終え、進学先が決まる。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。大学では心理学を専攻。ゲームとまんがを愛する東京都在住の小説家。性格はポジティブで楽天的。趣味は、日本中の神社や寺の「御朱印集め」。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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