獣の奏者(8) (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 269
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062852494

作品紹介・あらすじ

はるか東方の隊商都市群の領有権をめぐって、騎馬の民ラーザとの戦いは激しさを増していく。エリンは、息子ジェシと過ごす時間を大切に思いながらも、王獣たちの訓練を続けるのだった。王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、"災い"がついにその正体を現すとき、物語はおおいなる結末をむかえる。大長編ファンタジーシリーズ堂々の完結巻。小学上級から。

感想・レビュー・書評

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  • あーそんな感じの終わり方かぁ〜。何だか、、、。
    さみしい

  • 次へ次へと気になって一気に読んでしまいました。
    壮絶なエリンの物語。
    ファンタジーでありながらも、命について、世界について、様々なことを考えさせられる本です。
    人間の事情で、人間の事情など何も知らない別の生物が巻き込まれてしまう、現実の世界に共通することがファンタジーでありながらもたくさんありました。
    世界の流れは、ただ一人では止めることは変えることはできないけれど、どうにかしようともがくエリンがとてもかっこよかったです。
    獣医を志しているものですが、学生のうちにこの本に出会えてよかったと思いました。

  • 小学生の時に読んだやつが本棚整理してたら出できて読み始めたら止まらなくなって1日で全巻読んじゃいました。外伝も買いに行って満足です。

  • このシリーズ大好きです!もう全巻それぞれ5回は余裕で読んだかと(笑)刹那ももちろん読みました。主人公が死んでしまうファンタジーものはなかなかないです。絶対死なないと思ってたのに…死んでしまうなんて…って感じです。なんであの時耳栓を持っていかなかったのか。もちろん竪琴など音で指示を出したいのは分かるけど、一応耳栓も持って行っておけば、エリンもリランも死ななかったと思うと、胸のつっかえがとれなかった。初めて8巻を読んだあとは、喪失感がやばかったです。本でこんなにショックを受けるとは…。

  • ついに、最終章へたどり着きました。 
    1/3ほど読んで、急にうんざり。 でも8冊も読んできてここで終わるのも・・・。
    がんばって全部読んだら、読後感は悪くなく ほっとしました。 (*^_^*)♪

    数日経ったら、話の筋が気になってきた。

    いまや DNA、遺伝子操作された 微生物・植物・動物が 身の回りにも増えている!
     やがて 人間さえも 科学・医学のもとに操作されるのでは ・・・ SFによく出てくるだけ? 
    特慈水などを与えて人工的に育てた「闘蛇」や「王獣」も似たようなものかも知れない。
     いまさらながら、知りたいを追求したエリンの行動(子供のときはともかく)には、疑問が残る。

    2012/3/7 予約 3/10 借りる。 3/11 読み始める。 3/13 読み終わる。

    内容 :
    騎馬の民ラーザとの戦いが激しさを増す中、エリンは王獣たちの訓練を続けていたが…。
    王獣が天に舞い、闘蛇が地をおおい、「災い」がついにその正体を明かすとき、物語はおおいなる結末をむかえる。
    大長編ファンタジー完結。

    著者 :
    立教大学大学院博士課程修了。専攻は文化人類学。川村学園女子大学助教授。
    「夢の守り人」で路傍の石文学賞受賞

    絵 : 武本 糸会

    ☆ 読んだ本とこれから読む本 pasoboのバインダー(本棚)
     獣の奏者 1 上橋菜穂子/作 闘蛇編 講談社 2006.11
     獣の奏者 2 上橋菜穂子/作 王獣編 講談社 2006.11
     獣の奏者 3 上橋菜穂子/著 探求編 講談社 2009.8
     獣の奏者 4 上橋菜穂子/著 完結編 講談社 2009.8
    → 獣の奏者(そうじゃ) エリン (月)午後7時25分 〜 7時50分 Eテレ
    TVアニメは、ここまで。 以下は続編です。

     獣の奏者 5 上橋菜穂子/作 探求編 講談社 2011.4
     獣の奏者 6 上橋菜穂子/作 探求編 講談社 2011.6
     獣の奏者 7 上橋菜穂子/作 完結編 講談社 2011.8
     獣の奏者 8 上橋菜穂子/作 完結編 講談社 2011.10

     獣の奏者 外伝 上橋菜穂子/著 刹那 講談社 2010.9

  • 最終巻。
    凄いスケールの物語、なによりも、壮絶なエリンの人生。
    アニメ化もされたそうですが、どんな形であれ、この作品は全ての人に知ってほしい。

  • 壮絶な物語だった。

    読み終わって、感覚として、しばらくあちらの世界に居続けることができるファンタジーは多いが、この物語は読後、私たちを現実と向き合うようにさせる。頬をはたかれて、夢の世界から現実へと目覚めさせられたようだ。

    最後の章は胸がおおきなものでかきむしられた。悲しみとも言えない。喜びとも言えない。おおきなものとしかいいようがない。

    あとがきで書かれているように、この物語には歴史の生き生きとした連続性がある。誠実に生きた人の足跡が感じられる連続性をもった希有な物語だった。

  • 壮大!!児童書だけれど、大人の方がはまるかも

  • エリン…。
    続きを書かなければ死ななかったよね…。
    切ない。。
    深く心にしみこむ名作。

    「助けて…」って珍しく弱音をもらすエリンを、
    リランが舌でなめてあげたところで、涙が出た…。
    王獣編の最後の、加えられて飛んだ時の様な気持ち。
    心を通わせ、恐怖ではなく愛情を与える獣…。

    最後は、最上のハッピーエンドではないけど、
    この8巻はとても良かった。
    上橋さんも書いているように、エリンは自分の人生を生ききったよね。
    最後まで自分が信じてやってきたことを後悔しなかったよね。
    エリンの生き方から、上橋さんの想いが伝わってきた。
    青い鳥文庫は、全巻において最後のあとがきやメッセージがとても良かったです。

  • 本書は、子供が読んでも面白いが、自分が成長したなと思った節目節目に読み返すと、理解度が測れて良い。と思うくらい奥深く壮大なストーリー。

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著者プロフィール

作家、川村学園女子大学特任教授。1989年『精霊の木』でデビュー。著書に野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞した『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、「獣の奏者」シリーズなどがある。海外での評価も高く、2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。14年には「小さなノーベル賞」ともいわれる国際アンデルセン賞〈作家賞〉を受賞。2015年『鹿の王』で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。

「2020年 『鹿の王 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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